エイジングサインが起こる原因とは?

エイジングサイン

高齢の方が骨粗鬆症で骨が脆くなった、というのはよく耳にしますね。年齢を重ねると身体の不調が増えて、お肌がカサカサしたり、二の腕が萎んできたり、骨が脆くなって骨折したり。。。。何かとハプニングが増えてきます。この原因の1つに、骨密度や筋肉量の減少、皮膚内部の細胞の減少が挙げられます。

そして、実はこれと全く同じことが顔にも起こります。つまり、頭蓋骨も加齢と共に骨密度が低下して、頬がこけたり頬骨が平坦になります。筋肉量は低下し、目やこめかみがへこみます。コラーゲンやエラスチンなど肌内部の細胞が減って、お肌が弛みます。触るとワタのない布団のようにスカスカした感じがします。これらがエイジングサインです。

40代のエイジングケアメイクはこのエイジングサインを生かすことがポイントです。


エイジングケアメイクの最新のトレンド

エイジングケアメイク

こういったエイジングサインに対して、今まで多かったアプローチは美容クリニックなどでヒアルロン酸を入れることでした。注射でヒアルロン酸を注入することで肌を膨らませます。萎んだ風船に空気を入れるようなもので、肌にパンとハリが出てツヤっとします。

適切なタイミングで上手に入れると全く気づかないのですが、メイクをする現場では何かしら違和感を感じることがあり、口に出さずとも「あ、、、何か入れてるな」と内心思います。もちろん、こういった処置をすることを私は全く悪いとは思いません。

ただ、違和感を感じてしまうこと=人工的で不自然な印象と言いますか。。。ぱっと見は普通なのですが、この感覚は他人の顔とずっと向き合ってきたが故に感じる違和感なのだと思います。

この違和感の正体をずっと解消できずモヤモヤとしていたのですが、最近のメイクトレンドを知った時にハッとさせられました。これが、冒頭でお伝えした「エイジングサインですら、メイクの一部として活かしてしまおう!」というトレンドです。加齢に伴う骨格感をマイナスの要素ではなく、立体感として捉えよう!という考えなのです。

例えば、窪んだ目は、目に奥行きが出るので今までアイシャドウで作っていた影を作る必要がありません。また、骨格を拾いやすいのでアイシャドウを塗る範囲が分かりやすく、キレイにアイメイクをすることができます。

頬のコケ感も、頬骨に沿って血色感のあるチークを重ねると“コケた感じ”ではなく、美しい立体感に変わります。こういったメイクに技術は必要かもしれませんが、若い時にはできなかった深みのあるエイジングケアメイクを40代を越えてからも楽しむことができます。


年齢を重ねることは、個性を生かすチャンス

40代

年齢を重ねる中で、若い時の自分の顔と比べそれを維持しようとするから違和感に繋がってしまうのだと、私は解釈しています。年齢と共に変わる顔を否定するのではなく、変化を個性と捉え、その時だからこそできるメイクを楽しもうとする心は、しなやかで美しいものです。

若い頃の顔にとらわれることを卒業して、加齢によって顔の骨感が分かるからこそのお顔本来の骨格の美しさを慈しんでみませんか?40代に限らず、きっと何歳になっても個性を発見する楽しさに出逢えることでしょう。それもエイジングケアの1つのあり方だと思います。