自己表現としてのジェンダーレスメイク

自己表現としてのジェンダーレスメイク

ジェンダーレスメイクとは、性別に関係なく自分らしさを表現するためのメイクです。私の感覚ではそのメイクの幅は広く、現時点では「こうしなければいけない」とは定義づけられていません。 ミニマムなメイクの場合もあれば、逆の場合もあり、自分を表現するメイクであればメイクの濃さやスタイルは自由だと捉えています。

ただ、そんな自由の中にも共通していることがあります。画一的な「理想の顔」を追い求めて同じようなメイクをするのではなく、 他人には真似できない「生まれ持った美しさを引き出したい」「理想の何かに近づくためのメイクではなく、自分自身にしかない美しさを称えたい」そういった想いです。

私は、そういった意味でのジェンダーレスメイクに共感と賛成をしています。ですから、「似合っていて、自分が自分でいられる」と感じるならメイクの仕方は性別を超えて自由ですし、メイクがそんな自己表現のツールとなるのはとても素敵なことです。

部位別!ジェンダーレスメイクのポイント

今回は、その中でも現在最も一般的となっている、パーソナリティーを重視するミニマムなメイクのポイントを部位別にお伝えします。 ミニマムなメイクだからこそ、コスメの選び方・使い方次第で、その人だけが持っている個性を「魅せる」ことができます。

①ベース

ベース

ベースは一番重要です。肌の色むらをなくし健康的に仕上げましょう。ネットでは、何故か男性用にBBクリームを勧めているのをよく見かけますが、私はお勧めしません。 何故ならBBクリームはオールインワンで便利なものの色数が少なく、女性の一般的な肌色を基準に色展開をしています。

しかし、多くの男性は女性の肌より3〜5段階ほど色黒です。そのため、BBクリームは男性の肌には明るすぎることが多く、合わない色を顔に塗ると、逆に肌色が悪く不健康に見えます。 (結果、塗っていることがあからさまに分かる下手なメイクになります)

多少抵抗があったとしても、色揃えが豊富なデパートで販売しているファンデーションの中から肌色にあったコスメを選ぶ方が綺麗に仕上がります。

②アイメイク

アイメイク

瞼はくすんでいることが大半で、メイクをあまりしない男性は自分の目元がくすんでいることにすら気づいていない人もいます。ジェンダーレスなアイメイクのポイントは、まずはくすみをしっかりカバーすることです。

アイシャドウをのせるのも素敵ですが、瞼がくすんでいるとその本領が発揮されず、むしろ残念な仕上がりになることも。。。 また、ファンデーションをしっかりのせる事でくすみがカバーされ健康的な印象になります。マイナス5歳に見える程、印象が若くなる人もいるんですよ!

③眉

眉

顔を印象付けるのが眉です。ベースメイクの次に重要で、ぜひ練習して上手になってもらいたいパーツです。眉毛はもともと均等に生えているわけではなく、一部毛が少なくて穴が空いていたりムラがあるものです。 また眉尻は毛が少なく、顔立ちにあった十分な毛量と長さの眉を持っている人は少数です。眉が薄めなことで、顔全体は幸薄く貧弱に見えてしまいます。

そこで、毛の少ない部分に、アイブロウパウダーを埋め込むように入れると、毛が均等に生え揃った素敵な眉になります。その結果、意思あるジェンダーレスな表情に見えるだけでなく、小顔効果や輪郭が綺麗に見えるというメリットもあります。 毛量の多い方は、不要な部分をカットし、透明マスカラでとかすだけでも毛ながれが揃って丹精な印象になります。

④リップ

リップ

マスクや乾燥でひび割れがちな唇ですが、ガサガサな唇はガサツな印象を与えます。リップクリームで保湿をしましょう。口紅では塗った感が強調されて発色が強すぎるので、色付きリップを使用するとさりげなくヘルシーです。

ほんのりピンクがかったリップクリームがちょうど良いでしょう。発色は弱いものの、はみ出ていると目立つのが色付きリップです。塗る際はリップクリームがはみ出ないように鏡を見て塗りましょうね。

ジェンダーレスメイクは自分らしさの象徴

いかがだったでしょうか。「メイクは女性のもの」という風潮がいまだに強いものの、ジェンダーレスメイクという言葉が生まれた背景には、「自分らしさの表現は性別を超えたところにある」というメッセージが隠れているように私は感じます。 そもそも、美しくありたいという想いに、性別は関係はないですね。あなたらしさを自由にメイクで楽しむために、今回のジェンダーレスメイクがお役に立ったら嬉しいです。