マスクをしていると老ける理由
顔の筋力が衰える
マスクをすると顔のおよそ半分が隠されることになるため、マスクの下は無表情になりがちです。
表情の変化は、顔の筋肉によって生み出されます。
そのため、表情が変わらない状態が続くと、顔の筋力は徐々に衰えていきます。
筋力の低下は顔のたるみにもつながり、顔の老化を早めることにつながります。
口呼吸をしている
マスクの下は他人には見えにくく鼻呼吸しにくいため、無意識に口呼吸になってしまう可能性があります。
口呼吸が習慣になると、口の周りの筋肉に力が入らなくなり、唇、口、頬周辺の筋肉が衰える可能性が出てきます。
肌が荒れる
構造上、マスクの下は湿気が多くなります。
そのため、マスクを外した際には、外気との湿度の変化によって、水分が蒸発しやすくなってしまいます。
肌の乾燥が進んで肌の免疫力も低下し、肌荒れの原因になるかもしれません。
また、マスクの下では、咳や会話によって発生する唾液の影響で、雑菌が繁殖しやすくなります。
そうした雑菌は、マスクの下で多く発生する汗や皮脂にも付着するため、汗や皮脂が肌に触れた際には、肌荒れを誘発しやすくなります。
まずはこれを気を付けて!
口角をあげてキープ
マスクの下は基本的に他人に見えることはありませんが、それでも油断せずに表情を作っておく価値はあります。
口角を上げたままキープすることで、口角を引き上げる筋を鍛えることができるためです。
また、口角を上げたまま数秒間キープする流れを空き時間にこなすことにより、表情筋を鍛えるエクササイズを行うこともできます。
普段から口角を上げる習慣をつけることで、顔の筋肉の老化を防ぐことができるかもしれません。
口は閉じて鼻呼吸
口呼吸がくせになってしまうと口周りの筋肉に力が入らなくなるだけでなく、口の中が乾燥し虫歯や歯周病のリスクも増加します。
虫歯や歯周病によって多くの歯を失うと、口元が落ち込み老けて見える、しっかりと咀嚼する機会が減るなど顔の老化も大きく進んでしまいます。
口呼吸は顔の老化につながるため、口呼吸を治すことができれば顔の見た目を若く保つことにもつながります。
マスクをしている時であっても意識して口を閉じ、鼻呼吸にするように心がけてほしいと思います。
表情を動かす
マスクの下は他人に見えないこともあり、どうしてもマスク着用時は表情が動かなくなってしまいがちです。
それでも普段から意識して表情を動かしていくことが、顔の健康を保つためにも効果的となります。
たとえマスクで表情が相手に伝わりにくくても表情を顔に出すように心がければ、マスクをつけていても相手に伝わります。
意識的な感情表現は精神的にも良い影響をもたらすことが考えられているため、意識する価値は大いにあるでしょう。
長時間のスマホ
マスクとはあまり関係のない分野ではありますが、自宅時間や会話のない休憩時間が増えた影響でスマホを見る時間が増えた人も多いのではないでしょうか。
スマホを見る際には下を向いたり、猫背になるケースが多くなります。
そうした姿勢は、口角を下げ無表情になる原因になってしまいます。
頭の平均重量は7kgより首にも大きく負担をかけ、肩コリや首コリの原因にも。
長時間同じ姿勢を取ったままスマホを見続けることはせず、意識して定期的に顔を上げるタイミングを作るようにすると顔の老化を防ぐことにつながります。
簡単解消!たるみ・しわストレッチ
マスクをしていて口元が見えないからできる、簡単こっそりストレッチを試してみませんか?
表情筋トレーニング
開始前の準備運動として、奥歯を強く嚙んだ時にふくらむ「咬筋」に手のひらを当て、ゆっくりと円を描くように3回ほど回しておくとよいでしょう。
次に、表情筋を鍛えていきます。まずは頬筋からです。
上下の歯を当てないようにしながら、少し歯を見せる程度に口を軽く開きます。
「きー」と強く言いながら口の両端と頬を強く挙げた状態を作り、5秒間微笑んでからゆっくり元に戻していきます。
続けて、広頚筋を鍛えるために「れ」と発音する時の口の形を作ります。
さらに、口角を横に引っ張るよう意識しながら首に筋が出るレベルで強く「れー」と言い続け、そのまま力を入れた状態を5秒間キープしていきます。
さらに、口角挙筋を鍛える動きをしていきます。
まず舌を上の歯の裏に当て、上下の歯が当たらないようにしながら唇を閉じます。
次に頬を強く引き上げて微笑むことで口の両端をつり上げ、5秒経ったらゆっくりと元に戻していきます。
最後は口輪筋。
口角挙筋と同じように舌を上の歯の裏に当て、上下の歯を当てずに唇を閉じます。
その後に唇を「チュー」の形にして強く前に突き出し、唇の周りに力を入れながらその状態を5秒キープしてみましょう。
口輪筋ストレッチ
まずは縦に口を開け、「あ」の形を作ります。
目じりと唇周辺の筋肉が縦に引っ張り合っている感覚を確認しながら「あ」の形をキープしてそのまま唇を前に出し、今度は息を吐きながら「お」の形を作っていきます。
上記のパターンをセットで10回ほど行うことで手軽に口輪筋を鍛えることができます。
もっと手軽にやりたい!という方は、口を閉じた後に口の中で舌を10回から20回ほど回してみてくださいね。
こちらも、口輪筋ストレッチの効果が期待できますよ。
まとめ
マスク生活の長期化は顔の老化という悪影響も引き起こしています。
顔の老化が進んでしまう原因を把握して対策をしっかりと行うことで、顔の老化を抑えていきたいですね。
顔の老化を防ぐためには、表情筋のストレッチや鼻呼吸の意識化、定期的に表情表現を行うことが特に効果的です。
顔のたるみを抑制する以外にも生活における様々なプラス要素があるので、ぜひ実践してみてくださいね。