石鹸オフメイクって何が良いの?

石鹸オフメイクとは、クレンジング不要のアイテムでメイクをすることです。石鹸でメイクと肌の汚れをいっぺんに落とせるので、必要以上に洗顔して肌のうるおいを奪うということもありません。

クレンジング剤は、通常のメイクを落とすための強い洗浄力があります。その上でW洗顔をすれば、洗いすぎになってしまうことも。その結果肌のバリア機能が乱れ、乾燥や肌荒れの原因にもなるのです。

石鹸オフメイク、何から始めれば良いの?

石鹸で簡単に落とせるアイテムは、発色が良くなかったり、日中も崩れやすそうだったりといったネガティブなイメージもあるかもしれません。

オススメなのは、ゆるく石鹸オフメイクを取り入れるという方法。毎日でなくても、クレンジング剤を使う回数を減らそうという意識でも大丈夫ですよ。

まずはベースメイクとチークから変えてみて。アイメイクなどはポイントメイクリムーバーで落とし、顔の広いところに塗ったファンデーションなどは石鹸で落とすのです。これなら発色や化粧持ちで悩むことが少なく、肌の変化も感じやすいでしょう。

その後は「リップ→アイブロウ→アイメイク」の順で石鹸オフメイクに切り替えると、取り入れやすいかと思います。

早速石鹸オフメイクを実践してみよう!

ここからは、石鹸オフメイクの実践方法です。化粧品の選び方や塗り方を解説していきます。

基本的な選び方

染料や合成ポリマーなどが配合されていると、クレンジング剤でしか落とせません。石鹸オフできるかどうかを成分表でチェックするのも可能ですが、複雑なため、基本的にはパッケージに記載されているものを使用した方が安心です。

「石鹸で落とせる」「お湯でオフ」「フィルムタイプ」と書かれたものはOK。「ミネラル100%」「天然由来成分100%」と記載されたものも、ほとんど石鹸で落とせますが、念のため公式ホームページなどを確認して。

日焼け止め

化粧下地やファンデーションを石鹸オフ可能なものにしても、日焼け止めがウォータープルーフであればクレンジングが必要になります。

石鹸で落とせると表記された日焼け止めは増えているので、それを使ってもOK。より肌に優しいものを好むなら、UVカット機能のついた、石鹸オフ可能な化粧下地を使うのがオススメですよ。

また、石鹸で落とせるUVパウダーを化粧直しに使うと、日焼け止めの塗り直しにもなります。

ベースメイク

石鹸オフ可能な化粧下地の中でも、色付きタイプを使うのがオススメ。血色感を出したり透明感がアップしたり、狙いの肌感に近づきやすいですよ。毛穴カバー下地などもあるので、肌悩みに合わせて選んで。

ファンデーションはルースタイプやパウダータイプが多いですが、一般的なものより密着度が弱め。ファンデーションブラシでくるくると磨くように塗ると、ムラになりにくく、密着度も高くなります。

リキッドタイプだとみずみずしくうるおった仕上がりに。顔全体ではなく気になる部分にだけ塗ると、崩れにくくなりますよ。

コンシーラーは、2色以上セットされたパレットを選んで。混ぜて自分の肌の色に近い色を作れるので、初心者さんにもオススメです。

チーク

ベースメイクが石鹸オフ可能であれば、チークも一緒に変えてみましょう。顔の広い面積が、石鹸のみで洗顔できます。

チークはほんのり発色のものが多いです。クリームタイプにパウダータイプを重ね塗りすると、発色も良くなりますよ。

また、リップやアイカラーとしても使えるマルチコスメを購入すれば、ひとつあるだけでいろんなメイクが可能に。石鹸オフメイクへのハードルが下がるかと思います。

リップ&アイブロウ

リップもアイブロウも、さまざまな色があります。自分に合ったものを選びやすいので、ぜひチェックしてみてください。

リップが落ちやすい場合は、リップライナーにリップカラーを重ね塗りするのがオススメ。

アイブロウが落ちやすい方は、フィルムタイプのアイライナーで消えやすい眉尻などを描いておけば、長持ちしやすくなります。

アイメイク

アイメイクは、化粧崩れしやすいポイントメイク。

まずは、アイライナーとマスカラをフィルムタイプに変えてみて。それでも落ちやすい場合は、塗り方に工夫を。

アイライナーは、目頭を4〜5ミリ程度開けて描くことで、滲みにくくなります。奥二重など、まぶたが一部かぶさっている方は、かぶさっているところを開けるのがコツです。

マスカラは、お湯オフタイプの透明マスカラでコーティングしてみて。グッと落ちにくくなりますよ。

また、アイカラーの発色をよくしたいときは、チップを使うのがオススメ。特にシリコンチップを使って何度か重ね塗りすれば、キレイな色味を楽しめます。

石鹸オフするときのポイント

まずは石鹸オフできないメイクの部分を、ポイントメイクリムーバーで落とします。こすらず優しく落としましょう。

石鹸はよく泡立てるのがポイント。泡立てネットを使うと楽チンです。一度泡を作った後、もう一度石鹸を泡立てネットに擦り込んで泡立てていくと、たっぷりの泡が作れます。

顔全体に泡を馴染ませて、リップや目元、眉のメイクを落とします。指の腹で優しくマッサージする感覚。小鼻も凹凸があり汚れが落ちにくいので、丁寧に。その後ぬるま湯ですすぎましょう。

オフするときもすすぐときも、こすらないのがポイント!洗顔後にラメなどが残っていたら、コットンや綿棒にフェイシャルオイルを含ませて拭き取ります。

ポイントメイクが落としにくい場合は、その箇所にフェイシャルオイルを馴染ませ、30秒ほど置いて洗顔すると落ちやすくなりますよ。

洗顔後は化粧水や乳液、クリームなどでしっかり保湿しましょう。

日々の積み重ねで肌が元気に!

洗いすぎが原因で肌トラブルが起きてしまっている方に、ぜひオススメしたい石鹸オフメイク。無理すると長続きしないので、「クレンジング回数を減らして肌を休める」「ベースメイクとチークのみ取り入れてみる」「休日のちょっとしたお出かけでやってみる」など、自分なりの心地よい方法で試してみてください。

スキンケアは毎日の積み重ね。メイクもスキンケアのひとつだと捉えて、自分の肌を労ってあげて。きっと肌は応えてくれるはずですよ。