オーラルケアとは?どんな意味?
オーラルケアとは、歯ブラシやデンタルフロス、舌ブラシなどを使って食べ物の残りカス・歯垢・舌苔を機械的に除去し、マウスウォッシュや歯磨き粉の歯科製品も活用して虫歯・歯周病を予防するケアを意味します。
歯を磨く「デンタルケア」と異なる点は、お口の中全体を清掃し、口腔環境や機能の改善に加えて全身の健康にも良い影響を与えることです。
虫歯や歯周病になると、不眠・頭痛・食欲不振などの原因になるとも言われており、虫歯や歯周病が元で糖尿病の血糖値のコントロールが悪くなったり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすリスクが高まると考えられています。
お口の中の健康状態は身体全体の健康状態に深く関連しています。
オーラルケアって具体的にどんなことをするの?
では、具体的にオーラルケアとはどのようなことをするのでしょうか。
オーラルケアは大別すると2種類。ご自身で行う「セルフケア」とプロが行う「プロフェッショナルケア」です。
お口の中の健康のためには、両方とも不可欠です。
セルフケア
・歯磨き
歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどを使い、歯を磨きます。
歯磨きに使うブラシは、自分に合ったものを選びましょう。薄いピンクで引き締まっている歯茎の人は普通の硬さの歯ブラシがおすすめ。
歯に直角に当て、しっかり細かく動かして1歯ずつ歯垢を取り除くように磨きます(スクラッビング法といいます)。
歯と歯茎の間の歯垢を除去するには、歯ブラシの毛先の角度を45度にして磨くと良いでしょう(バス法といいます)。
また、歯磨きをしている際に歯茎が痛んだり出血を伴ったりする場合は、毛が軟らかいもの、もしくは歯周病予防用の歯ブラシを使うのがおすすめ。
就寝前はマウスウォッシュも活用してみてくださいね。
・舌磨き
舌ブラシを使って舌苔を除去することです。舌苔は口臭の原因となるため、定期的に清掃してあげましょう。
ゴシゴシすると舌を傷つけて味覚障害の原因にもなるので、舌ブラシがなければ毛先の軟らかい歯ブラシ、ガーゼ、綿棒などで舌苔を優しく拭うように取り除きましょう。
プロフェッショナルケア
歯科医師や歯科衛生士などによって行われる歯科器具を用いたケアを指します。
毎日丁寧にセルフケアをしていても、やはり磨き残しはあるもの。
歯に付着した汚れを歯科器具を用いてキレイに除去する「PMTC(プロフェショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)」という施術を定期的に受けて、お口の中の衛生環境を良好に保つことが重要です。
また、正しい歯磨きの方法を指導してもらったり、個人のお口の中の状況に応じてケアグッズを紹介してもらったりと、普段のセルフケアに活かせるようなアドバイスをもらうようにしましょう。
オーラルケアで得られる効果は?
オーラルケアを行うと、まず虫歯・歯周病などの、歯を失う原因となる病気を防ぐことができます。
そして、歯を失うことは食べるや飲み込むなどのお口の機能が下がる口腔機能低下症の大きな要因となります。
さらに、口腔機能の低下によって転倒や寝たきり、認知症の発症など全身の健康状態にも悪い影響が出てきます。
オーラルケアは、全身の健康状態を保つことにつながると言っていいでしょう。
さらに、舌や歯に付いた汚れを定期的に除去することは、歯の着色汚れや口臭予防にもつながります。
オーラルケアは衛生面に加えて審美面でもメリットがあるのです。
オーラルケアでお口の中から健康に
口内の健康と全身の健康が関連しているということ、お分かりいただけましたか?本記事を機会にお口の状態や普段のケアを見直してみることを強くおすすめします。
オーラルケアはすぐに取り入れられる健康習慣です。
今回ご紹介した内容を参考に、正しい知識を身につけた上で、自分に合ったケアを行っていきましょう。