精神的な(ストレスに関連する)歯痛

精神的な(ストレスに関する)歯痛

虫歯はなく、ふとした時に急に歯が痛くなるもののしばらくしたら痛みは落ち着く、というものです。
歯ぎしりや食いしばりの際に痛みが出現することもあります。

このような歯痛の場合、レントゲンで撮影しても虫歯は見つからない可能性が高いです。
寝不足や疲れなどによる精神的疲労により、歯に痛みを感じるといったものです。
ストレス性の歯痛と考えて良いでしょう。

日常生活の中で、歯ぎしりや食いしばりをしているようであれば、日中のマウスピースの使用も検討してみるとよいでしょう。

精神的なものが原因であれば、日常生活を見直すことが先決です。
日常生活を整えても精神的な不調が残る場合は、心療内科や精神科を受診することをおすすめいたします。

噛み合わせ

噛み合わせ

噛み合わせに問題があり、一部の歯に過度の負担がかかることで痛みが出ることもあります。
虫歯の治療などで詰め物・被せ物を作った際、噛み合わせが高かったり、被せ物に使われる金属の刺激で歯が痛む方もいます。

アルミホイルを噛んだとき歯が痛くなるのはなぜ?ガルバニー(ガルバニック)電流とは?

被せ物や詰め物の噛み合わせについては歯科医院で調整ができます。
被せ物を金属ではなくプラスチックやセラミックなどの違う材質に変えることによって症状が落ち着く場合もあります。

インプラントが入っている部分が痛む場合はインプラント治療を受けた歯科医院にご相談ください。

親知らず

親知らず

また、歯が生える際に痛みが出ることがあります。

親知らず(智歯)の場合は、親知らずが横向きに生えていると親知らずと歯茎の間に汚れや細菌が溜まり、周囲の歯肉が炎症を起こして痛みが出るすることがあります。

横向きに生えた親知らずが原因で痛む場合は、基本的に抜歯をして対応します。

下あごを通っている神経(下歯槽神経)に近い場合は、CT撮影を行い、神経との位置関係を調べて、口腔外科のある病院でのる抜歯が必要なことがあります。

歯ぎしり、ブラッシング

歯ぎしり、ブラッシング

強い咬合接触(噛み合わせ)・オーバーブラッシングが原因で歯の一部が欠けてしまい、知覚過敏を起こしているケースもあります。

歯と歯茎の境目の付近が少し欠けていませんか?
歯科では、楔状欠損(WSD)と言います 。

歯科医院を受診して、知覚過敏薬の塗布やプラスチックの詰め物により改善することができます。

歯ぎしりや食いしばりがある場合、治療をしても詰め物が取れたり、歯の違う箇所が欠けてしまうこともあるため、運動時や睡眠時に使用するマウスピースを歯科医院で作ってもらうことをおすすめします (公的医療保険適用のため、1つあたり3000〜5000円程度で作ることができます)。

歯の痛みは虫歯以外にもたくさんある!

歯の痛みは虫歯以外にもたくさんある!

ストレスや、噛み合わせ、金属の被せ物、顔面領域を支配する三叉神経・顔面神経痛など、歯の痛みには虫歯以外にたくさんあります。

虫歯だけだと決め付けないで、自分にストレスは溜まっていないか、寝不足ではないか、しっかり確認することも必要ですね。
基本的に分からないことがあれば、歯科医院を受診しましょう。

歯の痛みの原因は虫歯か歯周病であることがほとんどです。
虫歯や歯周病は予防することが大切なので、定期的に歯科医院を受診するようにしましょうね。

※定期的に通院することで、虫歯や歯周病以外の痛みが生じた時に歯科医院も対応しやすいです。