中年以降の女性に多くみられるドライマウス(口腔乾燥症)!原因と対処法は?

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ドライマウスという言葉は、皆さん聞いたことがあると思います。歯科の専門用語で口腔乾燥症といいますが、日本人の1,000万人 近くがドライマウスであるという研究報告があるほど、多くの人が口の渇きを自覚しているのが現状です。元々、口の中の渇きを訴えるのは男性より女性に多く、中年以降になるとよくみられる傾向です。
ドライマウスは口臭の主たる原因になることもあり、口臭に敏感な女性にとって、しっかり予防しておきたいものです。最近は、スマホ口臭という言葉もありますが、スマートホンに集中して唾液の分泌が減り、口臭が出てくることもあります。
ドライマウスの特徴や対処法にはどのようなものがあるのか、ご紹介します。

1. ドライマウスとは

ドライマウスはその言葉どおり「口の中が乾燥している」ことをいいます。
普段、私たちの口の中は唾液が分泌されることによって湿潤が保たれています。しかし、何らかの原因で唾液の分泌量や唾液のサラサラ度が減ると、ドライマウスの症状が出現します。ドライマウスにはどのような症状があるのか、見ていきましょう。

2. ドライマウスの症状

・口やのどの渇き

緊張や暑さなどによる一時的なのどの渇きの体験は誰しもあることです。この場合、緊張する場面を終えれば、副交感神経によるサラサラした唾液の分泌が促進され、渇きが改善されます。しかし、何らかの疾患(シェーグレン症候群といった自己免疫疾患)や唾液の分泌を抑制する薬物の服用があると、のどの渇きが常に続きます。

・味覚が変わる、味覚を感じない

唾液には、味覚物質を溶かして味を感じやすくする役割があります。唾液が減少することで、味覚が変わったり、味覚を感じないことが起こり得ます。

・口の中がネバネバする

唾液はネバネバもしくはサラサラしていますが、緊張により交感神経の優位や、加齢による影響、薬物などでサラサラした唾液の分泌が減少すると、ネバネバした感じが出てきやすいです。

・食べ物が飲み込みにくい

唾液は噛み砕いた食べ物を一塊にして飲み込みやすくする働きがあります。しかし唾液が減少してしまうと、食べ物が飲み込みにくいです。また、早食いも唾液の分泌が悪くなります。

・口臭が気になる

唾液の減少によって殺菌能力が低下し、結果口内の雑菌が増えると口臭の原因となります。

3. ドライマウスの原因

そもそも、なぜドライマウスにかかってしまうのでしょうか。原因の一部は既に触れましたが、正しく予防するためにも、どのような原因が考えられるのか改めてチェックしましょう。

・唾液の不足

唾液が不足すると、口の中が乾燥した状態になります。

・不規則な生活習慣

不規則な食事(偏食や早食い)は唾液の分泌を悪くし、ドライマウスを引き起こす一因とされています。睡眠や運動も大切です。

・精神的ストレス

精神的な緊張が続くと、交感神経優位となり、サラサラした唾液の分泌が低下します。

・薬の副作用

花粉症などのアレルギー、糖尿病、高血圧といった薬には、唾液の分泌を抑える副作用があります。

・口呼吸

口を入り口として息が出入りし、口内が乾燥しやすくなります。虫歯や歯周病にもなりやすくなります。

・喫煙

喫煙自体が口の中を乾燥させます。

・糖尿病や腎臓疾患などの病気

服用している薬の影響もありますが、糖尿病や腎臓病などの疾患による心身の変化のひとつに、ドライマウスが挙げられます。他に代表的な疾患として、目の乾きなども起こる女性に多い自己免疫疾患であるシェーグレン症候群があります。

・加齢

年齢を重ねるにつれ、サラサラした唾液の分泌が減少傾向にあります。

4. ドライマウスの対処法

もしドライマウスの疑いがある場合、どのように対処すればよいのか見ていきます。

・歯医者さんでの治療

歯医者さんで相談をすれば、検査でドライマウスの原因を調べます。そのうえで、適切な口腔ケアやホームケアのアドバイスを受けられます。また、口の中の湿潤剤や人口唾液というものを口の中の乾きをやわらげるために出してくれることもあります。

・唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)のマッサージ

唾液腺を直接手指でマッサージし、唾液を分泌するよう促します。

・規則正しい生活

ストレス改善なども含め、食生活や睡眠などを規則正しくします。

・適度な運動

運動にはストレスを解消する効果があり、唾液分泌にも関係します。

・鼻呼吸

口呼吸の癖がある場合は、口の中を乾燥しにくくするため鼻呼吸に変えていきます。

ドライマウスの症状が現れたら、まずは病院で診断を受けて原因を知りましょう。そのうえでホームケアとして、ドライマウスを改善できる対処法を実践してみてください。口の中が乾燥していると、細菌が繁殖しやすく、風邪やインフルエンザにもなりやすくなります。寒い時期はドライマウスにならないよう、しっかりと気をつけましょう。

歯科医師:古川 雄亮 先生
歯科医師:古川 雄亮 先生

国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事。

歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。

[参照URL] https://www.nature.com/articles/s41598-019-51077-0

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