唇にも!手足口病とは


手足口病とは、夏に流行するウイルス性の感染症のことを言います。
感染すると、口内や手足にぶつぶつとした発疹が現れます。子供に多い病気ですが、まれに大人がかかるケースもあります。

唇や口内に発疹が出るため、口内炎やヘルペスと間違えやすく、手足口病と気づかないことも。
これらの病気との違いは、発熱が起きること、症状が口以外にもできることです。
また、身体全体がだるい、口内が熱を持っているという症状もあります。

手足口病の予防方法

一度かかり回復した後でも、くしゃみや咳、鼻水、便にウイルスが排出されることが長期にわたります。
明確な症状が出ず、感染していると気づかないままウイルスを排泄してしまう場合もあります。

一般的な病気のように発病者を隔離するという方法は感染対策として有効でなく、手足口病のワクチンや予防薬などはありません。

接触感染や便からのウイルス感染を防ぐことが必要との観点から、手足口病の感染予防対策として挙げられるのは、手洗いや咳エチケット、飛沫の付着したもの・排泄物の処理をきちんと行うことです。

手足口病の症状


手足、口にブツブツができ、痛みを感じます。痛みが治るまでに約10日間、水ぶくれが消えるまでには2、3週間ほど要します。
また、子供はそこまで高い熱は出ませんが、大人の場合40度近い高熱になることがあります。さらに関節や全身の筋肉痛をともなうなど、インフルエンザと似た症状が現れます。

手足口病にはどうやってかかる?

手足口病の主な感染経路は、くしゃみ・咳による飛沫感染、ウイルスの付着した手が触れて起こる接触感染、便に含まれるウイルスが呼吸などによって体内に入ることによる糞口感染などです。
ウイルスの潜伏期間は3日から1週間程度となっています。

子どもが手足口病にかかったときの対処法


手足口病にかかったとしても、症状が普段の生活に影響を及ぼさないようであれば、保育園や学校を休む必要ことは必須ではありません。
しかしその基準は施設により異なりますので、まずは保育園・学校に連絡、確認をとってください。
症状がある場合は登園を控えるようにしましょう。

発病中は脱水にならないよう、水分を摂らせることを心がけましょう。
また、まれに髄膜炎や小脳失調症などの重い合併症を引き起こすこともありますので、子供の症状様子をよく観察し、頭痛や嘔吐、高熱もしくは発熱が2週間以上続く、トイレに行く頻度が少ない尿の量が減っているといった症状があれば、病院に相談しましょう。

子どもだけじゃない!大人が手足口病にかかったときの対処法

特に特効薬や治療法はありませんが、大人の手足口病の原因はウイルス感染の他に、疲労・免疫力の低下などにも注意が必要です。
十分な睡眠と栄養を補給するなど、休息に努めましょう。

まとめ

大人が発病した場合、発疹や諸症状を含めて、全体的に子供よりも重症化しやすい傾向にあります。
こまめな手洗いうがい・便器の清掃、マスク着用などを心がけ、家庭内感染を防ぎましょう。

また子供は比較的軽症なケースが多いとはいえ、合併症のリスクもあります。
子供は症状を言語化することが難しいため、普段よりいっそう様子をよく見て、変わったことがあればすぐに病院へ問い合わせてくださいね。