女性ホルモンって何?

女性の卵巣から分泌される女性ホルモンには「卵胞ホルモン」(エストロゲン)と「黄体ホルモン」(プロゲステロン)の2種類があり、これらが正常に分泌されることで、毎月の生理をはじめとした身体の各種リズムが作られています。

定期的に生理がやってきたり、正常な妊娠を継続させたり、健やかな心身を保つなど、女性ホルモンは女性の一生に深く関わります。加齢とともにこのホルモンバランスにも変化が起こり、50代前後からは更年期症状と呼ばれる悩みも出てきます。

生理痛の原因を知る

生理直前になると子宮内膜から分泌される「プロスタグランディン」という物質が子宮を収縮させることで生理痛は起こります。他にも冷え・ストレス・喫煙などで生理痛の症状が重くなると考えられています。

また、子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科系の病気が原因になることもあるので、症状がひどい場合は、我慢せずかかりつけの産婦人科医に相談することが、生理痛軽減のために何より大切です!

生理痛軽減の3大ポイント

それでは基本的な生理痛を軽減するインナーケア法についてご紹介しましょう!

【1】身体を冷やさない

身体が冷えると血流が滞り、生理痛がひどくなりやすいと考えられています。身体を冷やさないよう服装に気をつけたり、あたたかい飲み物や食べ物を積極的に取り入れることが大切です。

▶おすすめの食べ物・飲み物…栄養面では、体を芯から温める生姜やニンニクなどを取り入れることがおすすめ。生姜は刻んで炒め物やみそ汁に、またジンジャーシロップをお湯割りにしていただけば心もほっと落ち着く一杯になります。

【2】巡りをよくする

毎月の生理痛軽減には、普段から適度な運動や入浴など「巡りをよくする」生活習慣を心がけることも欠かせません。

▶おすすめの食べ物・飲み物…栄養面では、西洋かぼちゃ・パプリカ・アボカド・ナッツ類・イワシ・ブリ等に豊富なビタミンEを意識することがおすすめ。ビタミンEは高い抗酸化作用でエイジングケアの働きが有名ですが、血流をサポートする働きもあるんです。

【3】リラックスタイムを取り入れる

忙しい毎日、なかなかゆっくりリラックスする時間を設けることも難しいかもしれません。生理1週間前頃からは女性ホルモンの変化により、いつも以上に疲れを感じやすかったり、イライラしがち。そんな時こそ、思い切って「ゆったり過ごす時間」が大切です。

▶おすすめの食べ物・飲み物…栄養面では、リフレッシュ効果の高い香りの柑橘類を朝フルーツやサラダに取り入れたり、疲労回復効果が期待されるビタミンB1が豊富な食材(豚肉・玄米・ぬか漬け・ウナギのかば焼きなど)を意識して取り入れることがおすすめです。

生理痛軽減の第一歩は生活習慣

女性ホルモンの正常な分泌を保ち、生理中に少しでも快適に過ごすためには栄養バランスの良い食生活や、十分な睡眠、適度な運動など日々の生活習慣を整えておくことも欠かせません。

女性ホルモンに似た働きが期待されている大豆イソフラボンも、アレルギーや好き嫌いがなければ、豆乳や納豆などの大豆製品を通して取り入れてみると良いかもしれません。

生理期間中も少しでも快適に過ごすため、生理痛を軽減するため、できることから取り組んでみて下さいね。