歯を白くするホワイトニングとは?

ホワイトニングとは、自分自身の歯をより一層白くすることだと思いますよね。

ですが、全部のホワイトニングが自分自身の歯をより白くできるわけではないんです。
自分自身の歯をより白くするためのホワイトニングは、実は限られた方法のみ。

「自分自身の歯の白さを取り戻す」「歯本来の白さへ」などとうたわれているものは、歯をより白くすることは難しいんです。

この記事では、自分自身の歯の色をより一層白くすることができる方法をホワイトニングとしてご紹介します。

そもそも歯が黄ばむ原因は?

歯は表面がエナメル質でおおわれており、さらにその下には象牙質と呼ばれる組織でできています。

この象牙質はエナメル質よりも黄色味でできています。
そのため、表面のエナメル質が薄くなり象牙質が透けて見えると、歯が黄色く見えるのです。

また、エナメル質は食べ物・飲み物やタバコなどによって着色されることがあります。
紅茶やワインは歯に茶色い着色をくっつけやすく、歯の色が白く見えない原因になりますよ。

ホワイトニングの種類は大きく分けて3つ

では、ホワイトニングの種類についてみていきましょう。

ホワイトニングは大きく分けて、「オフィスホワイトニング」「ホームホワイトニング」「デュアルホワイトニング」という3つの方法があります。
それぞれの特徴をご紹介しているので、自分はどの方法で歯を白くしようか迷っているという人はぜひ参考にしてみてくださいね。

オフィスホワイトニング

オフィスホワイトニングとは、歯科医院で受けるホワイトニングのこと。
歯科医院で、歯科医師または歯科衛生士が施術をして歯を白くする方法です。

オフィスホワイトニングのメリットは、歯を白くするための漂白成分である「過酸化水素」が高濃度で使用できることです。

高濃度の過酸化水素は劇物に指定されており、歯科医師免許がなければ取り扱うことができません。
そのため、歯科医院ではエステサロンや薬局では取り扱うことができない薬剤を使ったホワイトニングを受けることができるんです。

歯科医院では光をあてることで過酸化水素の化学反応を促進し、短期間で歯を白くすることができるんです。

元の歯の色にもよりますが、一般的には1度のオフィスホワイトニングで1~2段階、歯を白くすることができますよ。

ホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、自宅で自分自身でホワイトニングする方法です。
オフィスホワイトニングと同じように自分自身の歯をより白くすることができますが、オフィスホワイトニングと比べて効果がでるまでには時間がかかります。

歯科医院で使うのは過酸化水素という薬品ですが、ホームホワイトニングで使うのは過酸化尿素という薬剤。

過酸化尿素は化学反応していく過程で少しずつ過酸化水素に変化する薬剤のため、過酸化水素よりも比較的安全に使用することができます。

さらに、歯科医院で使う過酸化水素に比べて、ホームホワイトニングの過酸化尿素は低濃度(※)。
そのため、歯科医師の指導をしっかりと受けて安全に気を付けて使うことが認められています。

歯科医院で作成したマウスピースに過酸化尿素の薬剤を塗布し、1日2時間程度を1週間以上続けることで効果を実感できる方法です。
メリットとして、歯の色が気になったときに歯科医院に通院せずにホワイトニングを始められることがあげられます。

(※高濃度の過酸化尿素は、歯科医師が責任をもって管理することで患者さんに販売することが可能です。 ※海外通販では自己責任で高濃度の過酸化尿素を購入することができますが、安全性の面で推奨されていません。)

デュアルホワイトニング

デュアルホワイトニングとは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用する方法です。

歯科医院で希望の白さに近付けたら、ホームホワイトニングで白さをキープする方法です。
毎日の飲食等で歯の白さは少しずつ後戻りしてしまうため、ホームホワイトニングで日々ホワイトニングをすることで歯の白さを保つことができますよ。

ホワイトニングは市販されているものでも効果ある?

オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニングはいずれも少なくとも1度は歯科医院への通院が必要なホワイトニング。

歯科医院へ行く時間はない、もっと手軽に歯を白くしたい場合、簡単に始められるのは薬局や雑貨店で買えるホワイトニング商品。
市販のホワイトニング商品の効果はどの程度なのでしょうか?

市販のホワイトニング商品と歯科医院のホワイトニングの大きな違いは成分。
ホワイトニング商品は、法律で決められているため過酸化水素や過酸化尿素などを配合することができません。

歯を漂白する成分が入っていないのがホワイトニング商品なのです。

ただし、歯を白くする効果が全くないわけではありません。
歯の表面の着色を分解するポリリン酸ナトリウムなどの成分が配合されており、着色汚れを除去することで使用前より歯が白くなる可能性は十分にあります。

冒頭で「自分自身の歯の白さを取り戻す」「歯本来の白さへ」などとうたわれているものは、歯をより白くすることは難しいと記載したのは、歯を漂白して白くすることができないということ。

芸能人のような白い歯、人よりも白い歯を目指すのであれば、市販のホワイトニング商品では効果が感じられないかもしれませんね。

ホワイトニングで被せ物も白くできる?

歯科で行うホワイトニングも、市販のホワイトニング商品も被せ物や詰め物を白くすることはできません。
歯を白くする効果を得られるのは、自分自身の本来の歯の部分のみです。

被せ物の色が気になる場合は被せ物の表面を磨いたり、作成時よりも白い被せ物にしたい場合は被せ物を作り直す必要があります。

もしも、被せ物の作成や作り変えとホワイトニングでどちらを先にするか迷っているなら、先にホワイトニングを行うことをおすすめします。

ホワイトニングをしてから被せ物を作れば、ホワイトニングした自分自身の歯の色に合わせて被せ物を作ることができますよ!
ホワイトニングは少し後戻りするので、ホワイトニングしてから1週間後くらいに被せ物の色を決め手みてくださいね。

ホワイトニングで後悔しないために

ホワイトニングには、「ホワイトニングであまり白くならなかった」「時間が経ったらまた黄ばんでしまった」「知覚過敏になった」などの後悔の口コミもあります。

お金をかけて見た目をきれいにしたいのに、後悔はしたくないですよね。
ホワイトニングで後悔しないために、次のポイントに気を付けてみてください!(一番大事なポイントは最後に!)

①歯科医院でカウンセリングをしっかり受ける
どれも歯を白くする方法と思わず、施術の違いの説明をしっかり受けましょう。
そのうえで、自分が使える時間や得たい効果について適したものを選んでくださいね。

②市販商品の効果を知っておく
市販のホワイトニング商品でも歯を白くする効果は0ではありません。
ですが、歯科医院でのホワイトニングとは成分が大きく異なり、期待する効果を得られない可能性も高いでしょう。

歯の色は後戻りする
一度白くした歯の色も、時間がたてば日々の飲食などの影響で少しずつ変化していきます。
ホワイトニングは永久的なものではないので、気になったらホワイトニングしていきましょう!

ホワイトニングのクリニックとサロンは別物

そして、一番知っておいてほしいのが、歯科で行うホワイトニングとサロンなどで行うホワイトニングは全くの別物だということ。

サロンで行うホワイトニングやセルフホワイトニングサロンなどもありますよね。
ホワイトニング手順は薬剤を塗布して光を当てるため、歯科医院もサロンも同じように見えるかもしれません。

ですが、得られる効果は全くの別物。

歯科医院では国家資格を持つ歯科医師が管理し、ホワイトニングの施術の指示や指導は歯科医師が行う、もしくは同く国家資格である歯科衛生士に指示をして行います。

一方、サロンは医療機関ではありません。
過酸化水素や過酸化尿素といった管理資格の必要な薬剤を使用することはできないのです。

また、サロンで行ったホワイトニングで何か歯やお口の中にトラブルが起こっても、歯科医師や有資格者は対応してくれません。
さらには、サロンのホワイトニングで起きた歯やお口のトラブルは自己責任となります。

まとめ

ホワイトニングは歯を白くする方法ですが、たくさんの種類があります。
オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニングの中から自分に合っているホワイトニング方法を選ぶことで、手軽で簡単に歯の色を白くすることができますよ。

また、歯の白さを保つための日々のケアとしてホワイトニング商品を使うのも効果的。
それぞれの「ホワイトニング」の効果をしっかり理解して、歯を白くしていきましょう!