何故、歯根嚢胞(しこんのうほう)はできる?
歯根嚢胞(しこんのうほう)は虫歯により歯の神経が死んだ後に細菌が歯根の先(根尖)に到達するとできることが多いです。
歯の神経や血管がある空洞(歯髄腔)に細菌がはびこり、免疫細胞と戦った結果、膿になります。
潰すと膿が出て、酸味や苦味に近い味がし、臭いがあります。
さらに進行すれば、顎骨骨髄炎を引き起こし、顔面まで腫れることもあります。最悪の場合、気道を閉塞して死に至るケースもあります。
歯根嚢胞(しこんのうほう)の治療方法とは?
歯根嚢胞(しこんのうほう)の基本的な治療は、根っこの治療を行います。
膿を出す処置を行った後、歯の神経の治療(根管治療)を行い、薬を詰めて、土台を立てて被せ物をする流れですが、これでも治らない歯根嚢胞(しこんのうほう)の場合は、歯茎を切開して、顎の骨を削り、袋を取り除く手術(歯根嚢胞摘出術)が必要になります。
取り除けば、袋のあった場所には骨ができていくケースがほとんどです。
気になるときは歯科医院を受診しましょう
歯根嚢胞(しこんのうほう)なのか、ただの歯茎の腫れなのかを個人で判断するのは難しいため、歯科医院を受診しましょう。
歯科医院でレントゲンを撮ることで、根の先で炎症を起こしているかどうか、歯根嚢胞ができているかの診断を受けられますよ。
もしも歯根嚢胞がなくても、違和感がある場合はそのほかの虫歯や歯周病が進行しているかもしれません。
どちらにせよ、気になった時は歯科医院で原因を探してみることがお口のためになるはずです。
歯根嚢胞(しこんのうほう)であれば、根っこの治療が必要になる可能性が高いですし、ただの歯茎の腫れであるなら歯周病が原因である可能性が高いため、歯周治療を受ける必要性が出てきます。
セルフケアもしっかりと行いましょう。
歯根嚢胞(しこんのうほう)であれば、口臭や、歯茎からの膿があるので、人によっては非常に気持ち悪く感じるものです。
歯周病を併せ持っている場合でも、膿が出ることがありますので、放置せずに、歯科医院を受診することが得策です。