●さくらんぼの主な種類や時期
【1】アメリカンチェリー
5月下旬頃からひと足先に出回っているのが、大粒なアメリカンチェリー。ハリがあり、酸味が少なく食べ応えがあるので、スイーツなどにもよく活用されています。国産のさくらんぼに比べると皮色が濃いため「ダークチェリー」とも呼ばれます。国産ものよりやや安価なので気軽に楽しめるのも人気の理由。
【2】佐藤錦
さくらんぼといえばこれ!と言わしめるのが、トップブランドの「佐藤錦」。海外の食通にも人気の品種です。約100年前に佐藤栄助さんという方の研究により誕生した歴史ある品種なんですよ。大粒で、程よい酸味と強い甘みが特徴です。贈答用にも喜ばれる品種です。
【3】紅秀峰
佐藤錦と天香錦というさくらんぼを掛け合わせて誕生した品種。筆者は、山形県出身の友人からおすすめされて知ったのですが、これもまた大粒で程よい歯ごたえがあり甘みが強く、とてもおいしいさくらんぼです。見かけたら是非お試しくださいね。
●国産さくらんぼの生産地とは?
他にも様々な種類のさくらんぼがありますが、国産さくらんぼの主な産地はやはり山形県で、全国の8割近くの生産量をしめています。他にも長野県や山梨県でも収穫されています。
寒暖差や雨量など、おいしいさくらんぼが育つ環境は限られているため生産地が限られるんだとか。そのためお値段もやや高価になりますが、やはり旬の味覚は格別!日本人として、割高でも国産さくらんぼは毎年一度は味わいたいものですね。
●さくらんぼの選び方・保存ポイント
傷がなく、皮に張りがあるものを選びましょう。軸の緑色が鮮やかかどうかも注目ポイント!さくらんぼは、フルーツの中でも鮮度が落ちやすいため、購入後はなるべく翌日までに食べ切りましょう。
一度に食べきれないという場合は、シロップ漬けやジャムにしたり、ドリンクに加えるだけでも、いつもとは違うさくらんぼの味わいを楽しめますよ。
冷凍保存する場合は軸・種を除いて食品用冷凍袋に入れて密封しましょう。生食に比べると、どうしても風味が落ちてしまうので、冷凍したさくらんぼは氷代わりにドリンクに浮かべたり、スムージーに混ぜるのがおすすめです。
●さくらんぼの美容に嬉しい栄養とは?
【抗酸化力でエイジングケア】
さくらんぼには、細胞の老化を防ぐ「抗酸化力」の高いビタミンCやβ-カロテン(体内でビタミンAに変換される)をはじめとするビタミン類が豊富です。エイジングケアや美肌ケアをサポートしてくれる効果が期待できます。紫外線ダメージが気になる初夏は今まで以上に意識して抗酸化成分を取り入れることが大切です。
【果糖で疲労回復】
さくらんぼには「ぶどう糖」をはじめとした果類が豊富に含まれており、疲労時の回復をサポートしてくれる効果が期待できます。季節の変わり目は急な暑さなどにより体に疲れが溜まりがちです。慢性疲労になってしまわないためにも、旬の果実パワーで疲れ知らずの体作りを心がけましょう。
【健やかな目の維持】
β-カロテンは粘膜や目の健康維持に欠かせない栄養素。さくらんぼの赤い色素成分「アントシアニン」も目の健康維持にかかわります。スマホやPCの見過ぎで疲れ目になりがちな昨今のアイケアにも、さくらんぼは効果が期待できるんです。
【葉酸で妊活サポート】
さくらんぼには、妊活や妊娠初期に特に必要とされる「葉酸」も豊富です。葉酸はホウレン草などの葉野菜に多い栄養素ですが、さくらんぼやいちごなどにも含まれているんです。
また、葉酸は妊活だけではなく、骨の健康維持にも効果的と期待されています。
●お手軽アレンジレシピ
【1】さくらんぼとブルーベリーのノンアルドリンク
炭酸水にブルーベリーとさくらんぼを加えるだけ。お好みで氷を少し加えれば、暑い日にピッタリな美容に嬉しいノンアルドリンクが完成!ほんのりピンクに色づく炭酸水で、見た目の満足感も◎
果肉はスプーンですくって楽しんで。とてもヘルシーなのでダイエット中のおやつ代わりにもおすすめです!
【2】さくらんぼゼリー
お好みの甘さに調整したゼラチン液に種を除いたさくらんぼを漬け冷やし固めるだけ。ヘルシーなスイーツになりますよ。
【3】さくらんぼのマリネ、カルパッチョ
種を取って半分に切ったさくらんぼをオリーブオイルやビネガーでマリネする。鯛やサーモンなどお好みのお刺身や缶詰のオイルサーディンなどとあわせれば、お洒落でおいしいカルパッチョ風に。
【4】さくらんぼのピクルス
お好みのピクルス液にさくらんぼを1日漬け込む。お酢には疲労回復効果があるので、お疲れ気味の時におすすめです。さわやかなおつまみに!浅漬けのもとに漬けこむのも、意外とおいしいですよ。
旬の短い、栄養満点なさくらんぼ。美容と健康のためにも味わい尽くしたいですね。