■花粉症対策に欠かせないポイント3つ
私たちの体は、活動している以上、疲労・ストレスが溜まったり、季節・環境の変化により体調を崩したりとマイナスの変化が定期的に起こるもの。
そうした負の変化を完全にゼロにすることは不可能ですが、なるべく症状を軽くすることは日々の食事や食生活の改善で少しでも可能になると期待されています。
花粉症などのアレルギー症状の予防のためにも下記の3つは欠かせないポイントです。
【1】 免疫力アップを目指す!
体の免疫力が下がると、風邪をひきやすくなったり、ストレスや疲労により慢性的な体調不良が起こりやすくなるなど体調を崩すリスクが増えると考えられます。
免疫力アップをサポートすると期待されているビタミンCが豊富な食べ物(フルーツや野菜類に特に豊富!)を意識して取り入れ、十分な睡眠をとり心身ともに疲れを溜め込みすぎないようにするといった工夫が大切です。
【2】 抗酸化力アップを目指す!
抗酸化力とは、細胞の老化を防ぐ働きのこと。抗酸化力はある程度私たちの体にもともと備わっているのですが、加齢や体調などによって低下するもの。
そのため食べ物で抗酸化力を上げる意識が大切です。花粉症などの炎症予防のためにも、体の抗酸化力を上げておくことは欠かせません。
数ある栄養素の中でも、ビタミンA・C・Eは「抗酸化トリオ」とも呼ばれるほど抗酸化力が高い栄養素で、相乗効果でその抗酸化力が増すと期待されています。
ビタミンEが豊富なオリーブオイルで、ビタミンAの豊富な卵や人参・西洋かぼちゃなどをソテーし、サイドメニューにビタミンC豊富な生野菜とフルーツのサラダを添える……など手軽なメニューで取り入れることが可能です。
おやつ代わりにビタミンCが豊富なイチゴ・キウイ・柑橘類などのフルーツを取り入れたり、ビタミンEを豊富に含むナッツ類を取り入れることもおすすめですよ。
【3】 腸内環境の改善
「腸内環境を整える」と聞くと「便秘予防」がまず頭に浮かぶ方が多いと思います。しかし、腸内環境の改善は免疫力アップやアレルギー症状の緩和にもつながると期待されているのです。
腸内環境を整えるためには、乳酸菌豊富な発酵食品や食物繊維豊富な野菜類が欠かせません。様々な種類がある乳酸菌ですが、取り入れやすい発酵食品としては、ヨーグルト・納豆・ぬか漬け・キムチなどがおすすめです。
■花粉症対策におすすめの食材!~乳酸菌~
乳酸菌は、ヨーグルトなら毎朝フルーツと一緒に取り入れやすいですよね。フルーツに豊富なビタミンCや食物繊維も同時に摂取できるので毎朝取り入れるのがおすすめです。
最近は機能性ヨーグルトや手軽なドリンクタイプの乳酸菌飲料なども種類が増えているので、色々試してお好みのものを探してみるのも楽しいですよ。
納豆・ぬか漬け・キムチなどの発酵食品は、味の好みがあるかもしれませんが、どれか一つでもお好きなものがあれば毎晩ごはんのお供に取り入れてみてはいかがでしょうか?
特に納豆は栄養価が高く、美容と健康のためにもおすすめの食材です。
■花粉症対策におすすめの食材!~食物繊維~
食物繊維は、ごぼう・れんこん・さつまいもなどの根菜類や、低カロリーなきのこ類全般、ミネラルも豊富に含む海藻類などに特に豊富です。
これら以外の野菜類全般も食物繊維を豊富に含むものが多いので、毎日野菜を少しでも多く取り入れる意識が大切です。
「自炊が苦手」「忙しくて買い物に行く時間も料理する時間にも余裕がない」という方は、乾燥野菜を常備しておき、みそ汁などの汁ものに加えるだけでもOK!
最近は小松菜や長ネギ・人参など様々な種類の乾燥野菜が一般的なスーパーでも手に入りやすくなっているので売り場をチェックしてみましょう。
筆者は、しめじ・長ネギ・人参などの野菜を数種類カットし、冷凍用保存袋にまとめて冷凍保存しています。忙しい日にはこれを味噌汁の中に入れるだけで、あっという間に栄養豊富な汁物が一品完成しますよ!
■その他、日常生活で気をつけたいこと
<脂肪分の取りすぎ>
バターや生クリームを多く使う洋菓子や菓子パン、揚げ物、脂肪分の多いバラ肉など脂っこい食品は腸内の悪玉菌を増やしやすいとされています。腸内環境を乱さないためにも摂りすぎには気を付け適度に楽しむことが大切です。
<生活の乱れ・ストレス>
睡眠不足や運動不足、ストレスの溜め込みすぎも花粉症の症状改善の邪魔をするリスク要因です。
早く就寝できる日は思い切って早く布団に入る、安眠のためにしっかり入浴したりアロマなど香りの力を借りる、休日には好きな映画を見たり散歩をするなど心身ともにリフレッシュできるための工夫をすることも大切です。
花粉症対策のための食事療法は、医療機関による治療や薬と違い効果がすぐに出るものではありません。 ただし「習慣」にすることで時間をかけて体質は変わると期待されています。
花粉症対策・予防のための「ひとつのヒント」として、できることから生活に取り入れてみてはいかがでしょう?