「エシカル消費」ってなに?

消費者庁HPによる定義では現在、「人や社会、地域、環境に配慮した消費行動全般」を「エシカル消費」と定義づけられています。

どんな商品があてはまるの?

私たちの暮らしの中で目にしやすいところでいうと、無農薬野菜やフェアトレード商品、再生資源を原料とする商品などがあります。これらは、人々の健康や土壌のために、労働者のために、温暖化防止のために……と、明確な目的に沿って作られている商品です。

求められる新しい消費スタイル

安ければいい、簡単に購買できればいい、という従来の消費に加え、エシカル商品・エシカル食品に興味を持ち、少しずつ生活に取り入れてみることが、これからの時代に求められる新しい消費方法と考えられます。

もちろん予算が合わないものや、志向に合わないものを無理に買って無駄にしてしまっては本末転倒!まずは、ご自身のライフスタイルにあった、地球や環境にやさしい商品を探してみましょう。

エシカル消費を叶える前にキッチンでできること

エシカル消費をかなえるためには、購買だけがすべてではなく、どう使い切るか(楽しみつくすか)ということも大切な要素になってきます。

【1】調理のひと工夫で食品ロスを減らす

例えば「野菜・果物類はキレイに洗って皮ごと調理する」ということなら今日からでもできます。

旬のナスやカボチャなど野菜の皮部分には抗酸化作用の高い栄養素が豊富に含まれています!美容や健康のためにも、皮は捨てずに丸ごと調理することがおすすめです。

薄く切る、煮込むなどの工夫をすれば皮ごとおいしく頂けるもの。旬のサツマイモや蓮根などの根菜類は皮ごと薄く切って油で揚げることでおいしい野菜チップスになります。旬のフルーツなら、リンゴやぶどうが皮ごとおいしく頂けますよ。

【2】捨ててしまう前に活用できるエシカル食品

ミカンなどのかんきつ類の皮は入浴剤代わりに使ってみましょう。リラックス効果のある柑橘類独特の香り成分に癒されますし、入浴剤の節約になります。クエン酸豊富なレモンの皮はシンクの掃除をしてから捨てることで、汚れが落ちやすくなり、洗剤や掃除用スポンジの節約につながります。

【3】「おつとめ品」もエシカル食品!

スーパーでめにする「おつとめ品」。消費期限が近いものや、鮮度や味わいに問題がないけれど傷がある食材などがお値打ち価格で販売されています。その日や翌日までに食べるのであれば何の問題もない食品ばかり。しかも経済的なので、いいなと思う食品に出会ったら躊躇せず購入してみましょう!

このように、「おいしく調理して食べきること」「捨てる前に活用すること」で生ゴミの削減につながります。

おしゃれで手軽に自宅でも生ゴミ再生!?

生ゴミの削減、資源の循環の新しい取り組みとして家庭でも手軽にできる「コンポスト」をご存じですか?生ゴミを廃棄せず、専用の土と混ぜて寝かせるだけで、家庭菜園などに嬉しい栄養豊富な土壌が作れるんです。近年、狭いマンションのベランダでもできるおしゃれなコンポストキットなども発売され、じわりじわりと注目され始めています。

季節のお花やハーブを育てるのが好きな方は是非、家庭用コンポストもチェックしてみてはいかが?おうち時間がより楽しくなるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?

買い物の際は毎回エコバッグを持参する、繰り返し利用可能なステンレスストローを活用する、地産地消を意識する、作り手の顔が見える商品を購入するなど、他にもエシカル消費を叶えるためにできる小さなことはたくさんあります。できることから楽しく取り組み、持続可能な社会作りに貢献したいですね。