歯を守って楽しく運動!スポーツ用マウスピースのすすめ

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20年以上前に「芸能人は歯が命」というCMのコピーが流行りました。「歯が命」なのは芸能人だけでなく、スポーツ選手にとっても同じことです。

「世界のホームラン王」の元プロ野球選手・王貞治さんは現役を引退する頃、バッティングの際に歯に大きな負担がかかっていた影響で歯がボロボロだったといわれています。スポーツに限らず、人は重い物を持ったりして力を入れると、歯を食いしばります。歯を食いしばり、歯に強い力がかかると、すり減ったり割れたりするリスクがあります。また、噛み合わせが悪くなると力がかかりにくくなり、普段のスポーツで最大限の力を発揮できなくなる可能性もあります。

ここでは、そうしたリスクを抑えられるスポーツ用マウスピースをご紹介します。

①スポーツ用のマウスピースとは?

「スポーツ専用のマウスピース」といわれてもピンとこないかもしれませんが、実はマウスピースをつけて行われるスポーツはたくさんあります。ボクシングや空手、それにラグビーやアメリカンフットボールにアイスホッケーといったコンタクト(接触のある)スポーツでは広く使われています。

運動で使用するマウスピースは、口元などを強打されたときに衝撃を和らげる効果があります。選手同士がぶつかるような激しいスポーツでは、口腔内をケガしたり、歯が折れたりするなどのリスクと隣合わせです。口元を保護して、安全にプレーできるようにするのが専用のマウスピースです。

オーダーメイドのマウスピースの価格帯は種類によりますが、1万円台~3万円台のものが見られます。スポーツの特性によって製品の種類を分けているケースもあるので、どのような運動をされているか歯科医師に相談するとよいでしょう。

②スポーツ中は歯に強い力がかかっています

運動中、無意識のうちに歯を食いしばるのは、そうすることで瞬間的に筋力が強くなるためだといわれています。また、重心や姿勢が安定するとも考えられています。

しかし、最大のパフォーマンスを発揮するために噛んだときの力は、選手の体重を超える負荷がかかるといわれています。食いしばりによるダメージの蓄積によって歯がすり減ったり、思いもよらぬケガをしたりすることも。歯がすり減ると噛み合わせが悪くなり、思い通りのパフォーマンスを発揮できなくなる可能性もあります。

選手同士の接触が多いスポーツでは、歯が折れたり顎の骨を負傷するケースも見られます。選手の体を守る観点から、以下のスポーツではマウスピース装着が義務付けられています。

アメリカンフットボール
高校ラグビー
女子ラクロス
アイスホッケー
インラインホッケー
ボクシング
キックボクシング
極真空手

このほかにもレスリングやサッカーなど多くのスポーツで、マウスピース装着が推奨されています。

ラグビーなどの選手どうしがぶつかるスポーツや格闘技は、口の中をケガしやすいということも想像しやすいかもしれません。一方、野球やサッカーのようなスポーツでも、食いしばったときの歯が鋭利な刃物のようになり、口の中を傷つける恐れがあります。

③マウスピース装着で結果もついてくる?

マウスピースを装着するメリットは、ケガの防止とは限りません。マウスガードを噛みしめると噛む力が緩和され、無理なく力を入れられるようになるといわれています。ゴルフでのスコアアップや、効率の良い筋力トレーニングなどを目指す方にとっても有効かもしれません。

④噛み合わせにフィットするマウスピースを作りましょう

マウスピースは市販されているものもあり、低価格で簡単に手に入れることができます。しかし、市販されているマウスピースは装着する人の噛み合わせを考慮しているわけではないので、簡単に外れたり適合性が悪いなどのデメリットもあります。

歯科医院で作製するオーダーメイドのマウスピースは金額こそ高くなるものの、装着する人に合わせて作るので違和感が少なくフィットしやすくなります。さらに、スポーツのタイプに合わせたマウスピースを提案してくれるほか、デザインも豊富に用意されています。

歯科医院で作る場合、はじめに歯型をとり、2回目の通院で作製したマウスピースを渡すというケースが一般的です。期間にして1~2週間程度必要になります。

本格的にスポーツをされている方も、健康のために気軽に運動をされている方も、マウスピースは体を守りパフォーマンスを向上させる有効なアイテムです。検討してみてはいかがでしょうか。

⑤マウスピースの保管方法

マウスピースは専用の洗浄剤で洗うほか、家庭用の超音波洗浄機などを使用すると良いでしょう。使用前と使用後には、水ですすぐことも忘れずに。お湯での清掃や歯ブラシで強く磨くことは、マウスピースが変形する恐れがあるので気をつけてください。

保管するときは、歯科医院でもらえるマウスピース用のケースに入れましょう。もしくは、穴が空いて風通しのよいケースなどに収納し、細菌が繁殖しやすい高温多湿になるような環境には置かないようにしましょう。

歯科医師:古川 雄亮 先生
歯科医師:古川 雄亮 先生

国立大学歯学部卒業後、大学院において歯のエナメル質の形成に関わる遺伝子研究を行い、アジア諸国で口腔衛生に関連する国際歯科活動にも従事。

歯学博士修了後、南米の外来・訪問歯科診療に参加 2019年10月10日Nature系のジャーナルに研究論文「HIV感染患児における免疫細胞の数と口腔状態との関連性について」を公開。

[参照URL] https://www.nature.com/articles/s41598-019-51077-0

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