メイクの正しい落とし方

クレンジング 方法

正しいメイクの落とし方をご紹介します。まずは、顔に髪の毛がかからないように、前髪などをまとめておきましょう。前髪が邪魔をすると生え際が洗いにくくなったり、洗い残しが出てしまいます。残ったメイク落としは、肌荒れの原因になりますから、しっかり洗い流しましょう。

次に手を洗います。見た目にはキレイでも、意外と手のひらは汚れているものです。汚れた手でクレンジング剤を伸ばすというのは、汚れを顔に塗っているようなもの。些細なことですがクレンジング剤の効果を発揮させるために徹底しましょう。

その上で、一度手を拭いてから、乾いた顔にメイク落としをのせます。顔が濡れているとメイク落としが水に濡れて、メイクと馴染む効果が下がることも!最近では、濡れた手でも使用できるメイク落としもあるので使用方法を守りましょう。

まずは目元から優しく落とす

目元は皮膚が薄く、アイライナーやアイシャドウ、マスカラなどさまざまな化粧品を塗るパーツです。その分、メイクが落ちにくく残りやすいため、思わずゴシゴシ力を入れて落としがちです。力を入れ過ぎると、目元の皺に繋がってしまいます。メイクが落ちにくく、皮膚が薄いパーツだからこそ優しく落とすことが正しいメイクの落とし方のポイントです。

具体的には、普段使用しているメイク落としでもメイクが残ってしまう場合は、アイメイク用のクレンジングを使うとしっかり落とすことができます。目の際や目尻などのアイラインが残りやすい部分はコットンを折り、角を利用すると落としやすくなります。

ただし、ポイントメイク落としは洗浄力が強く、中には乾燥やひりつきを感じる人もいるので、毎日使うのではなくアイメイクが濃い日に使用すると良いでしょう。

唇はクレンジングを馴染ませてから落とす

口紅はポイントメイクの中で一番落ちにくいアイテムです。唇のメイクの落とし方は、クレンジングをコットンに染み込ませて、唇の上に数秒置いて馴染ませます。

その後、口角から中心に向かって、優しく拭き取ると落としやすくなります。拭き取る際には、唇を横に伸ばす(笑顔になるように口角を横に伸ばす)と、縦皺が伸びてクレンジングで拭き取りやすくなります。

手のひらで顔全体に馴染ませる

メイク落としは手のひらに広げ顔に馴染ませます。小鼻やあご周りは指先でクルクルと優しく馴染ませます。手に少し水をかけて、水を顔全体に馴染ませ乳化させます。この乳化の作業を省略する人が多いのですが、実はメイク落としの構造上とても大切です。

というのも、多くのメイク落としは最初にオイルの力でメイクを溶かし、その後の乳化で水とオイルが混ざり合うことで、オイルのヌルヌル感がなくなり、洗い上がり後がスッキリします。乳化という工程があるからこそ、オイルのヌルヌルとした残留感がなくなります。とても大切な工程なので、顔全体が白くなるまで乳化させてください。


メイク落としの種類

クレンジング 種類

ジェルタイプ

ゼリー状のクレンジングで、肌に馴染ませるととろっとした肌触りです。スルスルと伸びやすく摩擦によるダメージを抑えます。水分が多いため洗浄力には欠けますが、肌への負担が少ないため、メイクが薄い方にお勧めです。

ミルクタイプ

こちらもジェルタイプと同じく水分が多いクレンジングでサラッとした肌触りが特徴です。ジェルタイプより油分が多くなるものの、洗浄力は低めです。乳液を塗った後のように洗い上がりはシットリすることが多く、乾燥を気にされるナチュラルメイクの方にお勧めです。

オイルタイプ

メイク落としの中ではもっとも洗浄力が強いと言われています。ウォータープルーフタイプの化粧品や、しっかりメイクをしている方におすすめです。メイクと馴染む力が強く、油分や界面活性剤が多く含まれていることが多いため、中には乾燥を感じる方もいます。敏感肌の方は注意してください。

クリームタイプ

ミルクタイプよりも濃厚で、その名の通りクリームのようなコッテリした肌触りが特徴です。摩擦を与えにくいことから、マッサージ用のクリームを兼ねる商品もあるほどです。手が濡れたまま使えるものもあるので、お風呂場でメイク落としをする方には便利です。また乾燥を気にされる方は洗い上がりがしっとりするので、安心感を感じます。

バームタイプ

バーム状の半固形タイプです。容器からスパチュラなどで取り出す時には固形ですが、顔の上で伸ばすうちに体温で溶け、トロリと広がるのが特徴です。W洗顔なしで使えるものが多く、乾いた手で使うとよりメイク落としの効果が得られます。ミルクタイプやクリームタイプより、洗い上がりがさっぱりすることが多いです。


メイク落としの選び方

クレンジング 選び方

肌に合うものを選ぶ

大きくは、乾燥肌か脂性肌か、敏感肌かで選ぶクレンジング剤は変わっていきます。乾燥肌の方は、ミルクタイプやクリームタイプを選ぶとエモリエント効果のある成分が配合されていることが多く、洗い上がり後はシットリしてつっぱり感を緩和できます。

ミルクタイプやクリームタイプを脂性肌の方が使うと、シットリというよりべったりと感じてしまうでしょう。その場合は、水分量の多いジェルタイプが快適です。

敏感肌の方は、肌へのダメージをあまり与えないものが良く、もし界面活性剤などがトリガーになっているのであればオイル(オイルタイプではなく、本当にオイル)を使うのも1つの方法です。肌への負担を減らすためにクレンジングと洗顔が一体となったタイプを選ぶとよい、という考えもありますが、たくさん塗ることで負担が増す肌質であれば有効です。

クレンジング力で選ぶ

しっかりメイクの方やウォータープルーフタイプの化粧品を使っている方には、洗浄力を重視してオイルや界面活性剤が多く含まれているオイルタイプがおすすめです。特にウォータープルーフタイプは水に強くできているので、水分を中心としたジェルタイプや乳液タイプでは落ちません。

オイルタイプは便利ですが洗浄力が強い分、肌に負担をかけてしまいます。しっかりメイク落としを流すとともに、スキンケアを大切に日々の肌の変化に気をつけておきましょう。また、メイクが薄い方には洗浄力が強いクレンジング剤は不要です。ジェルタイプやミルクタイプなど、肌質に合わせて選びましょう。

使うシーンに合わせて選ぶ

メイク落としには、様々な形状や特徴があります。そのため、お風呂前、入浴中、旅行先などどのようなシーンで使うのかで、シーンに合わせて使いやすいタイプを選ぶと良いでしょう。

お風呂前であれば、手と顔が乾いている時に効果を発揮するメイク落としが良いですし、入浴中であれば濡れても大丈夫なメイク落としが向いています。旅行で荷物を減らしたい時にバームの容器は邪魔ですから、液状の使い切りパウチや、コットンにメイク落としが染み込んだタイプがポーチの中でかさばらず便利です。


まとめ

いかがだったでしょうか。私はスキンケアの中で一番肌への影響が高く、しっかり選ばなければいけないのがメイク落としだと思っています。

メイクが濃いのにミルクタイプを使っていてはメイクが落ちなくて、ゴシゴシ力を入れてしまい肌が痛みますし、メイクが薄い日に洗浄力の強いオイルタイプを使い続けていると肌がつっぱるように乾燥してきます。

いくらお気に入りのメイク落としでも、瓶に入った重いメイク落としを旅行先に持って行くのは手間なので、旅行用の容器に入れ替えたり、オイルクレンジングの中でも比較的肌に優しい使い切りを持っていきます。ですから、肌やTPOに合わせて選べるように常に数種類のストックがある状態です。

他のスキンケアに比べて軽視されがちなメイク落としですが、最も肌に影響力を与えるアイテムだからこそ、正しいメイクの落とし方を理解し、こだわりを持てるようになりたいものです。結果、肌との対話力が上がり、美しいお肌に近づくことでしょう。