冷たい飲み物で歯がしみる!知覚過敏をチェックしよう

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「知覚過敏」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。冷たいもので歯がしみているのに歯医者さんで虫歯がないと言われているなら、その症状は「知覚過敏」かもしれません。

1.知覚過敏の症状と原因は?

虫歯がないのに、冷たいものを飲んだり甘い食べ物を食べたりすると歯が一瞬だけ鋭く痛む症状を知覚過敏といいます(痛みが持続する場合は歯の神経に炎症を起こしている可能性があります)。このほか、歯ブラシの毛先が当たったときに痛みを感じるケースもあります。知覚過敏は、成人の2−3割が経験しているといわれるほど、ポピュラーな症状です。

知覚過敏の痛みは、歯の中の象牙質というところに刺激が加わることによるものです。本来、歯の表層はエナメル質という硬い組織で覆われており、痛みを感じる神経は存在しません。こうした刺激から守っています。何らかの理由で象牙質が露出し象牙質内部の神経にまで刺激が伝わり、知覚過敏が生じます。 象牙質には小さな管のようなものが無数にあり、これが内側の神経にまでつながっているため、象牙質への刺激が神経に伝わります。この管は加齢や噛み合わせ、虫歯などの刺激によって少しずつふさがり、象牙質が露出していても知覚過敏が起きにくくなる傾向にあります 。

2.知覚過敏のリスクをチェックしよう

象牙質が露出してしまう理由を大きく2つに分けると、エナメル質がなくなることと、歯茎が後退することが挙げられます。そうした症状になりやすいライフスタイルを紹介します。

・歯ぎしり、食いしばり

就寝中に歯ぎしりや食いしばりをしていると、強い力が歯にかかり歯のエナメル質をすり減らす原因となります。

・硬い歯ブラシが好き、ゴシゴシ磨く

硬い歯ブラシで強く歯を磨き続けると歯が傷ついたり、歯茎が下がったりすることがあります。

・頻繁にスポーツ飲料などを飲む

スポーツ飲料や炭酸飲料、ワインなど酸性度の高い飲み物を長期にわたりとっていると、歯を溶かす恐れがあります。象牙質はエナメル質よりも酸に弱いため、歯が溶けると神経に刺激がより届きやすくなってしまいます。

・酸っぱいものが好き

フルーツや梅干しなど酸性度の高い食べ物を長期にわたりとっていると、歯が溶ける可能性があります。

・ホワイトニング用の歯磨き粉を愛用

市販の歯磨き粉にはホワイトニング効果を押し出しているものもあります。こうした商品の一部に研磨剤が含まれています。研磨剤には汚れを落とす力があるものの、歯自体を傷つける恐れがあるため、使用頻度には注意が必要です。ホワイトニング用の歯磨き粉を使用したいのであれば、研磨剤の入っていない製品を積極的に選んで購入しましょう。

・口の中が乾きがち

唾液があまり分泌されなくなると、口の中が乾く状態が続きます。すると虫歯になりやすくなり、虫歯になるとエナメル質が溶けて象牙質が露出しやすくなります。

3.ライフスタイルの見直しで知覚過敏を改善できる

知覚過敏を改善するためには、虫歯や歯周病の予防と同様に、食生活や歯磨きの方法などを見直す必要があります。軽い知覚過敏であれば、酸性度が高い飲食物を控えたり歯磨きの方法を気をつけたりするだけで収まる可能性もあります。知覚過敏の症状が長く続くのであれば、虫歯や歯の破折などの原因も考えられるので、歯医者さんを受診するようにしましょう。医療面接で症状を把握して検査を行った後、診断して治療方法を提案してくれます。歯のトラブルの解決を自己判断せず、歯医者さんにきちんと行くことをおすすめします。

歯科医師:古川 雄亮 先生
歯科医師:古川 雄亮 先生

国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事。

歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。

[参照URL] https://www.nature.com/articles/s41598-019-51077-0

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