●ビーツってどんな野菜?
ビーツは、初夏と秋の年2回旬を迎える野菜で、鮮やかな赤色が特徴です。
赤カブのような見た目の野菜ですが、てんさい糖の原料になる甜菜(テンサイ)の仲間です。
ショ糖が多くそのまま生で食べるとほんのり甘みを感じることができます。
別名「ビート」「ウズマキダイコン」などの名前でも呼ばれています。
旬を迎える4月中旬から市場に出回り始めるので、見かけたら是非手に取ってみて下さいね!
●ビーツは「食べる血液」!?
そんなビーツは「食べる血液」「飲む輸血」などと表現されるほど栄養価の高い野菜で、ヘルスコンシャスな人々を中心に年々注目されており、旬の時期には一般的なスーパーでも見かける頻度が高くなっている食材です。
●ビーツの注目すべき栄養とその働きとは?
【1】造血作用・妊活をサポート
ビーツには、造血作用をサポートする「葉酸」が豊富です。
ビタミンB郡の仲間である「葉酸」は、赤血球の形成をサポートしたり、新生細胞の生成に欠かせない重要な栄養素です。
そのため、貧血の予防はもちろん、胎児が急速に成長する妊娠初期の女性には特に必要とされています。
妊活中の方も妊娠前から積極的に摂りたい栄養素です。
【2】疲労回復・ストレスケアをサポート
ビーツに豊富な天然の甘み成分(ショ糖)は、体内でブドウ糖に変換されることで脳や体にエネルギー源として行き渡ります。
そのため、疲労回復やストレスケアをサポートすることが期待できます。季節の変わり目は身体的にも精神的にも疲れがたまりやすいものですよね。
生活習慣を整え、疲労回復に嬉しい栄養をしっかり摂ることが欠かせません。
【3】抗酸化力でエイジングケアをサポート
ビーツは驚くほど鮮やかな赤色が特徴的ですが、これは色素成分によるものです。
この色素成分「アントシアニン」は高い抗酸化力により、細胞老化のもとになる活性酸素の働きを抑え、肌細胞や血管などのエイジングケアをサポートすると期待されています。
●ビーツの栄養を活かしたおすすめレシピ
ビーツのおいしさや栄養価を生かすには「ボルシチ」がおすすめです。
ボルシチはウクライナ発祥の伝統料理で、ウクライナ周辺の各国はもちろん日本でも親しまれているスープ料理です。
皮をむいて一口サイズに切ったビーツに、疲労回復効果の高い豚肉、食物繊維な玉ねぎ・人参・ジャガイモ、うまみ成分豊富なきのこ類(これらの材料は煮込む前にオリーブオイルでさっと焼いておきます)を合わせ、水またはトマト缶、塩・コショウ、ローリエの葉などを加えて蓋をして煮込み、お好みのスパイス類で味をととのえます。
器に盛り付け、仕上げにサワークリームをのせれば完成です。
材料を切りさえすれば、あとは鍋任せなので意外と簡単に作れますよ!栄養価も高いのでおすすめの一品です。
●ビーツをもっと手軽に楽しみたい時は
・生のままスライスして、ベビーリーフなどのサラダ野菜と合わせ、お好みのドレッシングやオリーブオイルでシンプルにサラダに!
・お刺身と交互に重ねてレモン汁を絞り、オリーブオイルと塩少々をまぶしてカルパッチョ風に!
・皮をむいてざく切りにしたビーツをさっと下茹でし、牛乳や豆乳などお好みのミルクと合わせてポタージュに!(塩・こしょうなどで味をととのえる)
上記のようなレシピも、手軽にビーツを調理できて美味しいのでおすすめです。
いかがでしたか?美容と健康に嬉しい栄養がギュッと詰まったビーツ。これから一度目の旬を迎えます。
見かけたら是非手に取り、食卓に加えて楽しんでみて下さいね!