その口内炎、生理のせいかも?

その口内炎、生理のせいかも?

生理に伴って起こる腹痛や頭痛、吐き気、だるさ、肌荒れなどの身体の不調。
実はお口の中にも影響があることを知っていますか?

女性は生理周期(月経周期)とともに女性ホルモンのバランスが日々変化しています。
特に生理前はホルモンバランスが乱れやすく、体調不良が起こりやすいですよね。
身体の免疫力も低下してしまいます。

女性ホルモンはお口の中にも大きく関係しています
生理前になり女性ホルモンが減少すると、お口の中の唾の量が減ってしまいます。

唾には抗菌作用や汚れを洗い流す自浄作用がありますが、唾の量が減ってしまうとその効果が弱くなり、乾燥しやすくなり、お口の中が汚れやすいんです。

ホルモンバランスが乱れ免疫力が低下しているのにお口の中では菌が繁殖するため、口内炎の原因になるんです。
心当たりがない口内炎は、生理による女性ホルモンのバランスの変化のせいかもしれませんね。

口内炎を早く治したい!

口内炎を早く治したい!

口内炎ができてしまったら、少しでも早く治したいですよね。
生活習慣を見直したり、必要に応じて薬を使ったりすると早く治すことができるかも。

早く治すために心掛けたいことをご紹介します。

早く治すためにできること

●身体を休ませる

身体を休ませる

まずは免疫力を回復させるようにしましょう。
しっかり栄養を取り、しっかり睡眠時間を確保して生活習慣を整えることを心掛けてくださいね。

睡眠の質を上げることは、ストレス軽減にも効果があります。
口内炎を回復させるために、きちんと休んでストレスと疲労をとることがポイント。

また口内炎の原因には、胃が弱っているということも考えられます。
胃に負担のかからない消化の良いものを選んでみましょう。

●口腔ケアを念入りに

口腔ケアを念入りに

お口の中で菌が繁殖してしまうと、口内炎の治りが遅くなることがあります。
早く治すためにも、お口の中をいつも以上に清潔にすることを意識してみてください。

毎食後の歯磨きを丁寧に行うのはもちろん、うがいをこまめにすることも大切。
水でも良いですが、殺菌成分含有のうがい薬を使うとより高い効果が期待できるでしょう。

●薬を服用する

薬を服用する

塗り薬やスプレー薬で殺菌したり炎症を抑えることで早く治る効果が期待されます。
また、軟膏やパッチなどでは歯や食べ物の物理的刺激から傷口を守ることができますよ。

使い心地や効能、成分・費用面などを考えて、自分に合ったものを使いましょう。
口内炎についてもっと知りたい方は、思う存分食べたい!口内炎を治すコツを参考にされてみてくださいね。

口内炎に直接うがい薬を塗ると早く治る?

口内炎に直接うがい薬を塗ると早く治る?

口内炎にポピヨンヨードが主成分のうがい薬を塗ると早く治る、と話題になったことがありますね。

本当に早く治るのでしょうか?

確かにポピヨンヨードには高い殺菌力があり、口内炎を早く治す効果が期待できます。
しかし、独断で口内炎にうがい薬を塗ってしまうのは危険も。

うがい薬の種類によっては傷口に強い刺激が加わり、治りが遅くなってしまう可能性があります。
濃い濃度のヨードは、使い方によってはお口の中が荒れたりただれる可能性もあります。

商品の使用用途に「口内炎に塗布する」と書かれていない限り、お口の中にトラブルが起こった場合も自己責任になるので注意してくださいね。

また、うがい薬の種類によってはアナフィラキシーショックを起こす可能性や、歯の詰め物や被せ物が変色する可能性もあります。

歯科医院で口内炎の相談をすると、歯科医師の診断の元、殺菌や軟膏の処方などを受けることができますので、自己判断ではなく歯科医院で処置を受けるほうが安全かもしれませんね。

口内炎ができないようにする対策3つ!

●栄養バランスを整える

口内炎ができないようにする対策3つ

栄養素の不足は口内炎の要因です。
特に、ビタミンB郡・C・A、鉄分などのミネラルが慢性的に不足している場合は口内炎ができやすくなります。

食生活の見直しやサプリメントやドリンクなどを使って、足りない栄養素を補ってみてくださいね。

●お口の中を清潔に保つ

お口の中を清潔に保つ

お口の中で細菌が繁殖すると、口内炎だけではなく、虫歯や歯周病の原因にもなります。
口内炎ができた時だけでなく、常日頃からお口の中をきれいにしておきたいですね。

歯磨き指導を受けるなど、歯磨きの質を高めておくことも効果的ですよ。

●お口の中を保湿する

お口の中を保湿する

お口の中が乾いていると、菌が繁殖しやすかったりお口の中に汚れが残りやすくなります。
また、少しの刺激でお口の中の粘膜が傷ついてしまうことも。

唾液を増やすためのマッサージをしたり、こまめに水を飲んで口の中を保湿するようにしてみてください。
お口の乾きが強い場合は、お口用の保湿ジェルや保湿スプレーを使うことも効果的です。

生理の不調が重い人は治療を

生理の不調が重い人は治療を

口内炎だけでなく、生理周期に伴う体調不良が重い場合は婦人科を受診することをおすすめします。

PMS(月経前症候群)の症状やホルモンバランスの乱れの度合いは人それぞれ。
漢方薬やピルの服用で症状が軽減するかもしれません。

また、婦人科系疾患があることによって生理周期に伴う不調の症状が重くなっている可能性もあります。
しんどい思いを減らすためにも、一度検査を受けてみてくださいね。

婦人科への通院は恥ずかしい・行きづらいという声も見かけますが、決して恥ずかしいことではありません。
でも行きづらい…という場合は、完全予約制の病院や男性同伴不可の婦人科もありますよ。

まとめ

基本的な生活習慣を整えることで、口内炎は予防できます。

それでも定期的に口内炎ができる場合は、生理が要因の可能性も。
原因を知って正しく治療するために、一度医師に診てもらってくださいね。