出汁って何からとれるの?

和食に欠かせない出汁。出汁といっても様々な種類がありますが、メインは「かつお節」「昆布」「煮干し」を使ってとる出汁でしょうか。
かつお節ではなく鯖節を使う出汁もあるんです。

これらの食材には「うまみ成分」が豊富に含まれているのが一番の特徴です。

出汁が美容やダイエットにおすすめな理由

出汁が美容やダイエットにおすすめな理由

うまみ成分豊富な食材からとる出汁は、料理を滋味深い味わいに仕上げてくれるのはもちろん、美容や健康、ダイエットにもおすすめなんです。その理由は下の3つ!

①うまみ成分による食後の満足感・満腹感で食べすぎを防ぐ
②出汁の成分に豊富なアミノ酸の働きで美肌作りをサポート
③豊富なミネラル成分が美髪作りをサポート

うまみ成分による満足感で食べすぎ予防、ダイエットもサポート

出汁に豊富なうまみ成分の働きは、心身を満たし、満足感と共に満腹感も脳に与えるのでは?と考えられています。
そのため「もっと食べたい」という欲求が抑えられ、食べすぎによるカロリー過多や暴飲暴食を防ぐことにもつながります。出汁に含まれる主なうまみ成分や栄養素は下記の通りです。

【かつお節】

うまみ成分「イノシン酸」、カルシウム、たんぱく質

【昆布】

うまみ成分「グルタミン酸」、食物繊維、ビタミン、ミネラル

【煮干し】

うまみ成分「イノシン酸」、カルシウム、たんぱく質、DHA・EPAなどの良質脂質

このように出汁の材料になる食材には、うまみ成分だけではなく健やかな体の機能維持や美肌作りに必要な栄養素も含まれているんです。

出汁に含まれる栄養素がもたらす美容効果

出汁に含まれる栄養素がもたらす美容効果

【1】豊富なアミノ酸で健やかな体作りや美肌作りをサポート!

アミノ酸はたんぱく質のもとにもなる重要な栄養成分。新陳代謝のサポートなど美肌作りにも欠かせません。

【2】ミネラル成分豊富な出汁で美髪作りをサポート

海藻類に豊富なミネラル成分は主に健やかな髪作りをサポートしてくれます。ミネラルは微量でも体の働きを助け、身体の構成成分になる重要な栄養素です。
カルシウム、マグネシウム、リンなどがあります。

【3】かつお節の「トリプトファン」でリラックス効果も

アミノ酸の一種「トリプトファン」は幸せ物質とも呼ばれる「セロトニン」の合成をサポートします。

風味高い出汁ベースのお吸い物やお味噌汁、お茶漬けを頂くと不思議と「ほっ」と落ち着くのは、おいしさだけではなくこの働きも影響しているんですね。
お腹だけではなく心も満たしてくれる出汁、積極的に食事に取り入れたいですね!

出汁を手軽に楽しむアイデア

出汁を手軽に楽しむアイデア

【ドリンクに!】

水やお茶の代わりに飲む、スムージーに加える……などドリンクで。

※おすすめ※麦茶用のボトルに水を入れ、出汁用の昆布や茶袋に入れたかつお節を加えて一晩冷蔵庫で寝かせるお手軽出汁。一晩たったら昆布やかつお節は取り出し、2~3日で使い切ると良い。

【汁物や煮物に!】

肉じゃがなど煮物に使う水の代わりに出汁を使用。カレーを煮込む際も出汁を使うとおいしいですよ。

※おすすめ※昆布と鰹節、昆布といりこなどでとったお出汁がおすすめ。使い切れなかったお出汁は冷蔵保存し、数日以内に使い切りましょう。二日目は具沢山なおうどんや汁物に活用すると美味しく使いきれます。

いりこは頭部分は苦みが出やすいので、取り除いてだしを取るのがおすすめです。かつお節の分量はお好みの味の濃さに応じて、15~40gで調整を。

筆者は30gほどかつお節を使うことが多いです。どちらの場合も昆布は5×10㎝ほどの大きさ、水は約500mlで作ると作りやすいですよ。昆布はしばらく水に浸しておき、出汁がふつふつ湧き始めたらすぐに取り出しましょう。

お出汁の保存や出汁がらの活用アイデア

お出汁の保存や出汁がらの活用アイデア

【氷にして保存】

製氷機でお出汁を氷にして保存しておくと好きな時に使えて便利です。ジップロックなどに氷出汁を密封保存しておけば、料理の隠し味に少量づつ活用できたり、忙しくて時短料理にしたいという時に便利です。

【昆布やいりこは佃煮に】

出汁を取った後の昆布は細く刻み、いりこと一緒に甘辛く炒り煮にすれば、白いご飯によく合う佃煮になります。参照のしょうゆ漬けなどを加えてもおいしいですよ。

【かつお節はふりかけに】

出汁を取った後のかつお節は細かく刻んで、たっぷりのいりごま(エイジングケア食材!)と合わせてごま油や少量の塩や醤油で水気を飛ばしながら炒めてふりかけに。
七味や細かくちぎった焼きのりなどを合わせると、風味高く香ばしい、栄養満点のふりかけになりますよ。

いかがでしたか?栄養豊富で美容やダイエットをサポートしてくれる「出汁」。出汁がらも上手に活用すればフードロス削減にもつながります。
おいしく楽しく出汁を味わい・使いきり、心もお腹も満たされながら、キレイを磨きたいですね!