●「朝ごはん抜き」が引き起こす3つのデメリット
【1】エネルギー不足・栄養不足になりパフォーマンスが落ちる!
朝は日中の活動をスムーズに行うための助走時間です。
仕事・勉強・家事・育児などありとあらゆる活動を行うにはエネルギーが必須ですが、朝ごはんはこれから始まる新しい一日を快適に健やかに過ごすための、いわばパワーチャージタイムです。
朝ごはんでしっかりエネルギー補給をすることで身体(消化器官)も目覚め、スムーズに日中の活動にパフォーマンスを上げて取り組むことができると考えられています。
実際に「朝食の摂食が脳の活動にも影響し、学業成績をも左右する」という実験結果も証明されているほど。(「時間栄養学・時計遺伝子と食事のリズム」P14参照)
いつも朝食抜きで午前中の仕事や勉強に集中できない、なんとなくだるく・仕事などの効率が悪い気がする……という方は、まず朝ごはんを食べる習慣を始めましょう!
【2】痩せにくく太りやすい体質になる
朝ごはんは、前日の夜ごはんから6時間以上空けて摂ることが多いですよね。
睡眠中は体内に取り込まれ蓄積されている栄養素を消費しながら私たちは生命活動(睡眠・呼吸・消化等にもエネルギーを使います!)を維持しています。
朝ごはんを抜いてしまうと、前日の夜ご飯から12時間以上空けて昼ごはんにやっとありつくことになります。
そうすると体や脳は「飢餓に近い状態」を察知し「体内にある貴重な栄養素(脂肪や糖質含む)を溜め込もう!」と働く力が強くなると考えられています。
毎日そのような食生活が続くとどうなるでしょう?
常に栄養素や体内の脂肪分などを代謝せず溜め込む体質になってしまうのです。
つまり、代謝の低下・痩せにくく太りやすい体質へと向かってしまうのです。
【3】体のリズムが狂い肌荒れなどを引き起こす!
朝ごはんを抜くことはエネルギー不足や栄養不足だけではなく、体のリズムそのものを乱してしまうことにもつながります。
私たちの体内には約25時間の「サーカディアンリズム」とも呼ばれる「時計遺伝子」があります。
朝、太陽の光を浴びたり朝食をとることで約24時間の日周リズムに調整され、心身ともに快適で健やかな状態を保っていると考えられています。
体のリズムの乱れは、気怠い・疲れやすい・集中できないといった影響の他、女性ホルモンや自律神経の乱れにもつながりかねません。
生理周期の乱れ・PMS・肌荒れ・便秘、また睡眠障害や慢性疲労といった生活に支障が出るレベルの症状リスクも大きくなるため、心当たりがある方は注意が必要です。
「早寝・早起き・朝ごはん」は小学校でも重要なスローガンとして児童や保護者に定期的に呼びかけられるほど!
大人も子供も、しっかり意識し守りたい生活習慣です。
●朝ごはんにおすすめの食材とは?
【1】エネルギー源となる炭水化物
炭水化物は朝にこそ必要な栄養素です。
3大栄養素と呼ばれる炭水化物・たんぱく質・脂質は重要なエネルギー源となります。
朝からたんぱく質豊富な肉や魚は受け付けない……という方は、パンやグラノーラ、白米など取り入れやすい炭水化物から取り入れてみましょう。
【2】ビタミン・ミネラル豊富な野菜やフルーツ
ビタミンやミネラル類は、体の各器官の働きを正常に保つ重要な働きがあります。
主に野菜類・フルーツ類に豊富です。
旬のフルーツには美肌に欠かせないビタミンCや腸活をサポートする食物繊維も豊富です。
美容のためにも毎朝摂りたいですね!
【3】腸内環境を整える発酵食品や食物繊維
腸を刺激することで、消化器官の目覚めも良くなるだけでなく、女性に多い便秘の解消や肌トラブル知らずの美肌作りにもつながります。
ヨーグルトや納豆などお好みの発酵食品を取り入れましょう。
【2】でご紹介したフルーツや野菜類と合わせることで、食物繊維もしっかり補給できます!
●朝ごはんメニュー例
【和食派には】
・ごはん類 ・納豆 ・野菜入り味噌汁 ・卵焼き ・旬のフルーツ ・お茶またはお白湯
前日の残り物を温めるだけでもOK。少量でも朝ごはんを摂ることが大切です。
ごはんは白米の他、栄養価の高い玄米や雑穀米もおすすめです。卵焼きを作るのが面倒な場合は卵かけごはんの納豆がけにすれば手軽&時短!
【洋食派には】
・パン類 ・ヨーグルト ・フルーツ ・目玉焼き ・カフェオレ
ダイエットなど美容のためには、パンはヘルシーな全粒粉入りやバゲットなどがおすすめ。
クロワッサンやパンケーキなどはバターなど脂肪分が多いので毎日食べるのではなく、ご褒美感覚で取り入れてくださいね。
パン類の代わりにグラノーラもおすすめです。
朝食の準備にあまり時間をかけられないという方は、旬のフレッシュフルーツの代わりに冷凍フルーツを常備しておき、朝ヨーグルトにのせて一緒に食べるだけでもOK!
コーヒーはカフェオレにすれば、牛乳から不足しがちなカルシウムも補給でき栄養価アップしますよ。
卵はオムレツやスクランブルエッグなどお好みの調理法で。ゆで卵を作り置きしておくのも便利ですよ!
美容と健康のために欠かせない朝ごはん。
心身ともに健やかで溌溂とした美しい女性を目指すためにも、「早寝・早起き・朝ごはん」を心がけ、朝時間を楽しみながら朝ごはん習慣を取り入れてみて下さいね!