青じその注目すべき栄養素3つとは?
【1】β-カロテン
青じそには高い抗酸化作用のある「β-カロテン」が豊富です。これは体内でビタミンAに変換される栄養素で、目や粘膜の保護や細胞老化を抑える働きが期待されています。目の乾燥や乾燥肌が気になるときには積極的に摂りたい栄養素です。
β-カロテンは脂溶性の性質のため、効率よく体に吸収するためには油調理や油脂類と合わせた調理がおすすめです。
ごま油や市販の和風ドレッシングにたっぷりの青じそを刻んで混ぜ、冷しゃぶやグリルした魚などにトッピングするだけで手軽に栄養価がアップしますよ!オリーブオイルや粉チーズと合わせてジェノベーゼ風のソースにするのもおすすめです。
過剰摂取すると頭痛、めまい、吐き気、けいれんを引き起こす恐れが指摘されていますが、一般的な食事で過剰摂取になる心配はまずありません。
【2】ビタミンC
ビタミンCは水溶性ビタミンに分類される、抗酸化力の高いビタミンのひとつです。コラーゲン生成やメラニン色素の沈着を防ぎ美肌作りをサポートするほか、免疫力アップにも深く関わります。
ビタミンCが欠乏すると、歯肉の炎症、疲労感、皮膚に赤い斑点が現れるなどの症状が出やすくなります。ビタミンCは体内にとどまることができないため、毎日意識して摂ることが大切です。
ビタミンCは加熱に弱い性質のため、生食がおすすめです。焼肉を青じそでサンチュの代わりに巻いて食べたり、生春巻きの具材として巻くなどのちょうりがおすすめです!
過剰摂取によるリスクは低いですが、まれに下痢を引き起こすことがあると指摘されています。こちらも一般的な食事を通して過剰摂取になる心配はありません。毎朝のフルーツや、野菜多めの食事を意識してビタミンCを取り入れましょう。
【3】カリウム
カリウムはミネラルの一種で、細胞の浸透圧調整(塩分・水分の量を一定に保つ)などの働きが期待されています。摂り過ぎてしまった塩分量の調整、それによるむくみの予防などをサポートします。
不足すると、脱力感・食欲不振・筋無力症・精神障害・不整脈などの症状がみられるとしてきされています。
カリウムは水に溶けだしやすい性質のため、生食で頂くかスープなど汁ごとのみ干せる調理で摂るのが効率的です。
青じその期待される効能3つ
【1】老化防止、エイジングケア
青じそに豊富なビタミンCは抗酸化作用が高く、紫外線ダメージ(光老化)による色素沈着が引き起こすシミ・そばかすやしわの予防をサポートします。
真夏の厳しい紫外線はお肌に短時間でも大きなダメージを与えます。細胞老化を防ぎ、美肌を目指す肌のためにも、ビタミンCが豊富な青じそはおすすめの食材なんです。
【2】骨粗しょう症の予防をサポート
青じそにはビタミンKとカルシウムも豊富に含まれています。カルシウムと聞くと、小魚や牛乳などの乳製品が思い浮かびますが、青じそにも豊富なんて意外ですよね!
ビタミンKは、骨の形成に深く関わるカルシウムの吸収をサポートするビタミンなんです。どちらか一方だけを摂取してもあまり効果が得られないのですが、青じそは単体で両方の栄養素も含んでいるため、効率よくカルシウムを摂取できる食材なんです。
女性は妊娠・出産で特にカルシウムが不足しがちです。こまめなカルシウム補給のためにも、旬の青じそを是非食事に取り入れましょう!
【3】食欲増進や夏バテ防止
青じその独特な清涼感ある香りの正体は、実は「ポリフェノール」。青じそは「和ハーブ」と呼ばれるほど香り高いのが特徴です。
そんな青じそに豊富なこのポリフェノールは胃腸の働きを促進させる効果が期待されているため、真夏の夏バテによる食欲不振や胃腸ケアにとくにおすすめなんですよ。エイジングケアをサポートする抗酸化作用も期待されています。
青じその栄養を逃さない方法3つ
【1】軸を水につけて冷蔵する
青じそを大量に買ったけれど、なかなか一度には使いきれない…という方も多いですよね。青じそは意外としなびやすいため、上手に保存することが大切です。フレッシュな風味を楽しみたい場合は、軸を水に漬けた状態で立たせて冷蔵保存しましょう。
【2】1枚ずつラップし冷凍する
青じそを丸々一枚を使いたい場合や、一枚ずつ使いたい場合には冷凍保存がおすすめです。
しっかり水分をふき取り一枚ずつ空気を抜いてラップしたものを保存袋に空気を抜いて入れておくと約1か月持ちます。
ドリップ(水分)がでてしまうので解凍はせずに、そのままスープやソースなどに使いましょう。
【3】完全に乾燥させて保存する
乾燥野菜として料理のトッピングやみそ汁の具材に使う場合は、青じそを電子レンジ500Wで3分ほど加熱してパリパリに乾燥させましょう。水分を飛ばして栄養を凝縮させることで、約1か月〜半年程度保存できます。
ふりかけ感覚でちりめんじゃこやいりごまと混ぜてお手製ふりかけにアレンジするのもおすすめです!
まとめ
栄養満点で美容や健康をサポートしてくれる旬の青じそ。料理のわき役だけではもったいないくらい栄養豊富ということが分かりましたね!用途に応じて保存方法に工夫をすれば、食材を無駄にすることなく長期間保存もできます。
鉢植えで育てることも可能なので、育ててみるのもおすすめですよ。是非日々の食事に取り入れて、体の中からキレイを磨きましょう!