口内炎は焼くと治る!?
歯科では、虫歯治療や歯周病治療、知覚過敏の治療などさまざまな治療にレーザーを用います。レーザー治療は、口内炎にも効果的です。
口内炎は自然治癒を待つしかない、従来の薬にあまり効果を感じないという人は、レーザー治療を検討してみるといいかもしれません!
口内炎に対するレーザー治療の特徴を紹介していきます。
レーザー治療の特徴
レーザー治療はまだまだ患者さんには馴染みがなく、どんなものかわからないという不安があるかもしれません。
レーザー治療の特徴を確認しましょう!
痛みがほとんどない
口内炎をレーザーで焼くというと強い痛みがありそうですが、レーザーで焼く場合、ほとんど痛みはありません。
治療用レーザーは炎症を起こしている組織にだけ反応するように調整して使用します。余計な部分を刺激してしまうことがなく、痛みを軽減することが可能です。
どうしても不安な場合や口内炎の大きさや炎症の程度によっては麻酔をしてからレーザー治療を行うこともできるので、特に痛みに弱い人は歯科医師と相談してみてくださいね(ただし、麻酔を行うことはほとんどありません)。
出血を抑えられる
レーザー治療をしたあとの痛みや出血が気になりますよね。
レーザー治療の特徴の一つとして、出血はほとんどありません。
古来より、止血の方法として焼灼止血法(しょうしゃくしけつほう)というものがあります。出血している周辺を焼くことで、皮膚や粘膜のタンパク質が固まり、止血します。
レーザー治療では焼灼止血法と同じように止血をすることが可能。
そのため、治療後に出血が気になる、傷口が強く痛むということも予防できます。
さらに、強い光線には殺菌効果があり、レーザーを当てた部位の細胞を活性化させる効果もあり、短期間で口内炎を治すことができるんです。
自費治療になるケースがある
口内炎を焼くレーザー治療は、公的医療保険の適用が可能です。
口腔粘膜処置と呼ばれ、一回当たり3割負担で150円ほど。
レーザー治療は高額な機械でもあり、どこの歯科医院でも取り扱っているものではありません。
また、口内炎の程度によってレーザー治療は必要ないと診断されてもレーザー治療を受けたい場合や、レーザー治療はすべて自費診療で行っている歯科医院では、公的医療保険が適用されないことがあります。
口内炎のレーザー治療費に関しては、通院する歯科医院へお尋ねください。
レーザー治療以外の治療方法
レーザー治療のよいところはわかったけどやっぱり抵抗がある、近くに取り扱っている歯科医院がない、歯科医院へ行く時間がない…
そんな人は、レーザー治療以外の口内炎の改善方法を試してみてください!
軟膏を塗る
口内炎の基本的な対処法は、できるだけ患部に刺激を与えないようにすること、そしてお口の中を清潔にしておくことです。
炎症を抑えるためのステロイドが配合された軟膏を使うと、刺激も抑えて痛みを緩和することもできるでしょう。
口内炎用の軟膏は、唾で簡単に流れてしまわないように疎水性基剤が含まれていたり、粘膜付着性を高める物質が加わっていたりと、工夫されています。
口内炎用のステロイド配合軟膏は薬局でも購入することができます。
パッチを貼る
パッチは口内炎に直接貼り付けることができるタイプのお薬です。
軟膏同様に、口内炎を外部刺激から守ることができるほか、粘着力があるため軟膏よりもはがれにくかったり、薄くて違和感が少ないものもあります。
また、パッチの表面から薬効成分が唾によって流れ出てしまわないように工夫されている商品もあります。
飲み薬で治療する
ウイルスやカンジダ(カビ)が原因でできた口内炎であれば、薬を飲んで身体の内側からアプローチすることも効果的です。
そのほか、口内炎ができる原因として、皮膚や粘膜の健康を維持するためのビタミン(主にビタミンB群)不足があります。
サプリメントなどによる栄養補給も、口内炎改善に役立ちますよ!
まとめ
とにかく早く口内炎を治したい、そんな時は口内炎をレーザーで焼く治療を受けてみましょう。
口内炎の痛みを緩和でき、早く治す効果が期待できますよ。
さらに、何度も同じ場所を噛んで口内炎ができる人などにもおすすめです。
もしもレーザー治療が適していないと診断された場合も、できてしまった口内炎の種類に応じた治療を受けることができるはず。
口内炎でお悩みの時は、気軽に歯科医院に相談してみてくださいね!