パイナップルは高栄養価の夏フルーツ!

パイナップル

夏を代表するフルーツのひとつ「パイナップル」。ジューシーで強い甘みが魅力ですよね!国産ものなら沖縄県産、輸入ものなら台湾産やフィリピン産などが主流です。(実は原産国はブラジル!)

筆者は沖縄県産のピーチパインやスナックパインが大好きです。ピーチパインは酸味が控えめで甘みが強くとてもジューシーな品種です。スナックパインは手でちぎって食べられる手軽さが斬新なんです。

そんなパイナップルは、不溶性食物繊維をはじめビタミンB1、ビタミンA、ビタミンCなどの美容や健康維持に役立つ栄養素が幅広く豊富に含まれています。

●缶詰パインの栄養素は生のパインに劣る?!

旬の夏は収穫後間もないフレッシュなパイナップルが手に入りやすいですが、秋冬などにパイナップルを食べるなら缶詰パインになりますよね。そこで気になるのが栄養面での違い。

缶詰のパイナップルは製造過程で加熱・殺菌されるため、加熱による損失が大きいビタミン類は約5分の1まで減少します。また長期保存のためシロップ漬けにされるので、エネルギー・炭水化物量が自然と多くなってしまいます。

食物繊維量はあまり変わりませんが、ビタミン類や酵素などを効率よく摂取するためには、入手可能であれば缶詰よりも生のパイナップルがおすすめです!


パイナップルが胃腸活にもたらす作用

胃腸

●消化酵素が胃の働きをサポート!

パイナップルには前述の栄養素に加え、たんぱく質分解酵素の「ブロメライン」が豊富です。ブロメラインは胃液の分泌を活発にして肉類や魚類などの動物性たんぱく質の分解をサポートする働きがあり、胃腸の負担を軽減すると期待されている消化酵素です。

ただしブロメラインは加熱によりその働きが失われてしまうため、生のパイナップルで取り入れることがおすすめです!厳しい真夏は、夏バテにより食欲も低下しがち。胃腸を健やかに保ち、食事を楽しみながら体に必要な栄養素をしっかり摂るためにも旬のパイナップルを生食で取り入れて下さいね。

●豊富な食物繊維が便秘解消やダイエットをサポート!

パイナップルにはりんごの約1.5倍の不溶性食物繊維が含まれています。(可食部100gあたり1.2g)不溶性食物繊維とは、「水に溶けない性質を持つ食物繊維」で、腸内のぜん動運動をサポートし便秘解消など腸内環境を整える働きが期待されている栄養素です。

腸内環境を整えることは、吹き出物を防ぎ美肌作りにもつながります。また代謝アップにもつながるためダイエット効果も期待できるんですよ!

●胃から疲労回復もサポート!

パイナップルには疲労回復効果も期待されています。それはパイナップルに豊富なビタミンB1の働きによるものです。パイナップルには白米:茶碗約2杯分のビタミンB1が含まれています。(パイナップル:0.09mg、白米:0.04mg)

ビタミンB1の不足は食欲不振を引き起こすリスクがあります。ただでさえ厳しい暑さで食欲不振になりがちなこの時期にビタミンB1は必須の栄養素なんです。

またパイナップルには胃を活発化させて食欲を刺激するクエン酸も含まれているため、これらの相乗効果で疲労回復をサポートできるフルーツといえます。


パイナップルを食生活に取り入れる際のポイント

パイナップル 選び方

・購入時は色と形を重視して選ぶ

パイナップルを購入する際は、果実部分が黄色くふんわりと甘い香りがするもの、軽く押して固くないパイナップルを選ぶと完熟していておいしく食べられます。

完熟していないパイナップルには、消化不良や尿路結石の原因となるシュウ酸が多く含まれているため気をつけましょう。パイナップルは追熟しないため、購入する際には食べられる状態(完熟)のものを選ぶことが大切です。

・保存時の注意点

一度カットしたパイナップルは、冷蔵保存でも2〜3日以内に食べ切りましょう。真夏は菌の繁殖が特に懸念されるため、食べきれない場合は冷凍保存を。

パイナップルの皮をむき芯を除いて食べやすい大きさにカットし、食品用冷凍保存袋に重ならないように並べて空気を抜き密封してから急速冷凍しましょう。冷凍すれば約2週間は保存できますよ。冷凍パインは、ヨーグルトにトッピングしたり、スムージーにするのがおすすめです。

・1日100gを目処に摂取する

胃腸活のためにもパイナップルは◎なのですが、食べすぎるとごくまれにアレルギー反応による腹痛や胃痛、ブロメラインの過剰摂取により舌に痛みやピリピリ感が出ることがあります。そのため、生のパイナップルは1日100gを目処に摂取すると良いでしょう。

・食後に食べる

前述の通り、パイナップルを食後に食べることでタンパク質の消化促進作用が期待でき、効率よく栄養素を吸収できる上に消化不良を防げます。

また、パイナップルを食後に食べることで血糖値が安定し、お菓子などの甘いものへの欲求が抑えられる作用も期待できます。洋菓子など甘いものの食べすぎは胃の砂糖残留により胃腸の負担が重くなるので気をつけましょう。

・肉料理に合わせるなら生で!

パイナップルに含まれるブロメラインが消化吸収を助けるので、酢豚などお肉と一緒に調理するのもおすすめです。その際、ブロメラインの働きを消さないためにも生のまま短時間でさっと炒めたり和える程度にしましょう。

~筆者のおすすめ~

パイナップル フルーツサンド

①パイナップルソースで楽しむ!

豚肉のソテーや塩焼きした魚に細かく刻んだパイナップルとオリーブオイルを和えたソースを添えます。バジルやミントなどの清涼感あるハーブを加えてもおいしいですよ!

②フルーツサンドで楽しむ

カットしたパイナップルをフルーツサンドに。この際酸味の強いタイプを使えば、生クリームの甘みとのバランスが良いです。生クリームのカロリーや脂肪分が気になる方は、ギリシャヨーグルトや水切りしたプレーンヨーグルトにはちみつを加えたもので代用するとヘルシーにおいしくフルーツサンドを楽しめますよ!

生食に飽きた際には、このようなアレンジも是非お試しくださいね。


まとめ

胃腸ケアやダイエットに嬉しい旬のパイナップル。日々の食事に上手に取り入れ、体の内側から健やかに美しく過ごしましょう!