更年期障害ってどんな症状が起こるの?

更年期とは、閉経前後のおよそ10年間を指します。更年期に現れる症状はさまざまで、ほてりやめまい、気分の落ち込みなどがよく見られます。

更年期には、エストロゲンという女性ホルモンの分泌が減少します。それによってホルモンバランスが崩れ、心身に不調が現れるのです。更年期の症状が重く、日常生活に支障が出る状態を更年期障害といいます。

更年期障害の症状はさまざまで、200〜300種類にのぼるとも言われているほど。しんどさの原因がわからないというケースもあるようです。

いつから更年期が始まるのかというと、個人差が大きくあります。 日本人女性の平均的な閉経年齢は50.5歳とされていますが、実際には個人差があり、早い人で40歳過ぎで閉経することも。

閉経が50歳だとすると更年期は45~55歳頃ということになりますが、閉経時期を前もって知ることができないので、症状や体調などで変化に備えておく必要があります。

更年期では、体に大きな変化が出ます。そんな中でも仕事や家庭のことなどをこなすのは大変なこと。しかし、女性にとってはひとつのライフステージでもあり、自然なこと。ポジティブに捉えて過ごしたいものです。

30代でプレ更年期の症状が出るって本当?

プレ更年期という言葉を聞いたことがあるでしょうか。プレ更年期とは、本格的な更年期より前の段階で、閉経に向けて女性ホルモンの分泌量が徐々に減ってくる時期で、人によっては心身に変化が出始めます。

いつから症状が出るかは、更年期同様個人差がありますが、30代後半から40代半ばと言われています。この頃の違和感や不調と上手く付き合っていくことで、その後の健康状態が左右されることも。

更年期の症状は、健康だからこそ起きることです。必ず終わりますし、決して自分のせいではありません。

自分を責めたり不安になりすぎたりせず、きちんと知識を持って上手に対処することが大切なのです。

これってプレ更年期…?症状をチェック!

プレ更年期かなと思ったら、どんな症状があるかをチェックしてみましょう。

✔︎月経周期が短くなってきた
✔月経周期が乱れるようになってきた
✔経血量が減ってきた
✔顔がほてることがある
✔手足を温めてもなかなか暖まらない
✔頭痛やめまい、吐き気がある
✔寝つきが悪かったり、眠りが浅かったりする
✔肩こりや腰痛がある

こうした症状があれば、プレ更年期の可能性があります。今後の更年期にも備えて、対策を取るのがオススメです。

最大の原因は女性ホルモンですが、更年期障害になりやすい人は、性格や環境ストレスも影響しているとも言われます。

できるだけ早い段階から生活習慣を見直し、対策を取っておくと、更年期症状が出にくくなることもありますよ。

20〜30代からできる対処法とは

女性ホルモンや自律神経のバランスを整えるためには、規則正しい生活を送ることが大切。

おうち時間が増えて運動不足になりがちですが、できるだけ有酸素運動を取り入れてみましょう。ウォーキングやエクササイズなど、続けやすいものを選んで。

食生活も大事です。ホルモンバランスを整えるよう、賢く栄養を摂りましょう。何かひとつのものを食べるのではなく、バランスよく食べるよう意識して。魚料理が入った和食や緑黄色野菜などがオススメです。閉経期には急激に骨量が減少するため、牛乳や乳製品、大豆などでカルシウムも積極的に摂取して。

また、自分に合った気分転換方法や趣味があるのも良いとされています。好きなものを探してみるのも良いでしょう。

我慢や無理は禁物!ポジティブにあなたらしく過ごして

更年期障害と聞くと不安になるかもしれませんが、自然な身体の変化の一つ。まずはプレ更年期に備えたり、いざという時の対処法を知って安心材料をそろえて穏やかな気持ちで向かえることが大切ですよ。

婦人科のかかりつけ医を持つのもオススメです。日本女性医学学会の「女性ヘルスケア専門医」に認定されている医師は、更年期を含めた専門的な知識を持っています。

つらい症状が出ても、自分を責めたり無理したりせず、できるだけポジティブに捉えるようにすると、心が楽になるかもしれません。自分を追い詰めると、更年期症状が悪化してしまうことも。

できるだけ楽に構えて、上手に対処してみてくださいね。いくつになっても、あなたらしくポジティブな毎日を過ごせますように。