日焼け後の肌状態とは?


アフターサンケアを行う前に覚えておきたいのが日焼け後の肌状態です。一般的に日焼け後の肌は大きく2種類に分けられます。

●サンバーン

サンバーンとはUV-Bにより、肌が炎症を起こしている状態の日焼けです。主に肌が赤くなったり、火照りを感じたりするなどの症状があらわれ、ひどいときは水膨れのような状態になる場合も…。

紫外線を浴びて数時間後から徐々にあらわれ、数日ほど肌の炎症が続きます。炎症による色素沈着が起こると、肌にシミとなって残る可能性もあります。

●サンタン

サンタンとは、サンバーンから数日後にあらわれ始める日焼けで、色素沈着により肌が黒っぽい状態になります。おおよそ数週間から数か月程度で消えるものの、色素沈着が残るとシミの原因となる場合もあります。

サンバーンやサンタンによる日焼けでシミを残さないためには、紫外線を浴びて数日以内のアフターサンケアが重要になってきます。日焼け後は、日々のお手入れと一緒にアフターサンケアも取り入れてみましょう!


日焼け後の肌ケア①水で濡らしたタオルで肌を冷やす


日焼け直後の肌はサンバーンによる炎症で、軽いやけどを起こしている状態になっています。外出中に日焼けで肌が赤くなってきたら、紫外線を浴びない室内に移動し、すぐ水で濡らしたタオルなどで患部を冷やすようにしましょう。すぐに肌を冷やせない場合は、帰宅後すぐ、水で濡らしたタオル、もしくは保冷剤を包んだタオルでアフターサンケアを!

体全体を冷やしたいときは、冷たいシャワーを弱い水圧にした状態で浴びるのも効果的ですよ。ただし強い痛みがあったり、炎症が激しかったりする場合は、自己判断でのケアを中止し、すぐに医療機関を受診してくださいね。


日焼け後の肌ケア②日焼けした当日の入浴はシャワーのみ


日焼け後は湯船に浸かり体を温めると、さらに炎症が激しくなる可能性もあります。日焼け当日は湯船に浸かるのを控え、シャワーのみの入浴にしましょう。

極力肌刺激を控えるためにも、シャワーの温度は37~38度程度を目安にして、弱い水圧で全身を洗うようにしてくださいね。

また、日焼け当日はシャンプーや洗顔料などの洗浄アイテムは使わず、シャワーのみで軽く汚れを落とすのがおすすめです。どうしても汗や汚れが気になる場合は、比較的低刺激なアミノ酸系のアイテムを使うようにしましょう。間違ってもゴシゴシ洗いは禁物ですよ!


日焼け後の肌ケア③抗炎症成分と保湿成分配合のコスメでケアをする


日焼け後の肌は、美白成分配合のコスメでケアするというイメージもあるかもしれません。しかし、有効成分を配合した攻めのコスメは、ダメージなどで敏感になっている肌には刺激となる可能性もあります。日焼け直後の肌に使用するのは避け、まずは炎症を抑えるケアを心がけましょう。

日焼け後の肌には抗炎症成分の「グリチルリチン酸ジカリウム」「グリチルレチン酸ステアリル」、鎮静効果に期待できる「ツボクサエキス」などを配合したコスメがおすすめです。

また、日焼け後の肌はバリア機能が低下し、うるおい不足になっている状態でもあるので、セラミドなどの保湿成分を配合した低刺激コスメを取り入れるようにしましょう。化粧水などが肌にしみる場合は、無理せずにワセリンだけを塗って様子を見るようにしてくださいね。


日焼け後の肌ケア④顔だけでなく体のケアも行う


日焼け後は顔だけでなく、体のアフターサンケアも肝心!顔と同じく体でも日焼けによる炎症が起こっている状態なので、刺激が強い成分は避けるようにしましょう。

特にボディ用のアフターサンケアコスメのなかには、エタノールが配合されている場合もあります。エタノールは爽快感が味わえる反面、炎症が起こっている肌には刺激となる可能性も高いので、事前に配合成分をチェックしてみてくださいね。

おすすめは、抗炎症作用と保湿効果のある「アロエベラ」配合のアフターサンケアコスメです。さっぱりしたジェルタイプの商品も多いので、迷ったときはアロエベラ配合のジェルコスメを使ってみてください。また手が届きにくい背中には、スプレータイプのミスト化粧水が役立ちますよ。


日焼け後の肌ケア⑤炎症がおさまったら美白ケアを!


日焼け後から数日経過し、炎症も治まった状態になったら、攻めの美白ケアを取り入れてシミ対策を行いましょう。日々のお手入れの中では、メラニンの生成を抑制し、還元をサポートする「ビタミンC誘導体」など、メラニンに働きかける美白コスメを取り入れてみてくださいね。

顔と同じく、体のケアにも有効成分配合の美白ボディクリームなどを取り入れるのがおすすめです。ただし、美白コスメといえども即効性はないので、短くても1か月程度は使用を続けることが大切です。


日焼け後は適切なアフターサンケアを!

しっかり紫外線対策を行っていても、ついうっかり日焼けをしてしまうときもあります。そんなときは日焼け後でも行えるアフターサンケアで、肌ダメージをケアしてあげましょう。適切なアフターサンケアを行うことにより、日焼け後もシミ対策を行うことができますよ。