ほうれい線ができる主な原因

人間は年齢を重ねると、徐々に筋肉が衰える傾向にあります。それは表情筋も例外ではありません。表情筋とは、目や口、鼻などを動かす筋肉のことで、これが衰えると皮膚がたるみ、ほうれい線がより深くなってしまいます。表情筋は、全身の姿勢にも関連性があります。肩が内側へ巻き込んで猫背になっていたり、首が前に出るような悪い姿勢でいたりすると、体の前方の筋肉が使われなくなって表情筋が下に引っ張られます。その結果、ほうれい線が目立ってしまうのです。

また、紫外線や肌の乾燥もほうれい線に大きく影響します。紫外線をたくさん浴びたり、食生活が乱れたりすると、肌が乾燥しやすくなってハリや弾力が減少してしまいます。紫外線を浴びた肌は、表面のバリア機能が衰えます。こうなると肌は無防備な状態になってしまい、紫外線がさらに内部へと侵食して肌を乾燥させ、炎症を起こすことに。肌が潤いを失ってしまいます。

加齢や紫外線によって肌がハリを失っていくのは、肌の内側にあるコラーゲンやエラスチンが減少していくためです。これらの成分は美肌に必要なものと言われ、肌のハリを保つために必要となります。エラスチンは弾力を作る繊維であり、コラーゲンは肌を形作る役割を担う、いわばベッドのスプリングとマットのような関係と言えます。ベッドもバネが劣化すれば弾力を失い、マットのハリもなくなりますよね。

加齢によってコラーゲンやエラスチンを生成する能力も減退してしまうので、肌の回復が追いつかなくなってしまうのです。

ほうれい線を解消するトレーニング

ほうれい線を解消するには、どのような方法があるのでしょうか?美容外科ではヒアルロン酸の注入、レーザー照射、たるんでいる皮膚を本来の位置に戻す糸リフトなどの治療があります。しかし、外科的な治療は怖いと感じたり、病院に行く時間がなかったりする方もいるかと思います。美容目的なので、保険が適用にならず、高額な医療費がかかることも考えられます。そこで、ご家庭で手軽に始められる、ほうれい線を解消するトレーニングを紹介します。

・舌をぐるぐる回して底上げ

お口の中を鍛える方法として、舌をぐるぐる回すというトレーニングがあります。口を閉じて唇と歯の間を沿うように舌を回すだけでOK。舌の先でほうれい線が出る部分を押し出すので、シワができているところを底から押し上げるような効果を得られます。途中、2時や10時の位置(口角の斜め上あたり)を舌先で数秒押し続けると、血流がよくなります。このトレーニングと一緒に眼球も回すように意識すると、口元や目元のシワを改善できるようになります。また、唾液の分泌も促されるので、口内の環境改善にもつながります。

・舌を伸ばすトレーニング

舌を思い切り伸ばして外に出し、弧を描くように左右に振るトレーニングです。このとき、顔を反るようにして首を伸ばします。舌の根元は顎の筋肉につながっており、フェイスラインをすっきりさせる効果があります。

・口を「お」の形にするトレーニング

「お」を発声するときのように口を開き、鼻の下を伸ばします。ほうれい線が伸びるよう意識しながら口を開きましょう。このとき、眼球を上に向けると、目元の皮膚を引っ張り上げる効果もあります。

・側頭部のコリを刺激する

ストレスを感じやすい人は食いしばりが多い傾向にあり、側頭部の筋肉がこりやすくなります。側頭部のコリはほうれい線の原因のひとつ。5本の指を使って側頭部を優しくほぐすようにマッサージすることで、ほうれい線のみならず下がった口角などに効果が現れます。筋肉のマッサージが効かないようならマウスピースを使用することもお勧めします。

歯がなくなるとほうれい線ができる?

加齢などにより歯を失ってしまうと、ほうれい線が目立ちやすくなることがあります。これは、噛み合わせが低くなって下顎が前に出るために起こるものだと考えられます。加えて、歯を失って顎の骨が痩せて口の周りがしぼむこともほうれい線が目立つ原因になります。こうなると、実年齢よりも老けて見られてしまいます。

歯の喪失によるほうれい線を完全になくすことは難しいかもしれませんが、入れ歯によって内側からボリュームをもたせることで、ほうれい線を目立たなくすることはできます。前から奥までしっかり噛み合う入れ歯を作ることで、若々しい表情を取り戻せるかもできません。

「入れ歯をつけると老けて見える」と思われる方もいるかもしれませんが、その人の噛み合わせに合った入れ歯を装着すれば、若々しく見える効果が期待できます。いまつけている入れ歯に違和感があり、さらにほうれい線も実年齢より目立っているように感じたら、入れ歯の噛み合わせに問題がないか診察してもらうとよいでしょう。

上記の内容は患者さんのお口の中の状況により異なる可能性もあります。

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