歯周病、歯槽膿漏、歯肉炎……よく耳にする病名の意味を解説します

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歯ブラシや歯磨き粉のテレビCMなど、多くの場面で「歯周病」や「歯槽膿漏」といった言葉を耳にすることが増えました。これも、多くの人が歯の健康への意識が高まっているからだと思います。しかし、こうした言葉の違いは意外にも知られていません。それぞれの意味を正確に理解することで、あなたのお口の中の状態がより把握しやすくなるのではないでしょうか。歯の健康に関心がある方や歯茎の状態が気になる方、必読です!

1. 歯周病と歯槽膿漏の違い

歯周病と歯槽膿漏は、同義として使われています。歯磨き粉のテレビCMで「歯槽膿漏を防ぐ」と言っているのは、すなわち歯周病予防のことになります。歯周病は、以前は歯槽膿漏と呼ばれており、正確には「歯槽膿漏症」という名前がついていました。
歯周病は、歯と歯茎の間(歯周ポケット)で細菌が繁殖し、周囲が炎症を起こしてしまう病気です。初期段階では自覚症状がないので気づきにくく、進行すると炎症がひどくなり出血するほか、歯が抜け落ちることもあります。

2. 歯肉炎は歯周病の初期段階

歯肉とは歯茎のことで、歯を支えている歯周組織です。歯周病の初期段階を歯肉炎といい、歯茎が少し腫れて歯磨きのときに出血することがあります。歯肉炎は歯と歯茎の間に歯垢という細菌の塊が付着することで起こりますが、この段階であれば歯医者さんでの治療で改善することができます。

3. 歯周炎は歯周病がある程度進行した状態

歯肉炎がそのまま進行していくと、歯周炎と呼ばれる段階に入ります。歯周炎も程度によって段階が異なりますが、細菌が歯を支えている歯槽骨や歯茎にまで影響します。歯周炎は歯槽骨を溶かし、重度になると歯が大きくグラついてきます。また、歯磨きの際に出血するだけでなく、膿が出てくることがあります。歯茎が下がることで歯と歯の隙間が大きくなり目立つようになるので、口元を見たときにそうした所見が現れたら要注意です。

4. 歯茎の腫れや出血が気になったら歯医者さんで相談を!

歯槽膿漏と歯周病は言葉は違いますが、同じものです。
歯周病は進行段階によって呼び名が異なり、ごく初期は歯肉炎、歯肉炎が進行すると歯周炎になります。歯肉炎の段階であれば、歯医者さんで歯垢を取り除くことで早期に改善することは可能です。しかし、放置してしまうと歯を支える骨が溶けてしまう歯周病に進行してしまいます。

歯周病になれば、治療が難しくなり時間もかかります。歯周病を予防するためには毎日の歯磨きを丁寧に行うほか、定期的に歯医者さんで検診を受けることが必要不可欠です。歯磨きのときの出血や、歯茎の腫れなど、少しでも気になる症状がある場合はかかりつけの歯医者さんで相談するとよいでしょう。

歯科医師:古川 雄亮 先生
歯科医師:古川 雄亮 先生

国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事。

歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。

[参照URL] https://www.nature.com/articles/s41598-019-51077-0

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