眉毛は「眉間の距離」で印象が決まる

私のメイクレッスンにいらっしゃって「眉毛がうまく描けません…泣」という方の多くは、ご自身に合った“適切な眉間の距離”を知らない方が大半です。

眉間の距離を位置づけるのは、“眉頭”の位置です。そこでお客様にはまず、「眉頭の位置をご存知ですか?」と質問しています。「え~っと、確か・・・目頭の上って聞いたことがあります・・・」と自信なさげに答える方が多いんです。

ちなみに、“目頭の上”というのは1つの目安であって、絶対ではありません。ご自身の理想とする印象やお悩みに合わせて眉間の距離を変えます。ですから、目頭より内側に描いて距離を縮めることもあれば、目頭より外側にして眉間を広げることもあります。

例えば、私がメイクをする時、「優しく見られたい・キツく見られたくない」という方には、敢えて眉間を離します。そのために、眉頭の毛を剃ることもあります。逆に、「知的に見られたい・大人っぽくみられたい」という方には、眉間を狭くメイクします。眉頭に毛がない場合、リキッドアイライナーで眉を数本、描き足し植毛します。

大事なことは、あなたが眉間を離す(あるいは縮める)ほうが自分を魅力的に感じて、ワクワク過ごせるかどうかです。そのために、どのお顔のタイプだと眉間を縮めるor離すと良いかを解説します。

眉間を“縮めた”ほうがよい人

もしあなたがこんなお悩みを持っていたら、眉間を縮めるほうが似合う可能性が高いです。

□ 幼く見えることを気にしている
□ 知的に見られたい
□ 目が離れている(遠心顔)
□ 外見のせいで甘くみられていると感じる
□ 丸顔なことを気にしている

こういったお悩みのある人は、眉間を縮めることで悩みが解消され、ご自身のなりたい印象に近づくことができます。私の経験則では、眉間を縮めたほうが良い方の多くは、ご自身はしっかりして責任感もある(そして頑張り屋さんなことが多い 笑)なのにお顔立ちがふんわりしているために、子供扱いされたり、なんとなく下に見られている、ということを気にしている方が多い気がします。(あくまで極端な私の印象です 笑)

そういう方が眉間を縮めることで、顔のパーツを内側に引っ張る要素が強くなります。結果、眉だけでなく目まで寄って見えます。(目の錯覚で不思議とそう見えます)

眉や目など、顔のパーツが内側に寄って見えることで、年齢が上に見えたり、知的な強さを演出することができます。また、眉間が縮むと鼻筋に向かう線が強調されるので、縦の要素が強くなり、ほんの少し面長に見えます。面長なお顔は大人っぽく見えます。結果、お悩みの解消に役立ちます。

一方で注意点としては、小鼻が広めな人にはあまりお勧めしません。眉間を狭めることで、小鼻の広さが強調されてしまうからです。また、眉間を近づけ過ぎるとゴルゴ13のように怖く見えることもあるので、適度な距離を間を見つけることが大切です。

眉間を“広げた”ほうがよい人

もしあなたが、以下のようなお悩みを持っていたら、眉間を広げるほうがよりお顔のバランスが取れてお似合いになる可能性が高いです。

□ 性格がキツく見られることを気にしている
□ 優しく見せたい
□ パーツが中心に寄っている(求心顔)
□ 実年齢より上に見られることが気になる
□ 面長なことを気にしている

上記のお悩みに当てはまるものがあれば、眉間を今より広げた方が、お悩みが解消され理想の姿に近づきます。私の経験則から、眉間を広げたほうが似合う人は、小さい頃から実年齢より上に見られシッカリ者な印象を与える人や、なんとなく近寄り難い印象を持たれる大人っぽい人に多いです。(第一印象は怖そうで近寄り難いのに、喋ってみると明るくて面白い人というイメージ)

その近寄り難さが、もし顔から醸し出されるものであるなら、眉間を離すことでその印象を変えることができます。どういうことかと言うと、眉間を広げることで、顔のパーツを外側に引っ張る要素が強くなります。その結果、眉だけでなく目も離れて見えます。眉や目などの顔のパーツが離れて見えると、優しくおおらかに見えます。

また、横に引っ張る要素が強くなることで、ほんの少し顔に丸みがたされて見えます。丸みのあるお顔は、子供のような可愛らしい印象を与えるので、面長さんは顔のバランスがとりやすくなります。結果、お悩みの解消に役立ちます。

注意点としては、優しく見せたいあまり眉を離しすぎると、逆に目の近さが悪目立ちしてしまうことがあります。広ければ広い程良いっていうものでもないので、適度な距離を見つけましょう!

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は「眉間の距離」に特化してお伝えしました。私が普段、撮影などでメイクをする時には、眉間1つとっても、こういった細かな印象操作を大事にします。 1回試しただけでは、なかなか適度な距離を見つけるのは難しいかもしれません。でも繰り返す中できっと良いバランスは見つかります。

また、そのバランスを見つけるために、今ご自身は何で悩んでいるのか。何を気にしているのか。ということにも気付いていくことが大切です。おうち時間が増えた今、ぜひ眉間を縮めたり広げたりして、あなたがワクワクするためのメイクを研究してみてくださいね!