日焼けはヤケド

日焼けは肌が日光によって長時間じっくりと焼かれたヤケドです。ヤケドは深さや広さによってⅠ~Ⅲ度に分類分けされており、日焼けの多くはⅠ度の軽度のヤケドです。軽度であっても、適切な手当をしないと悪化してしまう可能性もあります。

日焼け後にすぐ美白化粧品を使うのはNG!

普段は紫外線ケアをしっかり気を付けていたのに、うっかり忘れていて日焼けしてしまった、なんてこともありますよね。少しでも早く肌の美白ケアをして白い肌に戻したい、でもそれはNGなんです。
日焼けした肌はヤケドしているのと同じ状態であり、美白化粧品をつけると刺激が強く、肌が炎症を起こしてしまう原因となります。

美白用なんだから日焼けした直後の黒い肌に1番効果があるはずなのに、と考える人が多いかと思います。実際、美白化粧水の中にはビタミンCなどの美白作用のある成分がたくさん配合されています。日焼けが落ち着いた後の肌には効果的な成分ですが、日焼け後の軽い度ヤケド状態の肌には刺激が強過ぎてしまいます。

パッティングはNG!

化粧水をつける際に、手やコットンで何度も入念にパッティングをする人もいますが、これも日焼け後の肌には避けましょう。
日焼けによって肌の表面のバリア機能が壊され、肌はダメージを受けやすい状態になっています。手やコットンによって刺激されると刺激や細かい傷によって肌のバリア機能がさらに低下してしまいます。

洗顔・クレンジングにも要注意

日焼け後は洗顔やクレンジングの際に肌をこすらないように注意しましょう。
ですが、日焼け止めが残ってしまっていると日焼けした肌に負担がかかってしまいます。ウォータープルーフの日焼け止めを使用している場合は、日焼け止め用のクレンジングを使用して強くこすらずに落とすようにしましょう。

日焼け後の正しいスキンケア

日焼け後は、正しい手順を追ってケアをすることで肌ダメージを最小限まで抑えることができます。
間違ったケアをしていないか、確認してみましょう。

まずは冷やす

上記でもご紹介した通り、日焼けはヤケドです。ヤケドした肌はほてっているため、まずはほてりを抑えましょう。

水で濡らしたタオルを肌にあてることで程よく冷やすことができます。日焼けが強い場合は氷やアイスパックなどを使用してもいいですが、あまり冷たいと肌への刺激も強くなってしまうので注意してください。
この時も、タオルや氷を入れた袋、アイスパックでこすってしまったりパッケージの角で肌を傷付けてしまわないように注意しましょう。

冷蔵庫で冷やしたパック(シートマスク)を使うのも〇。ただし、冷やすパックも美白用などではなく、刺激の少ない成分のパックにしましょう。

刺激の少ない化粧水で保湿

肌の赤みやほてりが治まったら、刺激の少ない化粧水で保湿しましょう。美白化粧品はまだ刺激が強いので使わないようにしてください。

日焼けした肌は水分が失われており、乾燥している状態ですので保湿力の高い化粧水を使いましょう。ワセリンやクリームなど潤いを閉じ込めるタイプの保湿剤も使うとよいでしょう。アルコールの配合されている商品や、使った時にヒリヒリしてしまうものは避けてください。

冷蔵庫で冷やしておいた化粧水を使うのもよいとされています。

美白化粧品を使う

美白化粧品を使うのは最後、肌の赤みがなくなり、落ち着いた状態になってから。
赤みがあるうちや、使ってみてヒリヒリする場合はもう少し待ちましょう。

美白化粧品は使ってすぐに肌が白くなるものではありませんが、将来のシミやそばかすを予防することができます。約1ヵ月程度使い続けると日焼けのダメージを受けた肌がターンオーバーして入れ替わり、効果が出やすいとされていますので、日焼け後は1ヵ月は使い続けてみましょう。

インナーケアを行う

外側から化粧品によってケアを行うと同時に、内側からもケアを行っていきましょう。
身体の中の水分が足りていないと肌まで水分が行き届かなくなってしまいますので、日焼けの後は水分をしっかりととりましょう。1度にたくさん飲まずに、少しずつこまめに水分補給するとよいでしょう。

また、日焼けをしたあとはビタミンをしっかりとりましょう。
ビタミンACE(エース)、なんて呼ばれることもあるA、E、Cを重点的に、リコピンも効果的なんだとか。

ビタミンCには抗酸化作用があり、紫外線に含まれる活性酵素を抑制してくれる働きがあります。紫外線の活性酵素は肌のコラーゲンやエラスチンを破壊してしまいますが、ビタミンCによって働きが抑制されることで肌のハリを保つことができるかも。

ビタミンAは抗酸化作用のほかに、乾燥を予防してくれる効果が期待されます。免疫を高める働きもあるので、紫外線で弱った肌には大切ですね。

ビタミンEはビタミンCと一緒に摂取することで抗酸化作用の相乗効果があります。また、血行を良くしてくれる効果もあり、新陳代謝が上がるため日焼け後のターンオーバーを整える効果が期待できます。

そして実はリコピンも高い抗酸化作用を持っています。また、メラニンを抑制する効果も期待されており、シミやそばかすを予防できるかもしれません。

基本は紫外線対策

日焼けした後のケアも大切ですが、肌のダメージを全てなくすことはできません。

基本は季節に合わせた日焼け止めのSPFを選ぶほか、飲む日焼け止めや帽子、UVカット加工のされた服などシーンに合った日焼け対策を行い、肌がダメージを受けなくて済むようにしましょう。

日焼けをしてしまったあとは、ダメージを最小限に抑えるために、重点的にケアを行ってくださいね。
紫外線ケアを行って、美白の肌を目指しましょう。