美容液とは
美容液とは、一般的に訴求成分を多く配合したスキンケアアイテムのことを指し、主にエッセンス、セラム、ブースターなどの名称で呼ばれるスキンケアアイテムです。
美容液は水分を与える化粧水や、水分蒸発を防ぐ乳液やクリームとは違い、乾燥や美白、シワなど特定の肌悩みをケアする目的で導入します。
そのため、肌悩みが気になる時はもちろん、20代後半から30代以降は、エイジングケアの一環としても取り入れたいスキンケアアイテムでもあるのです。
・美容成分が凝縮されている
通常、美容液は普段のスキンケアにプラスαとして取り入れるスペシャルケア目的で使用します。
一言で美容液といっても種類は豊富で、保湿ケアからシワ改善まで、さまざまな肌悩みに特化した商品があり、成分も大きく異なってきます。
また、ブースター(導入美容液)と呼ばれる商品も美容液の一種になります。
ブースターは化粧水の後に使用する通常の美容液とは違い、スキンケアの最初に使うことで肌を柔らかくし、その後のスキンケアアイテムの浸透をサポートする役割を持っています。
美容液を選ぶ時は、自分の肌悩みや目的に合う美容成分が配合された商品を選んでみてくださいね。
・テクスチャーはさまざま
美容液には、ローション、ジェル、ミルク、リキッド、クリーム、オイルなどテクスチャーも種類豊富に揃っています。
とろみのあるテクスチャーほど保湿力も高いので、乾燥が気になる人にはリキッドやクリーム、オイルタイプの美容液がおすすめですよ。もちろん好みの使用感から選んでみても問題ありません!
また、複数の美容液を重ねて使用する時は、ベーシックスキンケアと同じく、さらっとしたテクスチャーの美容液を先に塗り、油分が多くとろみのある多い美容液を後に塗るようにしてくださいね。
30代におすすめの美容成分とは
乾燥、シミ、しわなど、人によってさまざまな肌悩みがあらわれやすい30代。
そんな時に心強い味方になってくれるのが、特定の肌悩みに働きかけてくれる美容液です。そんな30代におすすめの美容液の選び方は、肌悩みから配合されている美容成分を選ぶようにしましょう!
・乾燥、弾力対策成分
セラミド、ライスパワーNo.11、コラーゲン、ヒアルロン酸、アミノ酸
もともと肌に存在し、バリア機能を維持するうえでも重要な役割を果たす「セラミド」は、角質層の水分をしっかりはさみこむため、肌の水分保持に働きかけてくれます。また、医薬部外品として、唯一、水分保持能の改善効果を認可された成分である「ライスパワーNo.11」もセラミドの産生を促すためにはおすすめの成分です。
そのほかにも保湿に特化した美容液のなかには「コラーゲン」、「ヒアルロン酸」、「アミノ酸」などの美容成分が配合された商品もあります。肌の乾燥などが気になる30代には、これらの成分が含まれる美容液がおすすめです!肌のバリア機能を整えるケアを行ってみましょう。
・メラニン対策成分
ビタミンC誘導体、ピュアビタミンC、トラネキサム酸、プラセンタ、アルブチン
「ビタミンC誘導体」には薄いメラニンに働きかける効果があります。また、メラニンの生成を防ぐ働きもあるので、夜だけでなく、紫外線を浴びる前の朝のスキンケアに取り入れるのがおすすめです!
その他にもメラニンの排出をサポートする「プラセンタ」や、メラニンを生成するチロシナーゼの働きを抑えて色素沈着を防ぐ「アルブチン」などの医薬部外品の美容液も、メラニン対策には打ってつけの美容成分です。
紫外線を浴びる機会が多い人は、これらの美容成分の配合した美容液を取り入れ、肌をすこやかに保ちながらも、本来の色へと導くケアを行ってみましょう。
・毛穴、皮脂対策成分
ライスパワーNo.6、グリコール酸、サリチル酸
「ライスパワーNo.6」は医薬部外品として、唯一、皮脂分泌抑制効果を認められた美容成分。過剰な皮脂による毛穴の開きやベタつきが気になる時にはおすすめの成分です。
また古い角質の酸化などが原因で起こる詰まり毛穴やニキビには、角質剥離作用が認められている「グリコール酸」や角質をやわらかくする「サリチル酸」を配合した美容液を取り入れると良いでしょう。
過剰な皮脂分泌は乾燥が原因になっている場合もあるので、毛穴や皮脂に悩める30代は、保湿成分配合の美容液と併用するのがおすすめです。
美容液の正しい使用方法
美容液を選ぶ時は自分の肌悩みや肌質に合った成分を選び、正しい使用方法を行うことが大切です。肌質に合っていない美容液を使い続けたり、間違った使用方法を行ったりすると、逆に肌ダメージを引き起こす場合もあるので注意してくださいね。
・目的に合わせて選ぶ
30代の美容液は、肌質や肌悩みから配合されている成分を選ぶのがおすすめです。「自分の肌をどのようにケアしたいのか」という目的に併せて、配合されている美容成分を選んでみましょう。
【乾燥やくすみ、小じわが気になる人】
セラミド、ライスパワーNo.11、コラーゲン、ヒアルロン酸、アミノ酸
【紫外線を浴びる機会が多く、シミ対策をしたい人】
ビタミンC誘導体、ピュアビタミンC、トラネキサム酸、プラセンタ、アルブチン
【ニキビや毛穴悩みが多いオイリー肌の人】
ビタミンC誘導体、ライスパワーNo.6、グリコール酸、サリチル酸
【エイジングケアを行いたい人】
レチノール、ナイアシンアミド、フラーレン、コエンザイムQ10
・擦らず、ハンドプレスを活用
①美容液を手のひらに適量取りだします
②両手に美容液を広げたら、顔の中心から外側に向かいに優しくなじませていきます
③目元や小鼻などの細かい箇所は、指の腹を使って特に丁寧になじませてあげましょう
④最後に両手のひらで押さえるように顔全体に美容液をなじませます
⑤気になる部分は最後に重ね塗りをしてあげましょう
美容液を塗る時は、優しくなじませるよう全体に広げたあと、ハンドプレスをうまく活用してみましょう。強くこすったり、少ない量でケアをしたりすると、摩擦によって肌ダメージが起こる可能性があるので注意してくださいね。
・使用方法を事前に確認
基本的にスキンケアの途中(化粧水の後)に使用する美容液ですが、商品によって使用方法も変わってきます。スキンケアに取り入れる時は、記載されている使用手順をしっかり守りましょう。
また、特定の肌悩みが複数あると、2種類以上の美容液を同時に使いたくなる時もありますよね。基本的に美容液の重ね付けは問題ありません。
ただし、あまりにもたくさんの美容液を重ね付けすると、肌表面で混ざり合い、せっかくの美容成分がうまく角質層に浸透しない可能性もあります。複数の美容液を取り入れる時は、多くても2〜3種類までに抑えるようにし、なるべく同じメーカーの美容液を選ぶようにしましょう。
さらに美容成分の中には「レチノール」と「ビタミンC」のように成分同士の相性があまり良くない成分もあります。美容液を重ねづけする時は、成分同士の相性を確かめたうえで、使用することも大切です。複数の美容液選びが難しいと感じる人には、多機能タイプの美容液がおすすめですよ!
また、敏感肌の人の場合だとアルコールはもちろん、「レチノール」と「ビタミンC」など刺激を感じやすい成分を配合した美容液で肌トラブルを起こす可能性もあります。使用する時は必ず二の腕などでパッチテストを行い、まずは週1回程度からなど、肌の様子を見ながら使用するようにしてくださいね。
自分にぴったりの美容液を見つけよう!
年齢とともに気になり始める、乾燥、シミ、シワなどの肌悩みに働きかけてくれる美容液は、エイジングケアを意識しはじめたら真っ先に取り入れたいスキンケアアイテムです。
昨今は美容液の種類も豊富で、自分の肌悩みに合わせた商品も選びやすくなっているため、30代の方は、ご紹介したおすすめの美容液の選び方を参考に、ぜひとっておきの1本を見つけてみてくださいね!