部分入れ歯が痛む時の対処法!

お口の中は痛みに敏感であり、入れ歯による少しの痛みも気になりますよね。
部分入れ歯による痛みが出ているときは、どのような対処方法を行うことができるのでしょうか。

入れ歯を外す

まず1番簡単にできる対処法は、部分入れ歯を外すことです。

部分入れ歯が少し欠けてしまって口の中の粘膜に当たり痛みが出ている場合や、入れ歯が合わなくなってしまっていて痛みが出ている場合は、部分入れ歯を外すことで痛みは一気に軽減されるでしょう。

また、部分入れ歯が強く当たったことによる歯茎の炎症や口内炎などであれば、部分入れ歯を外して刺激が加わらないようにすることで、時間の経過によって痛みが落ち着いてくるかもしれません。

外した入れ歯は乾燥してしまわないよう、保管ケースなどに入れて保管してくださいね。

入れ歯安定剤を使用する

入れ歯がぐらついて歯茎にあたる、噛んだ時に入れ歯が歯茎にあたる感覚がある場合は、入れ歯安定剤を使用すると痛みが緩和するかもしれません。

入れ歯安定剤は、クッションタイプ、クリームタイプ、粉末タイプ、シートタイプの4種類がメジャーな商品として販売されています。

中でも、クッションタイプの入れ歯安定剤は、入れ歯と歯茎の間でクッションの役割を果たしてくれるため、部分入れ歯と歯茎の間に大きめの隙間ができてしまっている場合にある程度有効です。

そのほかの3タイプは、入れ歯と歯茎を密着させ、部分入れ歯を動きにくくしてくれる働きがあるので、部分入れ歯が動いてしまうことによる痛みを抑えることができるかもしれません。

歯科医院で調整してもらう

上記2つの方法は、あくまでも一時的な対処法です。

食事の時も人と会う時も入れ歯を外している、なんてことはできませんよね。また、入れ歯安定剤の長期の使用は推奨されていません。

入れ歯による痛みを感じた場合は、診察を受け、入れ歯の調整をしてもらいましょう。

入れ歯の欠けやヒビの補修はもちろん、歯茎とあたって痛みが出る部分の調整や、裏面にクッション材を付けるなど、歯科医院において痛みを引き起こしている原因に対応してもらうことができます。

また、人工歯がすり減って噛み合わせが変わってしまったことによる痛みなども、人工歯を修理することなどで改善できます。

上記の方法で痛みが改善した場合も、歯科医院で部分入れ歯を一度チェックしてもらうといいですよ。

お口の中をきれいにする

部分入れ歯と歯茎の隙間や、部分入れ歯のクラスプ(バネ)をかけている歯の周りに食べかすやプラークなどの汚れがたまっていませんか?部分入れ歯に汚れが付いてしまっていませんか?

歯の周りや部分入れ歯に汚れが残っていると、きちんと入れ歯がはまらなくなり、痛みが出てしまうことも。
また、食べかすやプラークが残ったままになっていると、歯茎の炎症を引き起こし、入れ歯が接触することによる痛みを招きます。

部分入れ歯の周りの歯を歯ブラシや歯間ブラシを使って、隅々までよく磨いてみましょう。

なぜ部分入れ歯は痛みが出るの?

部分入れ歯はなぜ痛みが出てしまうのでしょうか?
部分入れ歯を使用して痛みが出てしまう主な原因は4つに分けることができます。

1つ目は入れ歯の形と歯茎の形がうまく合っていないことです。
歯茎は柔らかい組織ですが入れ歯は硬い素材のため、うまく適合していない入れ歯と歯茎が触れると痛みが出てしまう原因となります。

2つ目は入れ歯から受ける刺激です。
うまく適合していない入れ歯は歯茎を傷つけ、口内炎といった炎症を引き起こし、歯茎が痛む原因となります。

3つ目は、クラスプが緩んでしまうことです。部分入れ歯はクラスプと呼ばれるバネを歯にかけて支えています。クラスプが緩んでしまうと、入れ歯の固定力が弱まってしまい、入れ歯のぐらつきや歯茎の接触による痛みを引き起こしてしまいます。

4つ目は、クラスプ(バネ)をかけている歯の痛みです。部分入れ歯は、失った歯に本来かかる力を現在残っている歯に分散させて受け止めています。そのため入れ歯に問題がなくても、余分な負担がかかっている歯に痛みが出てしまうことがあります。

新しい入れ歯が痛みます…

痛みがあるから入れ歯を新しく作り替えたのに、2~3日で痛みを感じるようになった、という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

なぜ新しい部分入れ歯で痛みが出てしまうのでしょうか?

部分入れ歯は、失った歯の前後の歯や歯茎の形などを型取りして作成しますよね。
型取りする瞬間のお口は、食べ物を噛んだり、話したりするお口の機能を使用していない状態のお口です。

しかし、実際に入れ歯を使う瞬間とは、食べ物を噛むために力がかかる、発音をするために舌があたるなどさまざまな力が加わります。

しかし、型取りをして作製された入れ歯は形が変わることはありません。

力が加わっていない状態でぴったりの入れ歯に、力が加わるとぴったりの入れ歯ではなくなってしまうため痛みが出てしまうことがあるのです。

入れ歯は作製された地点が完成ではありません。実際に使用して調整を行って使用できるようになることが完成といえるでしょう。

自由診療で作れる!部分入れ歯の種類3選

公的医療保険を適用して作製する部分入れ歯は、使用する素材に制限があります。
一方、患者さんが全額自己負担する「自由診療」で作成する部分入れ歯は、素材に制限がなくなるため、フィット感をよくする、部分入れ歯の見た目を改善するなど、より患者さんのお口に適した部分入れ歯を作成することができます。
ここでは、自由診療で作ることのできる部分入れ歯の種類についてご紹介します。

ノンクラスプデンチャー

クラスプとは上記でもご紹介した通り、失った歯の隣の歯にかけて支えるバネのことです。
通常、このクラスプは金属で作成されます。

しかし、部分入れ歯を入れる位置によってはクラスプが目立ってしまい、人の目が気になることもありますよね。

ノンクラスプデンチャーは、金属のクラスプを使用しません。

歯茎と同じピンク色の素材でクラスプを作成することで、部分入れ歯であることを気付かれにくくすることができます。
しかし、やや装着感や安定感が劣る傾向にあるようです。

テレスコープ義歯

テレスコープ義歯は「コーヌス義歯」とも呼ばれています。
入れ歯治療の先進国といわれているドイツで、100年以上も昔に考案されたといわれています。

一般的な部分入れ歯は、クラスプと呼ばれる金属のバネで支えていますが、テレスコープ義歯は残っている健康な歯を複数本削って整え、土台とすることで部分入れ歯を支えます。

入れ歯と土台がぴったりとはまる仕組みのため、クラスプで支える部分入れ歯よりも安定性が高いようです。

しかしテレスコープ義歯は、健康な歯を大幅に削って土台にしなくてはならないという大きなデメリットがあります。

金属床義歯

公的医療保険を適用した部分入れ歯はプラスチックで作成した床ですが、自由診療の部分入れ歯には白金加金合金(プラチナ金合金)やチタン合金、コバルトクロム合金などの金属を使用することができます。

金属を使用することで、公的医療保険適用の部分入れ歯に比べて軽く薄い床にすることができるほか、フィット感の向上、食べ物などの伝熱性の向上などのメリットがあります。

まとめ

部分入れ歯による痛みは、入れ歯を外したり、入れ歯安定剤の使用などによる対処法で一時的に改善するケースもありますが、一時的な対処法です。
根本原因を解決せずに同じ入れ歯を継続して使用していると再度痛みが出る原因となります。

また、部分入れ歯が長期にわたって歯茎に刺激を与えていると口腔がんの原因になる可能性があり、注意が必要です。

部分入れ歯の痛みは、歯科医院での調整や患者さんに適した素材を使用した部分入れ歯に変更することで改善できるかもしれません。

入れ歯の痛みにお悩みの方は、ぜひ部分入れ歯の構造や素材にこだわってみてはいかがでしょうか。

≫部分入れ歯とは? 特徴から構造・素材・治療費まで解説