妊活を始める前に知っておきたい5つのNG

【1】栄養不足

妊娠すると胎児はお母さんの体に取り込まれる栄養が血液になり、それを栄養として成長していきます。特に妊娠初期の胎児はスピーディに成長するもの。妊活中からバランスの良い食事を意識しておくことは、いざ妊娠が判明してからのマタニティライフを安心して迎えるためにも欠かせません。

【2】冷え

体が冷えると血流が悪くなり、体の隅々まで栄養が運ばれにくくなってしまいます。ひどい冷えは自律神経の乱れにもつながり、倦怠感や不眠など様々な不調のもとになります。

また、「自律神経の乱れ」は「ホルモンバランスの乱れ」にも直結するため、生理不順を起こりやすく、妊活が難しくなってしまうので要注意です。

【3】貧血

貧血は、鉄分が特に不足している状態を指しますが、鉄分に限らず全体的に栄養が不足している状態が大きな原因となります。特に、妊活世代の女性は毎月の生理で多くの鉄分が身体から出ていきます。

血液のもとになる鉄分豊富な食材を意識して摂り入れることは、単なる貧血予防だけではなく、将来の妊娠に備えるためにとても大切です。 有名人の菜食主義や、流行のベジタリアンライフに憧れて過度な偏食を続けるのは妊活面ではNG!肉類や脂っこい食事が続いた後に、野菜だけを摂る日を作るなど、一週間単位で食生活のバランスを保つ程度が望ましいです。

【4】運動不足

大人になると、運動と言えば日々の通勤程度で、意識しないとなかなか運動する機会がなく、気づけば運動不足になってしまいがちですよね。代謝を上げ、太りにくい体作りのためにも、適度な運動は欠かせません。特に妊娠中に太りすぎると「妊娠中毒症」のリスクも上がります。

健やかなマタニティライフのためにも、妊活中から運動習慣をつけておくといいですね。通勤ついでに一駅分歩いてみる、休日にヨガやウォーキングをする程度でOK。できることから始めてみましょう!

【5】甘いものの摂りすぎ

頑張ったご褒美にと、つい手が伸びてしまう「甘いもの」。適量なら問題ありませんが、糖質や脂肪分が豊富な洋菓子類の摂りすぎは太りやすく「妊娠中毒症」の引き金になりかねません。

妊活中から糖質や脂肪分控えめの食生活を心掛けて、「洋菓子は週一回だけ」などマイルールを決めたり、ナッツ類やフルーツなど少しでもヘルシーなおやつに慣れておくなど食生活を改善してみましょう。

※上記のポイントは女性だけではなく男性も同様で、夫婦で意識して改善したい習慣です。女性だけが我慢したり頑張るのではなく「夫婦で一緒に楽しく取り組むこと」が、ストレスを溜めないために最も大切です。

妊活中から摂りたい栄養素「葉酸」

葉酸は細胞の新生をサポートする働きがあり、特に細胞増殖が盛んなため、ものすごいスピードで成長していく胎児の健全な発育に欠かせない重要な栄養素です。妊娠初期に葉酸が不足すると、胎児の「神経管閉鎖障害」リスクが高まるといわれています。

妊娠が判明してから急いで摂取するのではなく、妊活中から意識して食事に取り入れましょう。日常的な貧血予防にもおすすめです。

【葉酸が豊富な食材】

葉酸は、マンゴー、イチゴ、納豆、ブロッコリー、アスパラガス、枝豆、モロヘイヤ、ほうれん草、菜の花、レバー類などに豊富です。 ※今の時期なら旬のマンゴー・枝豆・モロヘイヤ・アスパラガスなどが入手しやすくおいしい時期ですので、積極的に取り入れましょう!

美容にもストレスケアにもおすすめの「ビタミンC」

妊活中は生理で一喜一憂したり、一人で(夫婦で)こっそり悩むことも多く、なにかとストレスがたまりがちですよね……なるべくストレスをため込まないことが一番ですが、ゼロにすることは難しいもの。せめて食生活面でもストレスケアをしたいですね。

ストレスケアにおすすめなのが「ビタミンC」。シミ予防など美肌作りのイメージが強いですが、実はストレスケアにも関わる栄養素です。また、鉄の吸収をサポートする働きもあるので、美肌作りに、ストレスケアに貧血予防に……と妊活中の女性の美容と健康の強い味方といえます。

【ビタミンCが豊富な食材】

ビタミンCは、レモンやミカンなどの柑橘類・イチゴ・キウイフルーツなどフルーツ類に特に豊富です。菜の花・パプリカ・キャベツなどの野菜類やジャガイモなど芋類にも豊富ですよ。

※スライスしたレモンをミネラルウォーターに漬け込んだり、毎朝旬のフルーツを必ず食べるなど手軽にビタミンCを取り入れましょう。

男性の妊活におすすめの栄養素「亜鉛」

妊活といえば、もはや女性だけではなく男性も一緒に取り組むべきもの!妊活中の男性におすすめの栄養素は「亜鉛」です。主に細胞の生成やたんぱく質の合成に働きかけ、ホルモンの合成・分泌にも関わり、精子の生成に深く関係している栄養素と言われています。

【亜鉛が豊富な食材】

亜鉛は、牡蠣・ホタテ貝・赤身ロース肉・玄米ご飯・納豆などに豊富です。 ※納豆は亜鉛以外にも栄養豊富な優秀食材。毎日の白飯を玄米に変え、納豆を添えて頂くのが手軽でおすすめです。牡蠣は冬の食材ですが、オイル漬けや缶詰なら年中入手可能です。

妊活はパートナーと二人三脚で向き合うもの。日々の食事を食材選びから一緒に楽しんだり、ウォーキングなどの運動をしたり……是非前向きに楽しく取り組んでみてくださいね。