骨盤底筋とは?

『骨盤底筋』とは骨盤の底をハンモック状に覆って内臓を支えている筋肉になります。骨盤底筋の衰えによる、尿漏れや臓器脱に悩む方は少なくありません。また、骨盤底筋は骨盤そのものも支え、骨盤を安定させる役割も担っています。

骨盤内には腸、膀胱、女性は子宮があります。骨盤底筋は排泄をコントロールするために柔らかく柔軟に鍛えることが必要になります。
骨盤底筋群が弱くなると尿道を閉じる力が衰えて尿漏れの原因になります。
また緊張状態が続くと骨盤底筋が慢性的に固まった状態になり、不眠やだるさにつながりますので、しっかり体をリラックスさせて骨盤底筋を緩めることも大切です。

女性特有のお悩みには骨盤底筋を鍛える

女性特有のお悩みに多く挙げられるのは、骨盤の歪みやぽっこりお腹、生理痛や生理不順、PMSや冷え性など。人によってお悩みは様々ですが、骨盤底筋を鍛えることで、今まで眠っていた筋肉が動き始め、身体の機能が目覚めます。そして特に骨盤内の臓器の活動が活発になっていきます。

骨盤底筋を鍛えるメリット

骨盤底筋を鍛えることで、骨盤が整い内臓がしっかり支えられます。筋肉は代謝を上げてくれるので基礎代謝が上がり、血流の流れが良くなり痩せやすい体質になります。さらに美肌、リフトアップなど美容面にもとても嬉しいことばかり。もちろん人には言えない悩みである、トイレの近さや、尿漏れなども改善されていきます。そして骨盤内の血流が良くなることで子宮の巡りが良くなり、女性特有の悩みである生理痛や生理不順などの辛さも軽減されていきます。

寝る前にオススメの骨盤底筋フィットネス

現代女性はとても忙しくご自分の身体を労る時間が少なくなっています。子宮という臓器は男性にはない臓器です。つまり女性は男性よりも多くの臓器を身体の中に維持しているといえます。そんな目に見えない臓器を気にかけて、自分の身体を大切にメンテナンスすることで、身体が幸せな日々を送っていけるようになります。
また、内臓を支える骨盤底筋を鍛えれば、内臓のお悩みだけでなく、ぽっこり飛び出たお腹を引っ込めて、美しいボディラインに近づけることもできますよ。

骨盤底筋を鍛えるためのフィットネスはやり方はとっても簡単です。

1. 四つん這いになります。

2.頭を下に下げて首回りの力を抜きましょう。

3.息を吐きながら真後ろに向いているお尻を真下に向けます。真下にしっかりお尻を向けたらキープして3回呼吸します。

4.頭は下げたまま、息を吐きながら真下に向けたお尻を上に向けていきます。

腰を反る状態になるので腰痛などある方は、強く反らないでください。お尻を上に向けたら3回呼吸します。

5.お尻を下に向けて呼吸、上に向けて呼吸を3回から5回繰り返してください。

コツはしっかり骨盤を意識しながらお尻の向きを下に、上に向けることと、しっかり呼吸することです。 呼吸をすることにより骨盤底筋も一緒に動いています。息を吐くのを意識しながら行ってみてください。寝る前に行うと骨盤回りが温まるので質の良い睡眠が得ることができます。毎日の寝る前の習慣にオススメの骨盤底筋フィットネスです。

精神的にも安定する

インナーマッスルである骨盤底筋を鍛えることで身体が内側から立ち上がります。内側から身体が立ち上がると自然に姿勢が良くなり、浅かった呼吸が自然呼吸でも深い呼吸に変わっていきます。よく、イライラした時などに深呼吸を意識的にしますよね?呼吸はそれだけ心にも大きく関わっているんです。そして、お腹にも力が入るので骨盤が安定して『腹が据わる』という言葉があるように物ことに動じなくなり、とても落ち着いて過ごすことができるんです。

美容と健康、女性特有のお悩み解消のために

毎日のちょっとした習慣で女性特有のお悩みが改善されたら、嬉しいですよね。毎月の生理がとても辛いというお話はよく聞きます。長い方で1ヶ月のうちの半分が辛く痛み止めを飲んだり病院に通っている女性もいらっしゃいます。

女性特有のお悩みは病院に行ってきちんと検査をすることも大切です。そして、骨盤底筋を鍛えるためのフィットネスを習慣化してみてください。骨盤が整うと全身が整っていきますので嬉しいことばかりです。