肌くすみの原因とは?

肌のくすみにはさまざまな原因があります。

・肌の乾燥によるくすみ
・紫外線や日焼け、メラニンによるくすみ
・血行不良によるくすみ
・古い角質が残っていることによるくすみ
・皮脂や汗が酸化することによるくすみ

肌くすみ 原因

くすみの原因によって対策は異なりますが、肌の乾燥や角質が残っている、皮脂や汗の酸化のくすみは洗顔で解消できるかもしれません。

洗顔で落とすものは?

洗顔というと、顔についている汚れを取り除くイメージですが、汚れの種類によって適している落とし方が異なります。
メイクをしている日はメイク落とし(クレンジング)でメイクを落とします。

洗顔料では、油性成分でできているファンデーションや口紅、日焼け止めなどとなじみにくく、落とす時に肌への負担が大きくなってしまいます。
メイク落としは油性成分となじみやすいため、肌への負担を軽くすることができるんだとか。

反対に、皮脂や古い角質を落とす効果を高く持っているのが洗顔料です。
皮脂は、酸素に触れることや紫外線、ストレスなどの影響によって酸化が進みます。

酸化した皮脂は、過酸化脂質と呼ばれ、シミの原因であるメラニン色素を生成したり、老化の原因となる活性酵素を発生させます。
洗顔で古くなった皮脂や角質を過酸化脂質になる前に取り除くことで肌へのダメージを予防することができるかも。

また、洗顔で顔に付着したホコリや小さなゴミ、雑菌を落とすことで、スキンケア用品の肌への浸透の効率がアップするんだとか。

落としたい汚れに適していない洗浄方法を選択してしまうと、肌に負担がかかるほか、汚れが肌に残ってしまいトラブルの原因となるので注意が必要ですね。

正しい洗顔方法とは

まず石鹸を使用して手をよく洗いましょう。

洗顔前に手を洗わなければ、手についている雑菌を顔に塗りつけてしまうことに。
また、洗顔料の泡立ちが悪くなってしまう原因です。

洗顔前に手を洗うことは忘れてしまいがちですが、雑菌を塗りつけてしまってはもったいないので忘れずに洗いましょう。

「薬用」と書かれている石鹸を使うと手の雑菌をしっかり落とせてより効果的かも。
もし洗面台や桶に水を溜めて洗顔している場合は、洗面台や桶を毎日綺麗に保ちましょう。
毎日使っているから大丈夫、とは思わずに洗顔前に毎回洗ってくださいね。

泡で肌を洗う

洗顔 正しい方法

まず、洗顔料は出しすぎないように、製品によって決められている適量を手にとりましょう。
あまりに多い洗顔料は、洗い残しやすすぎ不足へとつながります。

さらに洗顔料はレモン大の泡と言われるのが多いですが、実際はもっとたっぷり、メロンくらいの大きさの泡がベストです。

あまり水が多いと泡が垂れてきてしまうので水と洗顔料のベストなバランスを見つけましょう(生クリーム8分立てくらい、角が立つくらいがちょうどいいとされています)。

手と顔の肌が直接当たらないくらいたくさんの泡が理想的です。
泡に顔を埋めるイメージです。

手で泡立てるのが難しい場合は「泡立てネット」を使ってみるのも良いでしょう。
ただし、この泡立てネットも毎回よく洗って乾かしてくださいね。

洗う順番に注意

洗い始めはTゾーンから洗い、ふかふかの泡に顔をうずめるようにして洗いましょう。

Tゾーンとはおでこと鼻のことで、洗顔の最初に洗います。
その後、頬から顎、目元口元へと軽く洗っていきます。

目元や口元は肌が薄く、長時間洗顔料がついていると肌の負担が大きくなってしまいますが、Tゾーンは皮脂が多いため洗顔料が少し長い時間ついているくらいのほうがしっかりと汚れが落とせるでしょう。

ベストはぬるま湯

顔を洗う時は、冷たい水でも熱いお湯でもなく、ぬるま湯で洗いましょう。

具体的には30度~37度前後が適しているとされています。
この範囲内の温度であれば、肌の毛穴が開きやすく、汚れが落ちやすくなるとされています。

他にも、余分な皮脂や水分を奪うことがないため肌の潤いを保てるんだとか。
洗ってみて「肌にぬめりが残っている」と感じる場合は、その部分だけ2度洗いをして皮脂をとりきりましょう。

冷たい水で洗うと目が覚めたり、さっぱりする感じがありますが汚れがとりきれない可能性があります。
熱いお湯では汚れがとれる感じがしますが潤いを奪ってしまうかも。

お風呂に入っているときに洗う人は特に温度に注意してみましょう。

こすらないように拭き取る

洗顔の後は顔の水分を拭き取りますが、タオルでごしごし拭くのは避けましょう。
タオルと肌の摩擦によって肌にダメージを与えてしまいます。

また、こすらないためにと自然乾燥させることも避けてください。
顔を洗った水分と一緒に肌に必要な潤いまで蒸発してしまいます。
清潔な柔らかいタオルを優しく肌に当て、水分を吸収させましょう。

最近はティッシュで拭く、拭かずにスキンケアを行うといった方法も紹介されていますが効果の程は検証されていません。
自分に合った方法で肌を傷つけずに水分を拭き取りましょう。

洗顔後はすぐにスキンケアを!

洗顔後のスキンケアはスピードが大切。
洗顔によって汚れや皮脂を取り除けますが、一緒に肌の潤いを守る必要な油分や保湿成分も洗い流されてしまいます。

そのため、洗顔したあとはお顔の水分はどんどん失われていきます。
肌の乾燥を感じてからスキンケアするのでは、既に肌がダメージを受けた後かも。

顔を洗ったらまずすぐに化粧水や乳液、美容液で肌に潤いを補給しましょう。
化粧水で水分を肌に補給した後は、乳液や美容液、クリームを使用して水分が逃げてしまわないようにキープしてくださいね。

一分一秒でも早くスキンケアを開始しましょう。

お風呂で洗顔をした時は、お風呂から出たらすぐに導入美容液やスプレー化粧水を使用し、落ち着いてからゆっくり通常のスキンケアを行うのも効果的なようですよ。

スキンケア 酸化

酸化した皮脂を落とすには?

既に酸化してしまった皮脂を落とすには毎日の正しい洗顔が必要です。
肌が入れ替わるまでには約6週間かかるといわれていますので、まずは正しい洗顔で6週間頑張ってみましょう。

6週間継続してていねいな洗顔を続けているのにまだ肌くすみが残っている感じがする、という場合は肌のターンオーバーが乱れているのかも。

肌のターンオーバーは紫外線、日焼けや乾燥によって乱れてしまいます。
メイクを落とさずに寝てしまうなど肌に負担をかけることもNGです。

また、肌は睡眠不足や飲酒、喫煙、食事の栄養バランスなど日常生活からも大きく影響を受けます。

洗顔後にしっかりと保湿を行う、外に出るときは日焼け止めを塗って肌を紫外線から守るなどのほか、バランスの良い食事や生活習慣を整えることによって、ターンオーバーが正常になるようにしてみましょう。

今ある古い角質を「ピーリング」によって除去してお肌のターンオーバーを整えてあげることも大切。
「ピーリング」とは古い角質をやわらかくして取り除く方法のことです。

古い角質が残っていると、乾燥しやすかったり肌がガサついてしまったり、スキンケアが浸透しにくいことも。
ピーリングは、ジェルやスクラブで肌をこすることによって古い角質を取り除く方法や、ピーリング効果のある石鹸で角質を分解して洗い流す方法、エステや美容クリニックで施術を受ける方法などさまざまな方法があります。

敏感肌の方や肌トラブルに不安がある方は、エステや美容クリニックで施術を受けると安心できますね。
お家で自分でできるピーリングもありますが、やりすぎるとまだ弱い肌が表面に出てきてしまい、かえって肌トラブルを引き起こすことも。

毎日使って早く肌くすみを解消したいと思うかもしれませんが、ぐっと我慢して使用頻度を守って行いましょう。