乾燥に負けない!理想的な湿度とは?
お肌の乾燥を防いだり、喉のイガイガを防ぐためには、適切な湿度を保つことが何より大切です。室内なら50%前後が理想的。夏~初秋は何もしなくても40~50%あった湿度も、11月以降には平均30%前後まで下がります。
室内では加湿器を活用したり、タオルなどの洗濯物を室内に干すだけでも湿度を上げることができます。どっしりした花瓶など倒れにくい容器に水を張っておいておくだけでも効果はありますよ。
秋冬の乾燥が美容にNGな3つの理由
【1】新陳代謝(ターンオーバー)が滞る
私たちのお肌は平均28日の周期でターンオーバーを繰り返しています。これは肌表面近くの角質層に溜まった古い角質が自然に剥がれ落ちて、新しい細胞に入れ替わる自然な働き。新陳代謝が滞る=角質層に古い角質がたまると、透明感のないくすんだお肌に見えてしまったり、吹き出物などの肌トラブルが起こりやすくなります。
秋冬は保湿を意識したスキンケア、充分な水分補給、室内の加湿、そして食べ物による内側からのインナーケアが全て大切なのです。
【2】くすみ
くすみの理由は乾燥だけではなく、血行不良や栄養不足も考えられます。温かい食べ物や飲み物を意識し、体が冷えると血行不良になりやすいため、冷えない服装を心がけ、バスタイムにはしっかり湯船に浸かるといった生活習慣の見直しも大切です。
【3】赤み・かゆみ
湿度が下がり空気が乾燥すると、お肌に蓄えられている水分が奪われやすくなります。お肌が乾燥した状態が続くと、カサカサとかゆみを感じやすくなることも。特に今はマスク必須の生活になり、マスクが触れる部分などにかゆみを感じやすい方も少なくありません。ひどくなる前にスキンケア用のオイルやクリームなどによるスペシャルケアも大切です。
秋冬の乾燥対策におすすめの食材
【1】ビタミンAが豊富な食材
乾燥対策には食べ物による内側からのケアも欠かせません。特に「β-カロテン」は、体内でビタミンAに変換される栄養素で、お肌や粘膜を乾燥から守り強くする働きが期待されています。また、目の健康維持にも欠かせない栄養素です。
<おすすめの旬食材>
秋冬が旬の食材にはビタミンAが豊富なものが多いんです! ・春菊 ・ホウレン草 ・大根の葉 ・かぼちゃ ・人参 ・アンコウの肝 ・ギンダラ
<おすすめの食べ方>
ビタミンAは、脂溶性で油脂類と合わせることで体への吸収率が高まります。良質なオリーブオイルやゴマ油などで炒めるなどの調理方法がおすすめです。
ご紹介したこれらの食材を鍋などの煮込み料理にして、仕上げに香り高いごま油を少量回しかけるのが手軽でおすすめです!
【2】たんぱく質が豊富な食材
新陳代謝をサポートするためには、新しい細胞のもとになるたんぱく質も欠かせません。たんぱく質は肉類・魚類・卵類・豆類などに豊富です。重要なエネルギー源にもなるので毎食しっかりとりましょう。
肉類は脂肪の少ないもも肉などの赤身肉やロースを選び、脂肪の多い(カロリーも高い)バラ肉や鳥皮などは避けましょう。赤身肉は不足しがちな鉄分の補給にもおすすめです。魚類は良質脂質も取れる青魚類が特におすすめですよ。
【3】うるおい成分「セラミド」を含む食材
お肌の角質層にある細胞間脂質「セラミド」は、お肌の大切なうるおい成分。お肌を乾燥から守り、外部の刺激からガードしてくれる働きが期待されています。食材では大豆や黒豆などの豆類や、生芋こんにゃく、わかめなどに多く含まれています。
冬にぴったりな温かい煮物などで上手に取り入れたいですね!
若々しく健やかなお肌をキープするために欠かせない乾燥対策。乾燥肌がひどくなってから焦るのではなく、本格的な冬がやってくるこの時期からしっかりインナーケアを心がけましょう。