歯の構造

歯の表面はエナメル質というダイヤモンドと同じくらいの硬さの組織に覆われています。主成分は骨と同じリン酸カルシウムですが、骨よりも比率が高いため、歯は骨より硬いです。

エナメル質の下に象牙質という組織があり、歯の神経(歯髄)を守っています。
象牙質は歯の神経が通っており、エナメル質よりも軟らかいので、虫歯が到達すると痛みを感じるようになり、虫歯の進行スピードが早くなります。

歯の神経や血管は、象牙質の下の歯髄腔(しずいくう)という空洞の中を通っています。歯の代謝において重要な役割を担っています。
ここに虫歯が到達すると非常に強い痛みが出るため、治療としては歯の神経を除去する治療がメインとなります。

形成時期について

歯の形成は胎児の頃から始まっています。乳歯の形成は出生する前にほとんど形成されており、中には出生時の時点で前歯が生えている赤ちゃんもいます(先天性歯といいます)。

乳歯でもっとも早く生えてくるのは前歯であり、一般的に生後5ヶ月から6ヶ月で生えてきます。
そして徐々に他の乳歯も前から後ろへ生えそろっていきます。
およそ2年で計20本の乳歯が全て生え揃います。

胎児の時から既に形成されていく歯!

胎児の時から歯は既に形成されているので、カルシウムやリンなど歯に重要な栄養素は妊婦のうちからしっかりと取っておきたいものです。

歯のエナメル質は虫歯から歯を守っていますが、歯磨きなどお口のケアをしないと、エナメル質が溶けてしまい、虫歯になっていきます。エナメル質から象牙質に虫歯が進行する前の初期虫歯でのケアが非常に重要となります。

毎日の歯磨きはもちろんのこと、予防のための歯科医院への定期的な通院も大切です。