歯間ブラシとは

歯間ブラシとは

歯間ブラシは、歯と歯の間を通るほどの細長いブラシです。
ブラシ部分の素材としては、針金にナイロンの毛をつけたもの、ゴム製で柔らかいものなどがあります。

主に歯と歯の間にブラシを入れ、歯垢を取り除くために使われていますね。
歯間に使用するデンタルグッズとしてはデンタルフロスもありますが、狭い隙間にも入るデンタルフロスと比べ、歯間ブラシは広い歯間に適しています。

矯正器具と歯の隙間の汚れを取り除いたり、歯と歯の間に詰まった食べかすを取り除くために使うこともあるようですよ。

歯間ブラシの種類

歯間ブラシには、ハンドルの形やブラシの素材からいくつかの種類に分かれます。
それぞれの特徴を見ていきましょう。

ハンドルの形状

・ストレート型

ストレート型歯間ブラシ

ハンドルからブラシの先までまっすぐになっているものをストレート型といいます。
前歯の隙間に入れるのに適しています。

・L字型

L字型歯間ブラシ

ハンドル部分はまっすぐで、ブラシ部分が直角に曲がっているものをL字型といいます。
奥歯の隙間に入りやすい形状です。

ブラシの素材

・金属製

金属製歯間ブラシ

硬質な金属なので汚れをしっかりかき出すことができます。一方で、慣れていないとブラシ部分が曲がったりと操作しづらく、強くかき出しすぎると歯や歯茎を傷めることがあります。

・シリコン製

シリコン製歯間ブラシ

柔らかいシリコンでできており、初心者でも扱いやすいのが特徴。

柔らかいため、汚れをかき出す機能は金属製に劣りますが、歯や歯茎を傷つけにくい素材です。

歯間ブラシのサイズは7段階以上!

歯間ブラシのサイズは7段階以上!

歯間ブラシはサイズごとにも分かれており、その種類は7段階(4S、3S、SS、S、M、L、LL)もあります。
製品によってはそれ以上のサイズにわかれていることもあるようですね。

ご自分の歯の隙間に合わせて使い分けることで不用意に歯茎を傷つけてしまう可能性を減らすことができます。

隙間より少し大きめのほうがすっきりする、と大きめサイズを選んでしまう方も多いようですが、隙間よりも大きめの歯間ブラシには大きなデメリットが。

ブラシで歯茎をこするため傷付けてしまうほか、刺激によって歯茎が退縮して歯と歯の間の隙間が大きくなってしまうことも。

歯間ブラシは隙間にぴったりか、少し小さめがいいようです。
自分で選ぶのは難しい…という場合は、歯科で相談してみてくださいね。

歯間ブラシの使い方

歯と歯の間

歯と歯の間

歯間に入れるときは、一方向だけでなくいろいろな方向から通しましょう。歯間に通す方向が多いほど、歯垢の除去率が上がるとされています。

被せ物(ブリッジの隙間)

ブリッジの隙間

被せ物の周囲は歯垢がたまりやすい場所のひとつです。ブリッジの隙間にも歯間ブラシを入れることで、歯茎の健康を維持します。

また、ブリッジの隙間にはスーパーフロスというものを活用すると効率的に歯垢を除去することが可能です。

歯が抜けてすき間が大きくなっているところ

抜歯後隙間が大きくなっているところ

歯が抜けたままになっているところは、歯が抜けた隣の歯の側面(隣接面)が汚れがちです。

歯間ブラシで歯の側面に沿うように磨きましょう。

そのほかのアドバイス

歯間ブラシを使う時のアドバイス

出血が続く場合は歯医者さんへ行きましょう

歯間ブラシを使っていると出血することがあります。

その原因が歯周病による炎症であれば、出血そのものは悪いことではなく、体内から菌が排出されていると考えられます。

切に歯間ブラシを使っていれば歯茎が強くなり出血しなくなりますが、なかなか出血が止まらない場合は歯医者さんで相談することをおすすめします。

すき間が狭いところに無理やり入れない

歯間ブラシのサイズを選ぶときは、歯と歯の隙間より小さく、スッと通るものを選んでください。

隙間より大きな歯間ブラシを無理やり入れると、歯自体が傷んだり歯茎が下がったりする恐れがあります。

歯列矯正中の方にもおすすめ

矯正中にもおすすめ

普通の歯ブラシでは磨きづらい矯正装置の周りも、歯間ブラシであれば装置と歯の間に通りやすくなります。
また、タフトブラシの使用もお勧めです。

歯間ブラシはタイプやサイズなどにより、さまざまな種類があります。

歯間のスペースに合わせたサイズを選んで使用することが大切です。
ご自身に合った歯間ブラシを選び、ぜひ歯間の掃除を習慣にしてみてください。

適切な歯間ブラシが分からなければ、かかりつけの歯医者さんに質問してくださいね!