ホワイトニングのタイプとは
歯を漂白して白くするホワイトニングは、大きく分けて「オフィスホワイトニング」「ホームホワイトニング」「デュアルホワイトニング」の3つのタイプがあります。
それぞれのホワイトニング方法や満足する歯の色になるまでの期間が異なるので、費用や期間など、ご自身の事情に沿ったホワイトニングプランを選んでくださいね。
オフィスホワイトニング
歯科医院でホワイトニングの施術を受けます。
歯の表面に過酸化尿素や過酸化水素というホワイトニング専用の薬剤を塗布し、短時間で歯を白くします。
歯を白くする高濃度の薬剤(過酸化水素)が使えるのは歯科医院だけですので、短期間で歯を確実に白くしたい場合にお勧めです。
サロンやエステでもホワイトニング施術を受けることはできますが、薬剤の濃度が歯科医院とは異なりますので、注意しましょう!
*歯の神経を取った後にて赤黒く歯の色が変わってしまった場合は、歯の神経が通っていた空洞に薬剤をいれて歯を白くする「ウォーキングブリーチ」という方法で歯の中から白くする方法もあります。
ウォーキングブリーチも、オフィスホワイトニングの一種です。
ホームホワイトニング
歯科医院で歯の型取りをしてホワイトニング専用のマウスピースを作製し、渡されたホワイトニング薬剤をマウスピースに入れて自宅で装着し歯を白くします。
ホームホワイトニングは1日2時間以上ホワイトニング薬剤の入ったマウスピースを装着する必要があります。
マウスピースを装着している間は飲み物を飲むことは基本的に避けます(薬剤を飲み込んでしまうためです)。
熱い飲み物は飲めない(マウスピースが溶けてしまうため)などのデメリットがあるので注意してくださいね。
ホームホワイトニングで使用する主な薬剤は、過酸化尿素という成分。
自宅で使えるように安全性に配慮した濃度の低めの薬剤なので、ホワイトニング効果を実感するまでに少し時間がかかります。
ホワイトニング薬剤の濃度が低いため、歯が白くなるまでには少し時間がかかりますが、毎日長期間漂白するため白くなった歯の後戻りはしにくいといわれています。
また、歯科医院へ通院しなくても好きな時にホワイトニングができるので、マイペースにホワイトニングをしたい人、オフィスホワイトニングの後に歯の白さを継続していきたい人などにはホームホワイトニングはおすすめです!
デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせて行うホワイトニングをデュアルホワイトニングといいます。
オフィスホワイトニングで素早く白くし、ホームホワイトニングでその白さを保ちますが(後戻りを防ぐ)、場合によってはもっと白くできますよ。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの良い所どりなので、パーフェクトホワイトニングなどと呼ばれることもあるようです。
特に歯の白さを意識したい方にはこのデュアルホワイトニングがおすすめです!
どのホワイトニングが向いているのか
すぐに歯を白くしたい、じっくり時間がかかってもいいからコストをおさえてやりたい、費用が掛かってもいいから長期間歯の白さを維持したいなど、ご自身の事情で選べるホワイトニングは異なります。次のことも考えてみてくださいね!
まずはどちらか当てはまる方のホワイトニングを試してみてもいいかも。
オフィスホワイトニングが向いている方
・ホワイトニング以外に、虫歯や歯周病などの治療を考えている
・毎日自分で続ける自信がない
・被せ物や詰め物も歯の色にあわせて白くしたい
ホワイトニングをする以外に虫歯や歯周病をしたいなら、すぐに治療を受けられる歯科医院でのホワイトニングが最もおすすめです。
一般的に虫歯や歯周病の治療が落ち着いたらしたらホワイトニングが受けられます。
ホームホワイトニングが向いている方
・自宅でホワイトニングをしたい
・コストをおさえたい
・毎日、ホワイトニングの施術をする時間がある
ホームホワイトニングはクリニックに行くことができない方におすすめです。
マウスピースを毎日2時間装着することで徐々に白くはなっていくので、時間がかかっても良い方におすすめです。
自宅でできるホワイトニングの種類
忙しくて歯科医院に行く時間がないから、できるだけ家で簡単に歯を白くしたい人に自宅でできるホワイトニングを紹介します!
ホームホワイトニング
サロンでなく歯科医院のサービスを利用する場合、マウスピース作製のための歯型取りに1回、受け取りにもう一回、計2回の通院が必要ですが、その後は家でホワイトニングができます。
やり方ですが、マウスピースにホームホワイトニング用の薬剤をいれてマウスピースを1日2時間程度装着するだけです。
2時間後、薬剤の残ったマウスピースを水でよく洗って乾燥し清潔に保つだけでOKです。
ホームホワイトニングの薬剤がなくなったら歯科医院へ行って購入する必要があります。
また、インターネットで購入することもできますが、薬剤でトラブルが起きても自己責任になるので、よく確認してから購入してくださいね。
ホワイトニング用歯磨き粉
ホワイトニング歯磨き粉には、歯についたステインを除去して黄ばみや着色を落とす成分が含まれています。
ホームホワイトニングやオフィスホワイトニングで使用される薬剤の成分は含まれていないので歯の漂白はできません。
歯の表面の汚れを落とすだけですが、着色汚れが取れることで本来の歯の色が出てきて白く見えるかもしれません。
コンビニやドラッグストアで手軽に買えるので、ホワイトニング歯磨き粉を使ったことがない人はまずは試してみましょう!
歯の消しゴム
歯の消しゴムは、歯の表面汚れを消しゴムのようにこすって落とす方法。
材質はスポンジやゴムが多く、様々です。
使いすぎると歯の表面を傷つけてしまい、しみたり、歯の表面がザラついて汚れがつきやすくなることがあるので注意してくださいね。
歯のマニキュア
歯の表面にマニキュアを塗ることで、白く見せます。どうしても今すぐ歯を白く見せかけたい!という人におすすめです。
マニキュアは1日~1週間程度で剥がれてしまうので何度も塗り直す必要があるのがデメリットです。
マニキャアが部分的に剥がれるなどすると、色の違いで逆に目立ってしまうなどのデメリットがあります。
ちなみに、歯科医院で塗られる歯のマニキュア(ホワイトコート)とは異なります。
歯科で行う歯のマニキュアは光を当てて硬化し、歯に強くくっつけるため市販の商品よりも長持ちしやすいです。
まとめ
ホワイトニングにはさまざまな方法がありますが、歯科医院で受けられるオフィスホワイトニング、自宅でできるホームホワイトニングの2種類が一般的です。
確実に効果を実感したい場合は歯科医院で薬剤を処方してもらうようにしましょう。
どのくらい通院できるか、いつまでに歯を白くしたいのか、どのくらい歯を白くしたいのかなど、求める効果を考えて自分に合ったホワイトニングを選んでみてくださいね。