アロマには期待できる効果がたくさん!
アロマといえば、リラックス効果を思い浮かべる方が多いかと思います。確かに自分好みの香りをかぐと、気分も良くなりますよね。
実は、香りによってアロマ効果はさまざま。
例えばペパーミントやローズマリーなど爽やかな香りは、眠気がスッキリする作用も。夜のリラックス用に使うよりは、朝目覚めを良くするために使用した方が良いでしょう。
逆に、ネロリやラベンダーのような柔らかい香りだと、心地よい眠りに導いてくれる効果が期待できます。眠る前に使うアロマとして相性が良いですよ。
さらに、アロマにはリラックス効果以外の作用も期待できます。ペパーミントには清涼感があり、精油が肌に触れると冷たさを感じます。入浴時に使うと、夏場の暑さ対策にもなるのです。また、集中力を高める効果があるとも言われています。
このように、ひとつの精油をとっても、期待できる効果がたくさん。シーンや悩みに合わせて選ぶようにすると、よりアロマ効果を実感できるかと思います。
精油の使い方や注意点
アロマを楽しむ前に、精油の使い方をチェックしておきましょう。
精油の中には、皮膚刺激や光毒性などがあるものも存在します。光毒性とは、皮膚についた状態で紫外線に当たると炎症などを起こすリスクがあることです。初めて使う精油は、トラブルを起こさないためにもあらかじめ注意点を確認することが大切ですよ。
また、アロマを簡単に取り入れる方法をいくつかご紹介します。
芳香浴
空気中に香りが漂う状態にして楽しむものです。
・コットンなどを使う
ティッシュペーパーやコットンなどに精油を1〜3滴ほど垂らします。そのまま布袋などに入れて精油が染み出さないようにすると、簡単に芳香浴を楽しめることができますよ。持ち歩きにも向いています。
・素焼きの芳香器を使う
素焼きや木製の芳香器もよく販売されています。水や熱を使わないため、手軽にアロマを楽しめます。香りが広がりすぎないのも特徴なので、家族や近くにいる人で匂いに敏感な人がいる場合にもおすすめです。
・ディフューザーを使う
アロマディフューザーを使ってみるのも良いでしょう。精油を効果的に拡散させるため、部屋の中が良い香りに包まれます。機能がそれぞれ違うため、ライフスタイル合っていて長く使えるものを選びましょう。
沐浴
入浴時にリラックスしたいときも、アロマはオススメです。精油をそのまま浴槽に入れると皮膚刺激になることもあるので、原液ではなく以下のように何かと混ぜてから使った方が良いでしょう。
・バスソルト
天然塩大さじ2〜3に、お好みの精油を1〜5滴垂らしてよくかき混ぜます。バスソルトは入浴の直前に入れ、精油を分散させるように浴槽内を混ぜましょう。塩によって発汗を促し、新陳代謝を高める効果も。
・バスハニー
はちみつ大さじ2〜3に、お好みの精油を1〜5滴加えてかき混ぜます。バスソルトと同じく、入浴直前に入れてよく混ぜましょう。はちみつの保湿効果でしっとりします。
バスソルトもバスハニーも、保存せずその日のうちに使い切るようにしてくださいね。
フレグランス
アロマをフレグランス代わりにするのも◎。香水よりもナチュラルな香りを楽しみたい方にもぴったりです。
無水エタノール10mlをビーカーなどに入れ、精油を適量入れて混ぜます。2〜6滴だとほんのり香ります。強めの香りにしたい場合は、30滴ほど入れても大丈夫。水を入れなければ、1年程度保存できますよ。直射日光は避けてください。
複数の精油をブレンドしても良いので、自分の好きなアロマを楽しんでみましょう。
シーン・悩み別おすすめアロマ
ここからは、具体的にどういったシーンでどの精油がオススメかをご紹介していきます。悩みに合わせて使い分けて、毎日のリラックスにも役立ててみて。
ストレスが溜まっているとき
・サンダルウッド
仕事などが忙しいとき、プレゼン前日で緊張しているときなどに効果的。鎮静作用があり、心を穏やかにしてくれますよ。お家ヨガのときの芳香浴にも。
・ジュニパーベリー
古くから魔除けとしても使われていたというアロマ。ネガティブな気持ちをリセットするともいわれており、前向きな気分に。発汗を促す作用もあるため、沐浴にもオススメ。
腎臓疾患がある方、妊娠中・授乳中の方は使用に注意しましょう。
・ベルガモット
精神疲労や食欲不振にも効果があるといわれているアロマです。メンタルバランスが崩れていると感じたときに使ってみてはいかがでしょうか。ほのかに苦味のある爽やかな香りで、のんびりリラックスできるでしょう。
光毒性があるため、紫外線に当たる前の使用は避けて。
女性特有の悩みに
・ローズオットー
ホルモン調整にも優れているという、ローズオットー。PMSで落ち込んだりイライラしたりしているときにもオススメの香りですよ。気分の波があるとき、ハンカチなどに垂らして持ち歩くのも良いでしょう。
・クラリセージ
女性ホルモンに似た成分が含まれています。月経不順やPMS、更年期障害で悩んでいる方は、試してみると良いかも。感情の起伏を整えてくれ、心穏やかになる効果も期待できます。
飲酒前後に使うと頭痛を引き起こすこともあるため注意しましょう。
・ゼラニウム
PMSや更年期障害による気分の浮き沈みにも有効と言われています。月経痛がひどいときにかぐと、リラックスできてやわらぐ人もいるそう。沐浴で気分転換するのにもオススメですよ。
敏感肌の方は皮膚刺激を起こすこともあるため、薄めてから使用しましょう。
集中したいとき
・レモン
交感神経を刺激し、記憶力や集中力を高める働きがあるといわれており、認知症予防に使われることもあるそう。集中力が必要な作業のときに活用してみても良いかも。さっぱりと清潔感のある香りで、万人受けしやすいのも特徴。
光毒性に注意しましょう。また、沐浴では皮膚刺激を感じることもあります。
体の冷え対策
・ジンジャー
血流促進効果で、体を温めてくれます。ちょっと体が冷えたときの足湯にもオススメです。たらいに湯を張り、精油を3滴ほど垂らしましょう。リラックスしながら温かさを感じてみて。
高濃度では皮膚刺激を起こすこともあるので注意しましょう。
消臭したいとき
・ヒノキ
抗菌・防カビ作用があるため、室内のフレグランスにも向いているアロマ。消臭効果もあるため、匂いが気になる部屋などにルームスプレーとして使っても良いでしょう。和風のリラックスできる香り。
日常にアロマを取り入れてリラックス習慣を
このように、アロマに期待できる効果は本当にさまざまです。なんとなく好きな香りを使うのも良いですが、シーンや悩みに合わせて選ぶと、よりリラックスした毎日を過ごせるかと思います。
ストレスを感じやすい昨今、秋の爽やかな風を感じながら、心地よいアロマ生活を取り入れてみてはいかがでしょうか。