お口の中が痛い!!

突然発生したお口の中の痛み。びっくりしてしまうし、痛みがとにかくつらいと思います。けれどまずは落ち着いて、どこがどのように痛むのかを把握しましょう。

痛いのは歯ですか?歯肉ですか? それとも舌や頬、顎でしょうか。

痛み方はどうですか?
ヒリヒリ、ズキズキ、ジーン、ピシッとするなど、痛み方にもさまざまなタイプがあります。一番近いのはどれでしょうか。何もしなくても痛いでしょうか。それとも、何かをきっかけに痛みを感じますか?

痛みの原因に心当たりはありますか?
最近歯科治療をした、放置している虫歯や歯周病がある、親知らずを抜いた、物にぶつかった、硬いものを噛んでしまったなど、具体的な要因はありますか?

痛む部位と痛み方によって、対処に違いがあります。
治療も変わってくるので、ご自身で痛みを抑える前に症状をメモするなどして整理しておきましょう。対処によって痛みが引くと、どのような痛みだったかわかりにくくなることもあります。正確な治療を受けるためにも、きちんと把握して歯科医師に伝えるようにしましょう。

痛みを和らげる対処法

痛みの内容を把握したら、次の方法で改善を試みます。

お口の中を清潔にする

まずはお口の中を清潔にしましょう。歯周病で歯肉に炎症がある場合は、細菌を除去するのが重要です。虫歯が痛むときも、お口の中の糖分を減らすことで虫歯菌に餌を与えず、酸の産生を抑えて刺激を控えることができます。 より徹底的に清掃するには、歯ブラシだけでなく歯間ブラシやデンタルフロスを使用すると良いでしょう。歯磨きは普段から大切ですが、急性の痛みにも効果的な場合があります。痛みが強く歯磨きが難しい場合には、ぬるま湯で口をゆすぐだけでも構いません。
細菌感染が原因でない場合には、歯磨きによる刺激が痛みを増幅させることもあるので、注意が必要です。

患部を冷やす

痛みの直接的な要因は、血液量増加による神経圧迫や、炎症によるものが多いとされています。血流を穏やかにしたり、痛みや腫れといった炎症反応を抑えたりするためには、冷やすことが有効です。
保冷剤などをタオルに包んで患部を外から冷やしましょう。水で濡らしたタオルも効果的です。
水や氷を口に含んで直接冷やす方法もありますが、冷やしすぎると患部で血流が滞りすぎてしまい、免疫機能が上手く機能せず、再度痛みの原因となることもあります。また、氷はお口の中で鋭利な破片になることもあるため、原因がわからない時は避けましょう。
知覚過敏や重度の虫歯・歯周病などは、冷やすとより痛むこともありますので、状況をみながら判断するようにしてください。

鎮痛薬を飲む

鎮痛剤で一時的に痛みをシャットアウトすることも可能です。
親知らずなどの抜歯や抜髄といった治療の後には、痛みを抑えるためロキソニンが処方されることもあります。眠れないほど痛むと体力を奪われてしまい、身体への負担が大きくなりますので我慢せずに服薬してください。
ただし、鎮痛剤はあくまで歯科医院に行くまでの応急処置と考えて、用法用量を守って適切に服用しましょう。

やってはいけない対処法

一方で、痛みをひどくしかねない間違った対処もあります。健康に良さそうな行動も、一時的な痛みの改善には不適切な場合もあるので、確認してみてください。

患部を温める

肩こりの痛みなどの改善には、温めることが有効な場合もありますが、歯痛には向いていません。血流が良くなると、血管の拡張により痛覚神経を圧迫してより痛みが生じます。

入浴や運動をする

お風呂に入ったり運動で体を動かしたりすると、血液循環が良くなることで痛みにつながります。つらい歯痛がある場合には、短時間のシャワーで済ませるようにしましょう。酔うことで痛みを緩和させたいという場合もあるかもしれませんが、血行が良くなってしまうので飲酒は控えた方が良いでしょう。

触ったり押したりする

痛みで気になったり、圧迫して麻痺させたりするつもりで、患部を触りたくなることもあるかと思いますが、絶対にやめましょう。患部への刺激で症状が改善することはありません。歯が破折している場合などは、手や頬をけがしてしまう可能性もあり危険です。
また、触ることで細菌が侵入し、より炎症を酷くしてしまうこともあります。できるだけ安静にして、治療を受けましょう。

痛みが治まっても放置せず歯医者さんへ

ご紹介してきた対処法で、痛みが大幅に軽減し「治った!」と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。ですが、痛みがなくなった場合も必ず歯科医院を受診しましょう。

ご紹介したのは、痛みの原因を取り除いて回復させる対処ではなく、あくまで一時的な症状の緩和方法です。
痛くなくなったからと放置すると、より病状は深刻化し、もっと強く耐えがたい痛みに襲われる可能性もあります。歯の神経に炎症がある場合、強い痛みを数日間感じることがありますが、神経が死んで急に痛みを感じなくなることがあります。すぐに治療しておけば大ごとにはならなかったのに、歯の神経の治療や歯を抜かなくてはならない事態にもなるかもしれません。

繰り返しになりますが、重度の虫歯や歯周病が原因で歯の神経が死んでしまうほど進行してしまった場合は、痛みを感じなくなることがあります。虫歯がなくなったわけではないので、虫歯は侵食を続け、歯の根っこや顎骨にまで炎症を拡大してしまう危険もあります。放置することにより、再び強い痛みに襲われる可能性が高いです。虫歯や歯周病などの原因となる細菌を除去しない限り、症状が続き、自然治癒することはありません。

歯科医院は「痛みが無くても定期的に通院する所」です。本記事を読んで、何かあったら歯科医院を受診するのではなく、定期的に歯科医院を受診するようになると、嬉しい限りです。

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