歯の正しい磨き方とは?

自分に合う歯ブラシを選ぶ

まずは歯ブラシ選びです。
薬局にずらりと並んでいる歯ブラシですが、ヘッドのサイズや毛の硬さ、磨く目的によっておすすめのものが異なります

例えばヘッドのサイズですが、小さいものはお口や歯の小さい方、頬っぺたの圧が強い方、奥歯をしっかり磨きたい場合などに適しています。
大きいものは歯面に対して安定して磨けたり効率的にプラークを除去できたりします。

毛の硬さについては、やわらかいものは歯周病が進行して腫れた歯ぐきの歯周ポケットの中まで磨きたい場合や歯ぐきのマッサージに向いています。
一方で歯面のプラークを効率よく除去するためにはふつう〜かたいものの方がよかったりします。

他にもむし歯予防や歯周病予防、歯肉のマッサージをしたいといった目的別に歯ブラシを選ぶことが大切です。
歯科医院ではその方その方のお口の状態に応じた歯ブラシの選び方や当て方をお伝えしていますので、来院の際に聞いてみることもおすすめです♪

歯面にブラシを当てて小刻みに磨く

歯面のプラークを除去する場合はブラシの毛先を歯面に垂直(90°)に当てて小刻みに磨くことがポイントです。

歯と歯ぐきの境目は歯ぐき側にブラシの毛先を向けて45°の角度を意識して当ててみましょう。

大雑把に歯ブラシを動かしてお口全体の歯に満遍なく当てるのではなく、前歯はブラシを縦にして当てるなど1本1本の歯に対して10往復程度するつもりで磨いていくと磨き残しが減ってきます。

磨く順番を決める

磨く順番はいつも同じでしょうか?
何かを行いながら歯磨きをする“ながら磨き”では歯ブラシが当たっていない箇所が生まれているかもしれません。

むし歯になりやすい奥歯から磨くことも有効ですが、磨く順番を決めておくことも磨き残しを減らす第一歩となりますよ✩

歯医者さんでよく指摘される特定の部位ある方はそこからスタートすると苦戦しにくいかもしれません♪

磨き残しがあるとどうなる?

磨き残しがあるとその部分にプラークが溜まります。
プラークはむし歯や歯周病の原因となる細菌の塊ですので、リスクが高まります。

また口臭の原因にも繋がります。
では、実際に磨き残しが起こりやすい部位はどのあたりなのでしょうか。

奥歯の裏側は磨き残しやすい

奥歯の裏(舌)側は磨き残しが生まれやすいです。
舌に邪魔をされて歯ブラシが上手く当たっていなかったり歯ブラシのヘッドが大きすぎる場合に磨き残しとなることがあります。

歯の磨き過ぎはよくない?

歯は磨けば磨くほどいいとも限りません。
磨きすぎは“オーバーブラッシング”とも呼ばれ、歯ぐきが下がる原因となったり、歯が削れて根元の象牙質が露出してしみやすくなる原因となったりする可能性があります。

力加減や時間に気をつけてブラシを当てることもポイントです。

歯ブラシの毛先がすぐ開く場合は要注意

今お使いの歯ブラシを後ろから見た時に、ブラシの毛先が外側にはみ出ていませんか

歯ブラシの毛先がすぐに開いてしまうのは歯磨きの力が強すぎることが原因かもしれません。
理想的な力加減は150〜200gの圧と言われています。(ご家庭にキッチンスケールがある方は歯ブラシで一度試してみると想像と異なることがありますので面白いですよ✩)

製品にもよりますが、一般的に歯ブラシの毛が1か月も経たないうちに開いてくるようであれば磨く力が強すぎる可能性があります。
是非今お使いの歯ブラシの使用期間を確認してみてください。

まとめ

いかがでしたか?

今回は歯磨きの正しい方法や順番、磨き残しがある場合の悪影響についてご紹介しました。
子どもの頃から何気なく習慣化していることの多い歯磨きですが、“磨いている”と“磨けている”は別物です。

10人いれば口腔内状態はそれぞれで異なりますので、おすすめの歯ブラシや当て方なども10通りあります。
スタンダードな方法をなかなか習得できない場合や磨き方に不安がある方は是非歯科医院にてご相談ください♪