歯磨きしても歯の表面がザラザラするのはなぜ?

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しっかり歯を磨いているはずなのに、口をゆすいで舌で歯を触ると表面がザラついているという経験はありませんか?このザラつきは汚れなのか、取るべきものなのか、気になる方もいると思います。ザラザラしたものの正体と、除去するときにはどうすればよいのかご紹介します。実は、このザラザラしたものはオーラルケアを考えるうえで非常に大切なものなんです。

1. 歯の表面に付くザラザラの正体は?

毎日歯磨きをしていても残っている歯のザラザラの正体は、主に2つあります。

多くの場合は歯垢です。歯垢の中には500種類以上におよび数億以上にものぼる細菌が繁殖しており、目で観ると白くみえます。虫歯や歯周病の主原因です。
歯がザラつくもう一つの要因としては、ザラザラの正体が歯石ということも考えられます。歯石は歯垢と唾液中の成分(カルシウム)が結合した結果石灰化し硬くなったもので、虫歯や歯周病の原因となります。歯ブラシでは落とせませんので、歯科医院でスケーリングという治療により歯石を除去してもらう必要があります。

ご自身では隅々まで磨いているつもりでも、歯と歯の間などどうしても磨きづらいところがあります。基本的に、歯ブラシだけで落とせるのは、全体の50%程度であり、歯間ブラシやフロスを使用しても80%の汚れが落ちると言われています。
歯や歯茎の周りの汚れに気が付かないまま放置すると、虫歯や歯周病のリスクを高めることになってしまいます。

2.歯に付いたザラザラを取るには

歯ブラシ以外にも、お口の中を掃除できるデンタルグッズがたくさんあります。

・デンタルフロス

デンタルフロスは、歯と歯の間にフロスを入れて汚れを取るデンタルグッズです。歯垢や歯石ができやすいところなので、歯磨きの補助としてとても効果的です。歯茎を傷つけないよう、前後に動かしながらゆっくりと挿入しましょう。

・タフトタイプの歯ブラシ

毛束がひとつだけの、ヘッドが小さい歯ブラシです。一般的な歯ブラシが届かないようなすき間や溝、奥歯の裏側に届いて、効率的に汚れを掃き出します。歯と矯正用ワイヤーの隙間まども磨きやすいです。詳しい使い方が多いので、気になる方はかかりつけの歯科医院に相談しましょう。

・マウスウォッシュ

薬用の液体で口をゆすぐことで、虫歯や歯周病の原因となる細菌を減らします。歯磨きではきれいにしづらい舌や喉の奥まで行き届きやすいのが特徴です。むせないように気をつけましょう。

・染め出し液

歯垢だけを赤や青色に染める液体で汚れを可視化するものです。歯磨きの前に染め出し液を使用することで、普段の汚れの付着状況が分かります。歯磨き後であれば、磨き残しのチェックができます。染め出しは歯医者さんではしばしば行われる処置です。また、磨き残しは大抵同じ箇所であることが多いです。磨き残している箇所のブラシの当て方を教えてもらい、磨き残しがないようにしましょう。

3. ちゃんと磨けているか歯医者さんに診てもらおう

セルフケアを行い、歯垢や歯石が歯に付着しないように気をつけることは非常に大切です。最も大切なことは、歯医者さんに診察してもらうことになります。診察によって歯石のような歯垢が付着しやすくなる汚れが見つかったのなら、歯医者さんでしっかりと取ってもらいましょう。上述したように、歯石は歯磨きでは決して取れません。歯垢や歯石による歯のザラザラを取り除いてもらったら、健康的でツルツルな歯をセルフケアで維持を心がけ、歯医者さんでの定期的な通院で歯垢や歯石を取り除いてもらうようにしましょう。

歯科医師:古川 雄亮 先生
歯科医師:古川 雄亮 先生

国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事。

歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。

[参照URL] https://www.nature.com/articles/s41598-019-51077-0

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